ATPが所持するデータにはすごい金銭的価値があるのでは?

ATP公式サイトを見ていて感心するのは、そのデータの豊富さです。

ランキングのページでは今週のランキングはもちろん、コンピュータランキングが開始された1973年8月分から毎週の分を見ることができます。

選手名をクリックすると選手データのページに飛びますが、国籍、生年月日、利き腕といった基本情報はもちろん、ランキング推移や主な戦績、さらにはスタッツ付きで1試合ごとの結果まで知ることができます。

その他、Match Factsのページではサービスエースランキングなどの統計を見ることができ、私のような「分析テニ」にとってはよだれの出るようなデータ量となっております。

しかしながらATP公式サイトにも載ってない重要なデータがあります。

ホークアイの導入以降、ボールのプレースメント(落下地点)やその軌跡までもがデータ化されました。

TV中継で例えば、サービスがフォア側に40%、バック側に60%配球されているとか、2人の選手の弾道の比較とか、CGで表現されているのを見たことがあると思います。

あれは主に視聴者を楽しませるために表示されていますけど、あれって実は、すごい貴重なデータではありませんか?

例えばフェデラーを倒してウィンブルドンを制覇することが悲願のロディックなどは、フェデラーのボールの配球・弾道・速度データなどはのどから手が出るほど欲しいデータでしょう。

それこそ金に糸目をつけずに欲しいデータではないでしょうか。

しかし、ATPがこれらのデータを選手サイドに販売、あるいは提供しているという話は聞きません。

分析ソフト込みで売れば、かなり高い値段でも需要は大いにあると思うのですが・・・。

まあ、個人でも人を雇ってデータを取るということは可能でしょう。しかしボールの軌跡や各ストロークの落下地点などは人力ではとても無理で、機械の力を借りなければ不可能です。

少なくともそれを実現できるのは、今のところホークアイシステムしかないと思います。

また、仮に個人でデータ取得が可能であるとしても、それに掛かる費用よりも安価でATPがデータを売りに出せばいいだけです。さらに、特定の選手だけでなくて全選手のデータが揃っていますので、統計的な意義としても非常に有益なデータでしょう。

例えば単純な例でも、サーブのスピードやプレースメントとポイント獲得率の相関関係を算出するだけでも、ポイント獲得にもっとも寄与するのがどんなファクターなのか(スピードなのか、コースなのか、回転なのか、etc.)を統計的に明らかにすることができます。

プロテニスの世界もやはり全員、必死でやっているのでこれまで様々なノウハウが蓄積されてきました。経験的に分かっていることもたくさんありますが、ATPの持つデータはそれらの裏付けとなったり、あるいはそれまでの常識を覆す重要なことを示唆したりすることが考えられます。

他の選手に先駆けてこれらのデータを入手することができれば、飛躍的な成績アップが望めるかもしれません。

にも関わらず、これらのデータを活用したという話は全く聞きません。

私がATPの中の人だったら、確実にこれらのデータを選手サイドに販売しようとするでしょう。

しかしそれが(おそらく)実行されていないのは、ATPの中立性を保つためでしょうか?

確かに販売してしまうと、お金のある選手(その多くはランキング上位選手)、が有利になりますので、不満を持つ人も出てくるでしょう。

しかしながら、少なくとも学術的目的のためには、例えば大学の研究室などには、商業的な利用ができないような形で(選手個人名を隠すとか、1~30位全体のデータとして渡すとか)提供しても良いように思います。

Cross教授のWebサイトを見ても、データは自前で集めているように思えます。なんとももったいない話だと思うのですが・・・。

これらのデータがどのように活用されているかご存知のエロい方がいらっしゃいましたら、教えてエロい人。

この記事の要約

俺にデータをよこせ!

4 件のコメント

  • atp公式サイト以外にデータが充実しているサイトってありますかね?
    どうも物足りないなと最近思います。そんなんでもっぱらレンドル最強説サイトを見ていますw

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  • それに引き換えWTAのサイトはATPを見た後だと不満ばかりが残りますね。
    ATPにおけるRANKINGS HISTORYに該当するものはないから過去のランキング推移は分からないし、ダブルスランクにいたっては年度末ランクすら分からない始末。せめてこれ位追加してくれたらなぁと何度か要望メールしてみたんですが音沙汰なしです・・・

      引用  返信

  • タンタンさん

    確かにWTAにはもう少し頑張ってほしいと思います。
    ランキングって、現在のものだけでなく過去のものを見て「へえ~」って楽しめるものだと思うので。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。