圭スペックK-Tourが手になじんできた

2本買って1本は試打用、1本は保存・鑑賞用にした圭スペック K-Tour。

重さ313g、バランス345mmというスペックにビビって、最初は取っ付きにくい印象だったんですが、

だんだん手になじんできました。

もう10回ほどは使用したでしょうか。いつもはウォームアップ用に、野球のマスコットバット的な使い方をしていたのですが、だんだん普段のラケット(ピュアドライブ)が物足りなく感じるようになり、なんとなく圭スペックを手に持っていたい、素振りしてみたい、ちょっと打ってみたいという感じになってきてしまいました。

で、本日ナイター練習で思い切って練習試合に使用してみました。

今日は私よりレベルの高い人たちとの練習だったので、いつものようにコテンパンにやられましたが、感触は悪くありませんでした。

そしてメインのラケットとして使いたい気持ちがだんだん抑えられなくなってきてしまいました。

しかし限定モデルをメインのラケットにするというのは普通は考えられません。もったいないですし、そもそも今後は手に入りません。

またあまりにもったいないので、いまだに地面にぶつけないように非常に気を使いながら使用している状況。

ハーフボレーになるかならないかという微妙な球に対してはいつもより早めに止まり、確実にワンバウンドさせてから処理しておりますwww

相手が低く滑るスライスを打ってきたら、当然無理せずにツーバウンドですwww。

いや、傷をつけても悲しくならないように保存用にもう1本買ったんだから、思い切って使えばいいんですけどね・・・。

さすがにこのような状況ではメインのラケットにするわけにはいきません。当面はピュアドライブにおもりを付けて対処することにします。

しかし今までトップヘビーのラケットは食わず嫌いでしたが、思いのほか良いかもしれません。

従来、トップヘビーのラケット=軽量ラケットでしたから、打ってみてダメだったのかもしれません。

圭スペックは313gありますから、安定感があります。

反面、取り回しはノーマルバランスのラケットと比べて劣りますから、ボレーには不向きです。0.25インチ長いのも微妙に影響します。

とは言え、まあシングルスでのボレーには比較的影響しないかもしれません。ボレーボレーや速い展開の多くなるダブルスでは微妙に球際の処理に影響が出るでしょう。

しかし私にとって、圭スペックは以上のデメリットを補ってあまりあるメリットがありました。

ストロークはホールド感があり、スピンがよく掛かります。

重量があってヘッドが重いので、スイングするとラケットヘッドが遅れて出てくることが体感できるのですが、これが私のスイングにとてもマッチしているみたいなのです。

私は結構体の回転を使い、体に巻きつけるようなフォアのフォームをしているのですが、ややヘッドが早く出すぎたり体の開きが早くなる癖があります。

圭スペックを使うことでこの悪癖が修正され、いい具合にヘッドが遅れてくるのです。

いままでピュアドライブに対して全く不満を感じていなかったのですが、圭スペックを使ったあとでは、ピュアドライブの方がトップライトなのにも関わらず、ストロークでヘッドが早く回りすぎてしまう感覚になってしまうのです。

初めて使ったときに感じた重さも、今では慣れてしまいました。特に腕力が上がったわけではありませんが、不便を感じません。

よく考えれば20年前以上はみんな重いラケットを使っていたわけですから、無理なわけではないのですね。

しかし人間の感覚というものは本当に繊細なのですね。

いくらラケットによって打球感が大きく違うといっても、ラケットAとラケットBで同じ打ち方をして飛びが2mも3mも違うことはないはずです(トーナメントモデルと厚ラケの間にはそのくらいの差があるかも)。

パワーがある、スピンがかかるといったところでせいぜい球速にして5~10km/h、着地点の差にしてみてせいぜい数十センチといったところではないでしょうか。それでも大きすぎるかもしれません。

しかし実際にはラケットによってすごく差があるように感じます。

ほんの数十gの重さや数cmのバランスの差がこれだけの違いを生じさせていることには本当に驚かされます。

何がこの差をもたらしているかというと、重さとバランス=スイングウェイト以外では、実は打球音と手に伝わる振動が大きな役割を果たしているのではないかと思います。

そして打球音と振動には、フレーム以外にストリングと振動止めが大きく影響を与えます。

私の圭スペックは錦織と同じように、横糸にナチュラルを使っているのでこれがマイルドな打球感に一役買っていると思いますし、普段はつけない振動止めを付けていることも新鮮な感覚を腕に与えていると思います。

また、新品の圭スペックと2,3年使用したピュアドライブを比較したので、新品特有の打球感の気持ちよさも影響しているかもしれません。

しかしこれらの条件を差し引いたあとでも圭スペックは実は私に合っているかも・・・?と今日は思わされました。

上級者になるほどノーマルスペック(長さ27インチ、バランス315mm前後で重さ300~320gくらい?)に結局落ち着く傾向があるので、私も知らず知らずのうちにノーマルスペック=良いラケット、トップヘビー=ちょっと・・・という図式が頭の中で出来上がっていました。

ちょっともったいなかったかも。

しいかしこんなことなら5本くらい買っておけばよかった・・・。そんなに売ってくれるところがないか。

ウィルソンはK Blade 93もいいラケットだったし、フェデラーモデルも良かったし、相変わらずいいラケットを作りますね。

P.S. そろそろSAP Openのドローが発表されると思います。
    明日はSAP Open直前情報まとめを書きたいと思いますのでチェックしてみてください。

8 件のコメント

  • 相手はミューラーですね。
    サウスポーでとっても手強い相手です。
    頑張ってもらいましょうっ!!
    勝って2Rではデルポも粉砕だっ!!

    添田選手も予選に登場しますから頑張って欲しいです。
    まずは添田選手に予選突破してもらって景気づけましょう!

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  • SAPオープンのHPに掘り出し情報を発見しました。
    (左下の「SCHEDULE OF PLAY」に注目)
    http://www.sapopentennis.com/index2.html

     錦織とミューラーの1回戦は、当日のメイン試合として
    2/9(月)の第2試合に組まれています。
     第1試合はサンプラスvsブレークのエキジビション
    マッチなので、現地時間では11:30頃には終わるで
    しょう。サンノゼとの時差は17時間ありますから、
    錦織の試合開始は、日本時間で2/10(火)未明の4時半頃
    からと推測します。なお、センターコートで行われる
    可能性が高いので、ライストでの生観戦も期待できる
    でしょう。

     試合が長引いたことも考えて、当日は10:00出社
    (フレックス)を申告しておこうと思っています。

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  • コリコリさん、ありがとう。でも、始まるのが夜の7時で、それは日本時間ではお昼になります。

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  •  まるまる様

     間違いのご指摘、ありがとうございます。
     2/9の「9」を、開始時刻と見間違えてしまいました。

     前コメントの要領で、錦織の試合開始時刻を推測すると
    2/10(火)昼の2時半頃(日本時間)となります。ガーン、
    思いっ切り仕事中ではないですか! もうこうなったら
    午後半休でもとってしまおうかな?

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  • ミュラーやっつけたらでるぽるとですか。。。
    ミュラーって調子乗るとハイパー強い方でしたっけ?
    にしこりかてますよーに……

    >>だんちょさま
    ぼくがよくガットを張ってもらうお店のてんちょーさんは、
    「あんなん重くて試合ではとてもつかえへんわー」といってましたが、
    個人的に重量トップヘビーに興味があります。
    (ぼくはバボラAPDに錘を30gくらいつけてますwwwwwへたくそなくせに)
    スイングウェイトとか、ガットを張った状態でどのくらい
    なんでせうか?もしお分かりでしたら教えてくださいませんか??

      引用  返信

  • iさん

    スイングウェイトは計ってないので値はわかりません。すいません。
    ガット張り上げで330gはありますし、重いですね。

    でもパワーの許す範囲内でなるべく重いのつかったほうがいいんですよね・・・。

      引用  返信

  • スイングウェイトについては以下のページがわかりやすかったです。
    http://www.tennis-navi.jp/gear/tennisracket/racket_knack/001520.php

    結論は「数字に惑わされるな!」みたいですwww

    グリップエンドの重さによって、同じ重量のラケットでもスイングウェイトが変わってくるらしいです。

    実際振ってみたフィーリングを信じるのがよさそうですが、どこかで借りたりできませんか?

    それにしても30gのおもりとはすごいですね。

      引用  返信

  • だんちょさま>>

    30gっていうのはさすがにちょとコチョーですたね。すみません…
    じっさいは20~25gくらいです。

    私のほあはんどはだんちょにちょっと似たような癖があるので
    (といってもレベルは30段階くらい下ですがwww)
    トップライトよりはトップヘビーがあってると思いますし、
    にしこりラケットいつかお店で借りたいとおもいます。

    あとAPDはフレームが硬く、ほっとんどしならないで、
    ガットがたわんで「ぐゎしっ」「もこっ」って感じで
    スピンがかかるんですが(ピュアどらもそんなかんじですかね?)、
    にしこりラケもそういう系なんですか?
    (へでらーのらけとかヨネのRDSとかはフレームが
    しなって回転をかけるかんじですよね。)

    とにかく、こんどウ○ンザーでかりてみます。。(・∀・)

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。