痛々しい姿を見せながらも戦い抜いた錦織圭!(ちょい鼻血出た)(2015ウィンブルドン1回戦)

2015 Wimbledon The Championships (Grand Slam)
1st Round
Kei Nishikori[5] def. Simone Bolelli, 6-3,6-7(4),6-2,3-6,6-3

「1回戦からなんて試合になってしまったんだ」
これが率直な感想です。
ふくらはぎ故障の影響は感じさせない立ち上がり、そのまま試合終盤まで持ちこたえましたがファイナルセット、ついにMTOを取ってしまいました。
しきりに足を気にし、思うように追いかけられない中、サービスに賭けました。
ギリギリの勝負をものにした錦織圭を本当に誇りに思います。
ボレリも50位台ととても思えないスーパープレーの連続で、第5シードに勝つために必要なテニスを最後まで貫きました。「敵ながら天晴れ」という言葉がしっくりくるプレーでした。

(写真)「なんとか勝てた・・・」という感じの錦織圭

正直、2回戦以降はもうボーナスのようなものです。「100%治りました!」ではなく「日に日に良くなっています」という表現に留まった本人のコメントを聞けば状態はなんとなく想像はつきますよね。
ボレリはストレートで勝てるほど甘くなかったので、足の不安を露呈してしまったことは仕方ないと思います。

肉離れまで行かなければ早期戦線復帰できると思いますので、2回戦以降は決して無理をせず、場合によっては棄権もやむなしでしょう。
(今からそんな弱気でどうするという意見もあることとは思いますが、冷静に考えての率直な意見です。反論もあり得るかと思います。)

ところで、なんか1回戦なのにこの試合見てたらちょっとだけ鼻血が出てしまったようです・・・。
ボレリの猛攻、足の痛みの両方に耐えてのフルセット勝利、素晴らしいとしかいいようがありません・・・。

(追記)試合後インタビューで本人の口から「そんなに足の状態は悪くないので次も大丈夫だと思う」というコメントがありました。試合中の様子からはにわかには信じがたいのですが、本人がそういうからには信じて応援します。ただ、結果的に難しいということになってもがっかりしないよう、こころの準備をしておきたいと思います。

(写真)実は大きな武器であるバックボレー

試合のポイント

バックハンドのストレート

いつもは「早くストレート打ってよ!」ともどかしく思ってしまう「クロス体質」の錦織ですが、今日は序盤から積極的にバックハンドのストレートを使用。しかもクリーンエースを連発で、試合を通じて1,2本くらいしかミスしなかったのではないでしょうか?とにかくズバズバ決まり、今日の勝因の一つとなりました。これなしでは今日は勝てたかどうか分かりませんでした。

スライス

ハレで試運転した切れ味抜群のスライスを上手く使っていました。ボレリもスライスは上手なのですが、アウトのミスを多く出していました。錦織のスライスはほとんどミスがなく、サイドスピンを掛けて外側に切れていくストレートが非常に効果的に機能していました。

ボレリの強打

ボレリは試合を通じて攻撃的姿勢を貫きました。劣勢になっても切れることなくファイターぶりを見せつけてきました。No.1コートにボレリの乾いた打球音が大きく響き、直線的なボールがコートに突き刺さってきました。ミスも多く出しはしましたが、ボールの質の高さから考えるとむしろ少ないくらいです。フラット系なので芝との相性も抜群。1回戦で当たりたくない強敵でした。

錦織のディフェンス力

今日の錦織はディフェンス力で勝ったと言えるかもしれません。特に1〜3セット目はボレリの強打にしっかり対処していました。2ndセットはそれが却ってタイブレークでの積極性の差に繋がり、落としてしまったように思えましたが、足さえ万全ならストローク力はかなり固いなという感じです。

錦織がジョコビッチと対戦するときの錦織がボレリに、ジョコビッチが錦織になったような構図で、「打たせて取る」を実践できていました。

跳ねるセカンドサーブ対策

跳ねるセカンドへの対処は、まだ完全ではありません。2ndセット、ずっと押しながらも取れなかった要因の一つがこれです。仕方ない部分もありますが、もう1本2本返すだけでも違いますので、アウトしないようにボールを押さえてほしいですね。

ボディサーブ対策

すっかり錦織対策の常套手段となったボディーサーブ、ボレリも打ってきましたがこれに対する対処は非常に上手くできました。
体を左にずらしながらの前に押しつけるような形のフォアハンドで上手く返球できていました。大きな進歩だと思います。

サービスゲーム

実はブレイクされたのは第4セットだけです。5セットで1回だけなら上出来でしょう。ずっと安定していました。
エースも14本と多かった。
それでこれだけ苦戦したのはとにかくボレリのプレーが良かったからです。

110 件のコメント

  • MIYAさん、わたくし、男言葉使っていたかしら、、、笑

    イングリッシュローズさんの名前なら女性と予想がつきますが、ユナイテッドですもんね。笑

    まあどっちでもいいや。笑

      引用  返信

  • >ユナイテッドさん
    えーっとスミマセンm(__)m ユナイテッド→マンチェスターユナイテッドの連想ですかね(笑) 自分も名前がこうじゃなければ、たぶん性別不詳だと思います(^_^;) ここに集う人は、性別や年齢や住んでる場所など関係なく、平等に交流できるのが素晴らしいです♪

      引用  返信

  • @MIYA さん

    その連想当たりです!
    息子がユナイテッドのファンで、私は香川選手がいる時だけのエセファンでしたが、、、
    アフタヌーンティーとかにしとけば良かったです。笑

    そうですよね、年齢や性別は関係なく、ただひたすら錦織選手を応援している人たちが集う場所。
    異国に住んでいても、こうやって交流できる、、、インターネット様様です。

      引用  返信

  • >ユナイテッドさん
    当りですか♪( 〃▽〃) 私もサッカー好きなので、ロンドンに住んでいたら、HNがガナーズとかだったかもしれません(笑) 別スレにも書きましたが、今年もファイナルズに行けたら、みなさんと一緒にKeiくん応援したいですね(^-^)/

      引用  返信

  • こっそり投稿(^^;;
    MIYAさん
    迷惑とは思っていないので、お気になさらずに。最近、ある案件で日本メディアによる強引な世論操作に悩まされているんです(愚痴ってスミマセン)…日本テニス界にも後々影響出てくる可能性があるんでどうにかしないとって思ってます。

    ユナイテッドさん
    実は私、ユナイテッドさんはUSA在住の方だと思っていて、最近UK在住の方だと気づきました。ちなみに私はクリロナがいた時のマンUと、アンリがいた時のアーセナルのファンです。

      引用  返信

  • @MIYA さん

    サッカーといえば、なでしこ勝ちましたね。
    夜更かしできず、前半で見るのあきらめましたが、、、

    ファイナル絶対応援に行きたいですよね。まだチケットとってませんが、今回は最初から2日分おさえて、ケイの試合を確実に見れるようにしたい。チケットがDayとNightで分かれているのがむかつきますが、、、

      引用  返信

  • @hmkyさん

    ユナイテッドステイトオブアメリカからの連想かな?笑

    香川選手がプレミア去ってから、めっきりフットボールみなくなりました。
    所詮その程度のファンなんで、、、
    やっぱりスポーツはテニスが一番好きです。見るのもやるのも。

      引用  返信

  • ユナイテッドさん
    そうです。正にその連想してました 笑
    私も稲本さん、香川さんがいた頃はプレミア良くみてたんですけどね…

    ファイナルズは、チケットDay/Night制なんですか…それは少々厄介ですね。パリMSも同じで、私は清々しい程予想を外して錦織さんの試合を観れなかった苦い思い出がありますorz 笑

    ※このコメントに対するお返事は結構ですからねm(_ _)m

      引用  返信

  • >ユナイテッドさん
    遅レスですが,なでしこ凄かったですね! 最後のOGは通勤途中で見れませんでしたが,宮間選手のPKにはしびれました~♪ ぜひ世界一になってほしいです!!

    ファイナルズは去年,2日間のDay/Nightを両方ViaGoGoで買って,OOP出てから不要なチケットをまたViaGoGoで売りました(^_^: ロジャーも好きなので結果としてはよかったのですが,かなりの出費であるには間違いありません…

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。