プロテクトランキングは8大会使用可能じゃなくて9大会あるいは12大会ですよ

定期購読のテニスマガジンが先日届きました。今月も面白く、堪能しています。

テニスマガジンを読む時間は至福のひとときです。

錦織圭のデルレイビーチでの復帰戦についても大きな写真付きで2ページ書かれていました。

復帰戦としては内容は上々だった、と書かれていました。

しかし記事の中でプロテクトランキングについて説明した部分が気になりました。引用します。

ここでプロテクト・ランキングがどういうものかを、あらためて整理しておく必要があるだろう。
(中略)
このランキングを使用できるのは復帰戦から最大9カ月、8大会までで、ここにワイルドカード出場の大会は含まないという条件がつく。

(テニスマガジン2010年5月号103ページより)

再三このブログでもお伝えしているように、最新のルールではプロテクトランキングが使用可能な大会数は9あるいは12です。

これは以下のようにATPのルールブックに明記されています。

IX. ATP Rankings
9.03 South African Airways ATP Rankings (Singles)
F. Entry Protection

3) Limit of Use.

a) If a player is physically injured and does not compete in any tennis event for a
period of at least six (6) months but less than twelve (12) months, the entry protection
shall be in effect for either the first nine (9) tournaments that the player
competes in using the entry protection (excluding wild cards and entries as a
direct acceptance with his current position in the ATP Ranking) or for the period
up to nine (9) months
beginning with the first tennis event, including Special
Events – Exhibitions, that the player competes in, whichever occurs first.
b) If a player is physically injured and does not compete in any tennis event for a
period of twelve (12) months or longer, the entry protection shall be in effect for
either the first twelve (12) tournaments that the player competes in using the
entry protection (excluding wild cards and entries as a direct acceptance with
his current position in the ATP Ranking) or for the period up to twelve (12)
months beginning with the first tennis event, including Special Events –
Exhibitions, that the player competes in, whichever occurs first.

(ATP Rulebook, p169-170)

【要約】

  • 負傷により6カ月以上テニスイベント(どこまでを指すかは不明)でプレーしない → エントリープロテクションが有効に
  • プレーしない期間が6カ月以上12カ月未満の場合
    • 9大会あるいは9ヶ月間の間、エントリープロテクションが有効
  • プレーしない期間が12カ月以上の場合
    • 12大会あるいは12か月の間、エントリープロテクションが有効
  • ワイルドカード及び、自身の現在のエントリーランキングを用いてプレーした大会はカウントしない
  • エントリープロテクション発動は最初の大会に出た時で、エキシビションも含む。

テニスマガジン以外にも、「プロテクトランキングは8大会使用可能」とする記述を数多く見かけますが、ルールブックをチェックせずに書いているのでしょうか?どこかに書いてあった情報を、裏を取らずにそのまま書き写しているとしか思えません。

情報を伝えるということは「知っている人」が「知らない人」に教えるということです。これでは「知っている」ことになりません。

個人のブログならともかく、テニス専門誌がこのような誤った情報を堂々と載せてしまうのはどうかと思います。調べずに書いていることが明らかではないですか。

また、この記事ではデルレイビーチはワイルドカードを使用して出場したため、エントリーランキングはまだ一度も使ってないと書かれています。

これも確か、最終的には錦織はエントリーランキングを使って出場したはずで、誤りだと思います。

ちょっと私が「最高のテニス雑誌」と評しているテニスマガジンにしてはお粗末な記事だと思いました。

3 件のコメント

  • マイアミMSでジョコビッチとマリーが姿を消しましたね。
    となると優勝候補はフェデラー、ナダルですか。個人的にはナルバンディアンに期待したいですが彼は10月に本気を出す選手なのでこの時期は難しいですねw

    主さんはATPのスクリーンセーバーを以前取り上げていましたが今ってDL終了してますよね?

      引用  返信

  • あ、DL終了ですか?気づきませんでした。
    私はまだ使ってますので貴重かもw

      引用  返信

  • わたしは暮れの12月22日に確認しています。


    イアミをパスする位なのに、何でデルレイに出たのか?
    たった2週間待てば良かったのに、WCも取り消されて、
    返す返すも作戦ミスでしょう。
    わたしは年初から1年12回って言ってきました。
    見てもらえてなかったのですね。とっても残念。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。