【加筆完了】錦織圭、絶好調ではないものの主導権は渡さず、良い勝利(2015パリ2回戦)

2015 Paris (Masters 1000)
2nd Round
Kei Nishikori[6] def. Jeremy Chardy, 7-6,6-7,6-1

ブレイクポイントやマッチポイントを取り切れない場面が見られ、フルセットに持ち込まれましたが、ファイナルセットは地力、そして試合運びの上手さを発揮して危なげなく取りました。

まだ絶好調とは言えない内容ではありましたが、ファイナルセットで先にブレイクしてからはボールの伸びも出てきたので、試合のフィニッシュとしては気分よく終えることができたと思います。

次の対戦相手はマイヤーとガスケの勝者。ガスケを「次は見とけリスト」から消す大チャンス!!!
もうロンドン出場も決まってますし、失うものはないという感覚で臨んでほしいですね。

以下、試合のポイントを書きます。

サーブ

シャルディのサーブは錦織のフォア狙いが目立つ。特にデュースサイド。リーチの狭さとグリップの厚さから、シャルディに限らず最近はどの選手もここを狙ってくるのが定番化している。錦織はかなり手こずったが、終盤は読めていた。

錦織もシャルディのフォアへのサーブを多用した。これはやはり同じく厚いグリップの弱点狙いという解釈で良いだろう。ただ、確率は58%と高くなかった(ファイナルセットは67%)。

攻めの姿勢

全体的に思い切った攻めがもう少し欲しいという印象。ただ、ランキング下位の選手に確実に勝つということを考えたら致し方ない部分もある。基本的に対戦相手はリスクを負って攻めてくるので、基本は確実な戦略を選択しつつ、自分から攻める展開も適度に混ぜていく必要がある(もう少し多く)。

ファイナルセットは良く攻めていた(シャルディもやや動きが止まっていた)ので、心の余裕の兼ね合いもあるかもしれない。

メンタルの強さ云々の問題ではなくて、誰でもそういうものであるので、心の余裕を生むべく、展開を作っていくことを心がけるべしという話。
例えば1stサーブを入れてポイントを先行していく。ブレイクできなくてもリターン返球率を高め、ラリーを長くしていく。
即効性はなくても、セット終盤に「条件が揃って」、「取れるビジョン」が見えてくる。錦織はそうやって勝ってきたし、このブログでもいつも同じこの指摘をしています。

シャルディの特徴

フォアハンドとサーブの破壊力はすごい。バックハンドやや狙い目。
錦織の配球パターンは、バックに釘付けにしておいてフォア側に決めるパターンが目立った。
これも、シャルディのグリップの厚さを考慮した有効な作戦。

破壊力があるが、ミスも多い(エラーは錦織26に対してシャルディ62)。
特にバックのスライスのミスが目立った。

ポテンシャルは非常に高いものがあるが、競った場面でやや硬くなる癖があるように見える。
リターンの確実性が低いこともチャンスを取りきれない要因であり、サーブの確率が低かった錦織がキープをしっかりできた要因でもある。

錦織のバックハンドストレート

今日は、積極的に使っていこうという意識が見えて良かった。
ブレイクポイントで凡ミスをする場面もあったが、力を抜いた、無理に決めに行かないショットもあった。

試合後、錦織インタビュー

最後はいいプレーができた。
序盤硬かったし、相手のサーブも良かった。
BPを取れなかったのがプレッシャーになっってしまった。
2ndセットを取られても耐えてファイナルは集中できた。
力強く終わることができた。

(netdash@鼻血コメント:いつも序盤硬くなるので何とかなりませんかね。)

(ラケットチェンジについて)
遅いコートでタイミングが合わなかったり飛び過ぎたので、硬めに張り替えた。

(netdash@鼻血コメント:いつも張り替えているので神経質かなとも思いますが、それでメンタルが安定するなら張り替えても良いでしょう。自分のスイングではなくてテンションで調節するんですかね。実はそんなに物理的に飛びは変わらないというデータを知って、安心するというのも手だと思うのですが。)

(ツアーファイナルに向けて)
全体的に、もっと思い切りのいいプレーをしたい。
もっとサーブが入れば叩かれることが減るはず。
ロンドンも遅いコートなので、しっかり作戦を立ててコートに合ったテニスをしたい。

59 件のコメント

  • 全豪のワウリンカ戦でターニングポイントとなったドロップショット。
    あれ以来使うのが怖くなり躊躇しているのかな?と感じている中、ブラウンやペール選手などは失敗を恐れず積極的に使いフィジカルを削ってきました。

    ドロップショットは失敗したときのしっぺ返しは痛いですが有効な武器なんですね。

    しかし昨日の試合では最近になくロップショットが多かったと感じ
    また(確か)タイブレークの大事な場面で使ったことに大きな価値を感じました。

    今年後半は苦しい試合が続いたので、今は必至で自信を積み上げようと一戦一戦、歯を食いしばっていると思います。

    今年の残り試合、試行錯誤を積み重ねどう乗り超えていくのかな‥とドキドキ観戦しています。
    次もがんばれ!

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  • 海さま
    KKさま

    確かにここ最近 圭くんのキレッキレッのプレーを見ていませんね。エアーK もジャックナイフも こころにくいようなドロップショットも久しく見ていないような気がします。ガッツポーズも下を向いて力強いものではありません。
    何が原因かはわかりません。シーズン中も他の選手が必死に戦っている時でさへ、休む必要があったのでしょう。きっと辛い筈です。 しかーしです。昨夜のシャルディ戦では まだスッキリしたとは言えないけれど、ショットの素晴らしいプレースメントや強いストロークが随所に見られました。
    何より3セット目にどれだけシャルディを攻めつづけて、モチベーションも体力も奪っていたかを証明するような勝利でした。圭くんは回復しつつありますね(何からの回復?) それがわからないのがファンはもどかしいですが、このパリの戦いは圭くんにとっても、ファンにとっても胸突き八丁のような大会ではないでしょうか。 しかしその先の灯が見えてきたように感じています。 ど素人が生意気を、失礼しました。

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  • あかねさま、こんにちは。

    錦織選手を応援するようになって、心配する、応援する、ってどういうことなんだろう、とよく考えるようになりました。
    まだ答えは全然出てませんが、このブログに参加させていただいて、(初めはとっても勇気が要ったんですが)、たくさんの方の、たくさんの多様な意見を拝見して、勉強になりました。
    というのは、自分のブログや自分の心の中だけで考えていれば、それはストレスフリーなことですが、お話しの輪の中に入れていただいて、自分の非や瑕疵に気づいたり、また共感を得たときは、さほど的外れでなかったのか、と感じたり。少し視野が広がった気がします。

    心配の仕方も、応援の仕方も、多様なのが当たり前で、そして、また自分も成長できたらうれしいです。

    錦織選手のファンとしても、成長したいと思ってます。とりとめなく、すみません。

    今日の対ガスケ戦、楽しみにしています。

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  • @KK さん、
    確かに、圭は苦しそうでしたね(>_<)
    目の下のクマは、定着したかのようで痛々しかったです(^_^;)💦
    でも、私達錦鯉に出来るのは、圭を心から励まし、圭を心から信じて応援することだけですよね(*´-`)
    不安はありますが、そんな思いは振り切って、
    “休養あけ2戦目は、見違えるようなテニスをする”
    ことを信じて、みんなで精一杯、圭を応援しましょうよ!!!d=(^o^)=b
    カモーン、圭!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ

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  • 錦織さんの溌剌とした去年のようなプレイが最近見られないという意見が多いようですね。

    確かに最近何となく重苦しいような表情ですね。
    昨日の試合は風邪を引いていたのか鼻や頬が少し赤いように見えましたね。

    ただ私には素人目で申し訳ないんですが、昨日の錦織さんはどんな球も諦めないで走って取りに行ってたように見えました。  
    そしてミスショットをした時は本当に悔しそうな顔をしていると思いました。
    その悔しそうな顔や仕草はこの一年ずっと変わってないと私には見えました。
     
    明るく元気な表情に見えないのは、去年はただがむしゃらに試合に臨めたけど、今年は守らなきゃいけないランキングがある、立場があるせいだと私には思えます。
    勝ちたい気持ちは寧ろ去年よりも今年の方が
    強くて。本人もブログで言ってましたが日本での試合では勝ちたい気持ちが強過ぎたと。

    それがまだうまくプレイと噛み合っていないせいなだけなんじゃないかな?

    すぐに結果って出る人もいれば出ない人もいる。
    すぐに結果が出る時もあれば出ない時もある。

    試合に対して一生懸命過ぎるんだと思うんです。
    それが逆に元気なく見えるのかもしれないけど、真剣すぎるせいなんだと思うんです。

    誰よりもきっと勝ちたくて誰よりも負けたら悔しい思いをしてるんだと思います。

    きっとどんどん結果が出てくれば、少しは表情も和らぐのかもしれない。
    でも最近はなかなか結果が出てないから、どんどんますます勝ちたい気持ちが強くなり、あんな切羽詰まった顔になるのかな。

    テニスへの情熱が誰よりも強いのが錦織さんだと私は信じています。

    何となく今日はやってくれそうな予感がしています(*^_^*)

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  • この季節のヨーロッパの室内大会では観客の観戦しやすさを優先して空調を効かせ過ぎて選手には辛い環境にあります。過去には文句を言った選手もいましたが・・・仕方ないですね~(/・ω・)/

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  • @のりのり さん

    顔が赤く見えたとの事なのですが、ガスケ戦の所にもコメントしたのですが、昨日のインタビューの時に顔や鼻が赤く見えたのは、青かぶりのせいかなと思います。黄色味が無くなるとあのように見える事があります。(もちろん実際に見たわけではないので本当に顔が赤かったのかもしれませんが)偉そうにすみません。

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  • そびさん、わざわざありがとうございます。

    先程、コメントを書いてからガスケ戦の所を読みました。
    それであーーっそうだったのかぁと思ってました。
    そうゆう事があるんですね。

    赤くないなら、風邪を引いてる心配はなくなるので安心します。ただ鼻もかんでたようなのですが、それもアレルギー性のものかもしれないし、実際の所が分からないですね。

    全部さっきの私のコメントも推測ばかりです(^ω^)
    本人に聞いてみたら色々心配してる事も案外、杞憂に終わるのかな。

    1番聞いてみたいのは「鼻血ブログをたまに読んでますか?」です(笑)

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  • @のりのり さん

    すみませんお返事ありがとうございます。
    心配も錦織さんを応援するがゆえですよね。
    みなさんが心配されてるのは表情とかなので、顔色とは違うのかなとも思ったのですが、しつこく同じ内容を書いてすみません。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。