【保存版!】2015 World Tour Finalsレポート by ゆきんこりさん

先日、ゆきんこりさんがWTFの詳細かつ臨場感あふれる現地レポートをコメント欄に投稿してくださいましたが、1カ所にまとめてより多くの方に見ていただきたい内容でしたので、ご本人の了承を元に保存版としてこの記事にまとめさせていただきたいと思います。
かなりのボリュームなので勝手ながら私の方で章立てさせていただきました。章のタイトルは私のセンスなので必ずしもゆきんこりさんのご期待に添えるかどうか分かりませんが・・・。

ゆきんこりさん、改めまして素晴らしいレポートを、USオープンのときに引き続きありがとうございました!


昨日ロンドンから戻りました。が、フライトの関係で圭vsロジャーは見れず・・。悔しいけれどそれでもテニスばかり盛りだくさんで充実していました。

観戦はいつも「たまたまこのタイミングでこうしたらいいチケットが取れた!」とか「たまたまあちら方向に歩いて行ったら圭くんに会えた!」とかの不思議なラッキーの方が多いのでよしとします!

会場までの移動

NY近郊からロンドンへ

旅のことは必要ない方、このパラグラフは飛ばし用でございます\(^o^)/。が、来年行かれる方はどうぞ。

ニューヨークまで100分のドライブ後、乗り換えのためにブリュッセルへ。「時間はないので観光はおすすめしない」という審査官に「ウィ、マダム。」と言いながらも、来たことはあるので急いで駅へ。こんなに人の言うことを聞かなくて良かったと思ったことはないほど、大満足と大感動の高速散歩(競歩なみ)を経てロンドンへ。圭くんマッチの4時間前まで海外にいたとは信じられないですね。45分のフライト後にロンドン!ダッシュで地下鉄へ。

ロンドン市内の移動

ここで来年ご予定の方へ。ヒースローからO2はロンドンの端から端、遠いです。一時間と数分。ベルギーイギリス間より長くかかります\(^o^)/
ただ、どこで検索しても実は地下鉄より車が速いと出ます。ラッシュでなければその通りのはずです。チューブ(ロンドンの地下鉄)の停車時間のロス分だけ遅い計算なんですが、渋滞リスクを考えて地下鉄にしました。

車の場合、タクシーだと100ポンドは超えると思いますが、オススメなのはUBER!日本でもありますが浸透度はいかほどでしょう?帰りは空港までUBERを利用しました。荷造りを終えて下に降りるタイミングでアプリをタップするだけで費用とドライバーの顔と名前が表示され、近くにいるUBERが来るので急いでエレベーターに乗らなければいけないほどです!ロンドンではとーっても便利です。乗り合いのシステムですが、誰も乗ってこない可能性は高いですね。料金はタクシーの3分の1くらいかもしれません。

さて、日本人にはロンドンの地下鉄なんて楽勝ですよね。ささっと乗り換えてO2へ!美しい美しい!セキュリティはまあ普通。ラップトップバッグくらいまでとのことでしたが中位のスポーツバッグはすんなりでした。もう一つ、肩掛けカバンがあっても個数の制限は読んだことがなかったのでやはり大丈夫でした。エスカレーターを上がっていたら「あと一分でシングルスが始まります。席に着いて下さい」とのアナウンス。これは10分前にもされるので、トイレやフードの買い物をしていると便利です。
席につくと同時に圭くん登場!あのかっこ良い入場にギリギリ間に合った形です。

観戦初日デイセッション 錦織/ベルディヒ戦レビュー

ベルディヒの正統派テニスを打ち砕いた圭くんのやる気

圭くんが勝ちましたが、ベルディヒのテニスも良かったですね。文句ない迫力のドライブの連続で、「圭くん、この人に勝ったら凄い!」と思える正しくて強いストローク!でも、圭くんのヤル気満々オーラは相当なもので。まさに水を得た魚、に見えました。こういう時の圭くんって、勝つんですよねやはり。会場は驚くほど圭くんサイド寄りの応援でした。日本人観客は多いように見えてもなにしろ広いので5%ほどだったでしょうか。野鳥の会のようにはできません、ざっと目で見た印象です。非日本人のニシコリ応援の多さに驚きました。

みなさんもご存知の通り、ベルディヒ戦、2セット目、タフタイムがありました。二度とも同様にラケットを叩きつける寸前のポーズをしましたが、良い怒りに変わったのでしょう。もう、絶対負けないと言わんばかりのやる気ジャンピングショット、ドロップショットなど見せ場を作ったのも圭。トマシュ対トマシュだったら盛り上がりゲームにはならないのかなあ、なんて考えていました。あと、未確認ですが、圭くんサーブスピード増してませんか?スライスも「ネットだ!」と思ったのにバンバン入っていたことが今回多く、それほどスレスレの際どいショットが多かったということですね。

素晴らしいマナーの観客

実はロンドンの観客、外国人も非常に多いですが、ファイナルズだからなのか、それとも客層が良いのかマナーが今までで一番良かったです。誰の試合であろうとプレイが始まると誰もいないのと同じ静けさ。良いプレーには必ず平等に拍手です。近くにいたオーストラリアから来た女性は本当に圭くん愛してるそうで、応援がすごかったです!

観戦初日 デイ/イブニングセッション間

セッション間は追い出される!?大丈夫、入れますよ!

デイの部が終わるとすぐに外に出されます。結構地味ーな感じで、今までいた夢の世界から戻されますw。きらびやかな百貨店の裏側はキッタナイトラックが荷入れしている、に近いイメージ。でもテムズ川沿いの風を感じていいです。ブースで遊びたい人やコート2,3などの練習を見たい人は比較的早めに数メートル先のドアから入るとそこで過ごせますが、間もなく閉められてしまいます。追い出された!? いえ大丈夫、隣接するショッピングアーケードのレストランモール側から入れます。でもイブニングセッションまでいろんなレストランで楽しむのもいいですね。和食、ブラジルステーキ、イギリスのパイ屋さん、盛りだくさんです。

外で選手や関係者に遭遇!

川沿いではイヴァン・ドディグ、圭くん敗戦後のベルディヒに会いました。周囲に人はいなかったものの、圭ファンに見えるアジア人としてはなんと声をかけていいのかわからず、何もしませんでした。ニット帽にダウンジャケットでよく見ないとわかりませんでした。偶然、ダンテや圭くんのご両親も来られたのでおめでとうございます。と言ったら深々とお辞儀をしてくださいました。

観戦初日イブニングセッション ジョコ vs. ロジャー

イブニングのシングルスはなんと、ジョコ対ロジャー☆  エンドコートの二列目でした。もうメリーゴーランドに乗ってるかのようなふわふわした夢のような感覚・・。ロジャーの周りはメンデルスゾーンが流れ・・・みたいな貴公子度でした。男同士の本気な戦いだというのにね!

で、感想は・・。。すみません、信じられないこと言います・・・

「ほとんど覚えていません」・・・。

テニスプレーヤー/ファン失格ですよねっ!ロジャーがプリンス過ぎて真近すぎて記憶がないのです(;´д`)トホホ…もったいない!ナイスプレー続出でジョコを翻弄し、「勝つこと以外は一切ありえない!」という雰囲気だけはすごく覚えています。戦闘士ロジャー、まさに中世の騎士・・ああ、だめだ。どうしてもそこから抜け切らないのでテニスは語れません。ごめんなさい! 

とにかくロンドンではパリでのことがウソのように時間が過ぎていました。個人の感想ですが、反社会的脅威の根絶は心から望みますが、反撃をしないことは決してテロに屈していることにはならず、何度でも幸せを取り戻すことを見せつけることができたら何よりの復讐かと感じます。甚だしい理想論ではありますが、ご遺族の方が、是非そうなれますように心からお祈りします。

2日目の練習の様子

ナダルの練習

2日目の練習について書かせてもらおうと思います。まずナダルが9:45からコート1(ご存知、練習コートの一番主なもの)で入っていましたが20分以上遅れて来ました。そのあとにセンターコートでももう1回練習する予定があったので、ここは軽く流したのでしょう。でもバンドを使ったりしたウォームアップやストレッチにたくさん時間をかけていました。他の選手、やらないわけはないと思いますので、センターコート練習もあるしラファはこの時間を使ったのでしょう。この方は、全身全霊で打たないテニスって練習でもできるのかしら、と感じるほどのアツさです! あと、全米の時もそうでしたが、ラファはいつもオーディエンスに誰よりもちゃんとした挨拶をしますね。嬉しくなります。あの日本の選手:)はしませんね。でもいいんですよいいんですよ\(^o^)/

圭くんの練習

次にそのKくんです!ヒッティングパートナーを10分以上待たせた後に登場。いつも通りの練習です。
NYでもDCでもお会いしたカメラマンの◯◯さんが、「わー、◯◯(私の居住地)からまた来たの〜?」と気づいてくださいました。もうさんざん撮った後だからいいのか、圭くんサーブ練習もまだまだなのに喋られる喋られる!しまいには私のカメラを首からはずしていろいろと設定を見てくださいました・・。ありがたいです!この時に景色設定になってたものを人物設定に直して下さらなかったら・・後ほど写真リンクをアップさせていただきますが、ボケボケ写真、たくさんあります・・。

圭くんのヒッティングパートナーの背の高い白人青年はこの日の夜、ベルディヒとも練習しています。これと言って特徴のない正確なテニス。でもどんな強力ショットもミスなく強力で返し続けますから選ばれているのでしょうね。コート1の観客とは別側にご両親とお姉さまが三人で座られて練習を見られていました。お姉さまはスマホで名誉過ぎる弟さんのお姿をお友達に送られていたかも☆

さて、また余談です。一人旅であったのに、どこにいても隣の人とすぐ会話になるので全然静かな旅ではありませんでしたw。フランス語人口非常に多かったですね。スイス人が二人も出ていましたし。この圭くんの練習時はイギリス人ファミリーが隣でしたが、8歳くらいの少年は圭くんの大ファン。とにかくニシコリ目当てでイギリスの奥地から来られたのですって。私が練習ボールゲット後にこの子がまた近づいてきたので「ごめんね、これだけはあげられないのよ。」って言ったらボクももらったというから良かった〜!

以前、マイヤー戦でもらえたボールは、ゲームボールですから新しいラケット&ガットで真っ赤なグリルステーキ状態になっていましたが、今回は練習であったにもかかわらず、青いガットの後が少しついていました(後でよく見てみたらウィルソン部分の赤もしっかりついていました)。

私も週4テニスをしますし、ミックスで男性とやることもあり、ボールをたくさん見ていますが、やはり世界トッププロのボールは少しの練習でこれなのか!と驚きました。練習の終盤、圭くんが座ると、ダンテとチャンが囲み、なんとたくさんの笑顔で談笑していました。下の写真のリンクに少し含めました。実際はこれより笑っていて、笑顔というより、笑い、なのです。チャンはこうして圭くんに真顔でオカシイことをよく言って笑わせているのだろうな、と感じました。オーディエンスも、コートサイド一面に2,3列、100人そこそこですから割と素が出しやすかったのでしょうね。

ジョコビッチの練習

圭くんの練習の次はジョコビッチでした。相手はガスケ。去年のフェレールは出れましたけれども、今年のガスケは例の、待機だけで1000万・・・あ、下世話な話ですみません。
で、この二人の時間になったとたん、オーディエンスとは逆のコートサイド側にある数回建てのオフィスや関係者用カフェからわらわらわらわらとIDをぶら下げた方々が何十人も出てきて、見入っていました。仕事というより、単純に見たいのでしょうね。次はその日の観戦について書かせていただきます。

ちなみにチケットを買うとき、O2では「4階席は高所恐怖症かそうでなくても怖いと感じる人は買わないで下さい」という注意書きがでます。幸い私は全ての試合をかなりの至近距離で見ることができましたが、見上げると、4階席の人たちがこぼれ落ちてきそうです。レッカー車の後ろを運転するのは車が滑り落ちてきそうで怖いですよね。そんな感じです。

買ったばかりで何もわからぬまま持って行ってしまった安カメラでの画像ですが、少しでも雰囲気がわかればと思い、とりあえず圭vsベルディヒ戦、昼と夜のO2を撮影した写真のリンクをお送りします。

https://goo.gl/photos/GBxV4LKV721VrL2EA

ラファ、圭、ジョコ(とガスケ)、フォニー二、ボレッリ、ベルディヒ分です。
途中、オレンジのジャケットとニット帽の青年はベルディヒです。

最初の三人はメイン練習コート1で、後者三人は別の場所にあるコート2になります。
ボケていてすみません!

コメントを下さった皆様、本当にありがとうございます!お言葉をいただくと本当にヤル気がでます。
そう、イマドキすぐに素人が撮った写真、とわかるところがイイでしょう?・・(T_T)。

観戦2日目デイセッション マリー/ナダル戦

この日のシングルスマッチはマリーvsナダルでした。スピードのある強打はマリーですから、彼が押しているように見えるのですが、何よりもとにかくテニスは相手コートに返し続けた方が勝ちなのだなあということを実感させられた試合でした。ナダルのスピンも素晴らしかった。マリーはデビス杯のために一つか2つしか試合をしないかも、との報道をここに流したのは私ですが、ポイントを失えば本気で悔しがっていた様子からは多少なりとも手を抜く可能性はおくびにも見えませんでした。実際私はその報道のことはすっかり忘れていましたし。私のまさに真ん前にメディカルトレーナーの人が座っていたのですが、マリーが後ろを向いておもむろに指でチョキチョキ、はさみのマネして「scissors」って言ったのです。ベンチ真後ろからは何に使ったのか全くわからず、翌日になって新聞を見るまでそれは前髪を切るためであったとは知りませんでした。イギリスの新聞の見出しがおしゃれです。”Hair stylist Nadal left fringe with Murray” ですって。

観戦2日目 デイ/イブニングセッション間

シングルスの後はデイであろうとイブニングであろうとすぐに会場から出されます。各ブロックに「出て下さい」用の人員が配置されますので。で、ブースに入って遊びました。二人組で8人の選手に関するクイズ「今シーズン1セット取られたあとに最終的に勝つことが多かったのはどちら?Nishikori or Djokovic ?」など一瞬考えるものもありましたが簡単なものもたくさんあり10問やって勝敗を競います。また、実際の優勝カップを持って撮影してもらいました。写真はもらえます。メルアドにも送ってくれます。 実際今回の優勝者がもらうカップなので触らないで、でもハンドルはいい、というのでハンドルにベタっと触ったら違う、リボンの部分のみで!って・・ジョコごめんなさい・・。でもハンドル部分、プラスチックなのお?と思えるほど、リカちゃんの家具みたいな、なんかチープな感触でしたけどどうなのでしょう。
続きます。

これらのブースはコート2,3と隣接しています。すぐ目の前にフォニーニとボレッリが練習していました。二人共イタリア人の絶対に知人ではないおじいさんに何やら話されていましたが(絶対テニスのアドヴァイス!(^o^))、ちゃんと話を聞いてあげていて驚きました。ベルディヒ練習時には、他の選手のインタビュー(しかも今回のトップ8ではない人達の)が大音量で流れていて、練習に支障をきたすほどのボリューム。トマシュのコーチがスピーカーの線を切ってやるっていうジェスチャー。止まったのにまた始まったらトマシュも観客側をみて「どうするよコレ!」と肩をすくめるポーズをして笑っていました。その前からトレーナーとニッコニコでしたので、圭に敗戦後であるにもかかわらず、まだ試合ができるのが嬉しいのだなと感じました。

観戦2日目 ダブルス

ダブルスではドディグがスーパープレイを連発して楽しかったです。ダブルスの選手でも試合前のフォームアップ中、あのドクッドクッの心電図演出の電光掲示板に出身や身長体重などの情報が流されます。少しでも選手のことがわかった方が楽しめる、という気遣いが嬉しいです。ですが本当のことを言うと、時差ボケがたたってこの試合中、何度かウトウトしちゃいました!サイドコート二列目というのに、全く会場が暗くて助かりました。隣の老夫婦に笑われましたが、次のワウリンカvsフェレールに備えてスッキリできて良かった・・・でもファイナルズの二列目で寝るなんて(;´д`)トホホ…  ごめんなさい。

観戦2日目イブニングセッション フェレール/ワウリンカ戦

レールはワウに対してセットポイントまで取ったのに、それでも勝つのがワウリンカ、上位である証ですね。今回高さのない真横で見て、どうしたものか、フェレールの身長の低さが、なぜかテニスしやすそうに見えたのです。ラクに普通にフォアを打つと自然にちょうどオーバーネットの高さに行く。なんだか高さちょうどいい、と感じてしまったのですが違いますかね。サーブは不利ですが。
スタンはとにかく客席を見ますね。このヘンのあなた達はどちらの応援?と言わんばかりに私達周辺を見て”Call me Stan if you are on my side.”って言われたので何人かでスターン!と言ってあげました(ほんとはちょっとフェレール・・)。そして、勝利後、コートを去る前にサインをいただくことができました〜。

ちなみにアメリカに戻ってTVを見ていたら、選手に今シーズンの自己採点をお願いしていて、10点満点で、とお願いしているのにみんなずっと喋っちゃって?ちゃんと数字で言ったのは圭とベルディヒのみ。ベルディヒは7.5点、圭は「怪我があったので」7から8の間、ノヴァックは今まででベストシーズンだそうです。

観戦を終えて

帰りの車の中では運転手がコンゴ出身のものすごいジェントルマン(サスガUK、多いー)。テニスを見てきたと言ったらすかさずNishikoriですねっ、って!すご〜い圭。 ロンドンに着ていった服、持って行ったカバン、全てが愛おしく感じて荷ほどきできないほどです。圭が練習の時にしばらく笑っていたこと、ベルディヒもフォニーニもとにかく笑顔が多かったことなどもあり、選手が全体的に幸せそうに見えてたまりませんでした。本気で負かしたいライバル同士なのに、世界トップ8人のみが経験できる孤独と幸せをシェアしている。同じ経験は世界で8人のみ。圭は今回はじめてロンドンでセンターコートに足を踏み入れた時、「エモーショナルになった」と言った時の声色がなんとも感慨深く、そこで戦う日本人を見せてもらえる私達も本当に幸せですね。

今回あまったポンドを換金しませんでした!ゲンを担いだつもりです。来年また圭くんを見にロンドンに行きたいです。ロンドン大好きです。住まれていていいなー、たまごさん!

“Singles is about to start.” のアナウンスを聞いて背中がゾクゾクしながらエスカレーターを駆け上った。こんな経験をさせてもらって本当に圭くんに感謝です。乱文失礼致しました。

豆情報・全般的な感想・小ネタなど

入場時のアナウンス

今年こういったアナウンスを一体何度聞いたでしょうか。WTFの登場の時も流れましたこれ。

The first ever male player from an Asian country to reach a Grand Slam singles final. He became the first man from Asia to qualify for the ATP World Tour Finals.

とても誇らしくて清々しい気持ちになります。

会場のライティングについて

会場で印象的だったのは、TVで見るよりセンスのいい青いライトが本当に綺麗だったこと。そしてチャレンジの最中は真っ暗になりスポットライトの証明が客席を照らしていき、これは熟睡中に家族にバチッとスイッチオンやられるほどの凄いマブシさです。
他の試合でもやったらかっこいいのにそれではファイナルズの特別感がなくなるか。それにしても今年のロンドンは暖かく、とうとうO2クーラーをかなり効かせました。

食べ物の持ち込み

O2ですが、隣のレストラン街にある食べ物でさえ、持ち込みは禁止です。もう一度セキュリティがあり、超ミニサイズのキットカットでさえ没収され、中にあるホットドッグ、ハンバーガー、和食も、そういったスタンドのもののみが法外な値段・・いえいえ、席で堂々と食べられるものです。ホットドッグやサンドイッチは6ポンド、ハンバーガーは9ポンド、です。全米のハンバーガーは同じ数字、9でしたが「ドル」ですから、ロンドンの方が60%くらい高いことになりますね。250mlのコーラは2.5ポンド、450円以上じゃないですか。

帰り道の状況

帰りは一万人以上が最寄り駅からの地下鉄を利用するのでO2の入り口まで続く長蛇の列になります。20分近くかかるでしょうか、駅に入ってしまえば驚くほどすんなりとぎゅうぎゅう詰めでもない電車に乗れますが、同じ待つのでしたらO2内でギリギリまでいた方がいいですね。

ギフトショップ

ギフトショップでは、ツイッターであげて大人気だったマグカップやタオル、シャツなどたくさんありました。プログラムを10ポンドで買うと、中に毎日のデイリーアップデートの引換券が付いており、プログラム売り場に持って行くと毎日、前日の結果報告の冊子をもらうことができます。

ATPストアではそれほど多くない商品数の中に真っ白なニット帽に折り返し部分に小さな日の丸、というものが売っていました。写真ははばかられましたのでありませんが。イギリスのゴージャスOL女性二人組は、圭はアジア人で小さいのに凄いから心打たれる、と。そうそう、そこなんですよね。フランスにも圭を見に行く!と一生懸命圭だけを撮っていました。

皆様からのコメントに対する返信

(何試合観戦できましたか?という質問に対して)
私は仕事の関係ですぐに戻らねばならず、丸々2日いただけなのです。でも8人全員、ダブルスも全員見れることになります。月曜の朝に子供達を送り出して木曜放課後には間に合うという強行スケジュールでした。「もっと行けばいいのにバカだなあ」というパパと「もっと孫の世話サセロー」という優しいグランパグランマがいるからこそできることですね。それでも十分不良ママですが。

(圭くんの身のこなし、凄さなどについて)
日本人らしい身のこなし、そうですね。地面から全身が近い分、安定しているように見えます(ヒヒヒ、無理やりのメリットだけどでもホント)。私は、勝ちへの執念がメラメラ激しく外見に現れているのは意外?フェデラーが一番くらいに見えるのですが、圭もかなりですよね。静かな闘志の炎が内面でメラメラ。愚直に日々ボールと向き合って、勝ちたい勝ちたいと思い続けるのが毎日の人生・・。

今年はいろいろありましたが、スランプも過ぎてしまえばほんの小さな石ころに思えます。
来年の期待にワクワクするだけで、ほんの数ヶ月前の負けの連鎖など取るに足らないことに思わせるのですから圭ってやっぱり大したものです!

今日中国の英字新聞を読みました。South China Morning Post では、アジア人のニシコリは我々の国民と何が違うのか、心臓の大きさが違うのか、とにかくアジア人にできるのなら我々国内でも世界トッププレイヤーを!と躍起になっていましたヨ。これからは下からも来ますからね、がんばれー、圭くん。そして我々はミュージシャンの通訳のように背後から「大丈夫、絶対勝てるから」と囁き続けて後押ししましょう☆  あと何年も!

(ロンドンっ子の歩くスピードについて)
MIYAさん、おっしゃっていたロンドンっ子の歩くスピード、ほんとだ!これは特筆に値しますね。なんじゃこれ、という速さ。こんなだったっけ?私も速いのに抜かされる抜かされる!今ジャケットからオイスターカード(地下鉄に使うSUICAのようなもの)も出てきました。こちらも換金しませんでしたので来年また必ず圭君にロンドンにいってもらわなきゃ!

(Fin)

20 件のコメント

  • 団長様、ゆきんこりさんの素晴らしい現地レポート、読みやすくまとめて下さり、ありがとうございました。現地でしか分からない情報満載で、テレビ観戦以上に楽しめました。ゆきんこりさんも、いつも渾身のレポートありがとうございます。今更ながらに感動がよみがえりました。来季につながると良いですね。

      引用  返信

  • 団長様!この章立て&まとめ方は芸術です!気軽につらつらと書きなぐってしまった私の文章をきちんと整理していただいて・・ご多忙でありますでしょうに・・本当に感謝いたします。ありがとうございました。

    いろいろな都合がつきましたので次はマイアミに行きます。試練を乗り越えた圭が見れた2015年、2016年は、ひょっとしたら?・・グラ・・・いえいえ、このブログが大好きすぎて逆フラグが移ると困りますので止めておきます(*^^)v  ファンの皆さまも今シーズンの応援本当にお疲れさまでした。今のうちに録画を見て楽しんで来年に期待しましょう。

    ミオさん、TV以上だなんて~。すっかり調子にのってしまいました。ありがとうございます!

      引用  返信

  • ゆきんこりさんのレポート、いつも楽しみにしています。こちらこそ、ありがとうございます。

      引用  返信

  • ゆきんこりさんのレポを保存版にしてくださり ありがとうございます
    本当に臨場感にあふれ 見た事のない遠い地での大会を自分の中で勝手に映像化できるほどでした♪

    そして読み返しても同じ所で吹き出していますww

    ところで団長さま レポの中のメンデルスゾーンが流れているロジャーのジョコとの対戦のくだりが途中で途切れてしまっていると思われるのですが字数等の都合上多少削っておられるのでしょうか?
    個人的に気に入っている部分なので気になってしまって‥スミマセン💦

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  • しまちゃんさん、すいません!HTMLのタグがちゃんと閉じていなかったので、その部分が非表示になっていました。直しました。

      引用  返信

  • 団長さまー!!
    素早い対応に恐縮しきりですm(_ _)m ありがとうございます!!

    プリンス過ぎたり 中世の騎士のようなロジャーにゆきんこりさんの記憶がぶっ飛んでしまったのがツボってしまったのでww

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  • ゆきんこりさんの観戦記保存版、待ってました〜
    ありがとうございますm(__)mm(__)m

    もう何度も読み返してるのですが、まとめて読むとまたファイナルズの感動がよみがえります。
    ゆきんこりさんの臨場感あふれるレポートが団長さまの素晴らしい章立てで、読みごたえたっぷりのコラムになってます。
    また太字で強調されてる箇所が、自分がツボったとこと同じで嬉しいです。特にスタンの件りの(ほんとはちょっとフェレール・・)にツッコミたかったのでww

    文才のあるゆきんこりさんのレポートをいつも楽しみにしてます。自分も現地に行った気分になれます♪♪
    マイアミのレポも楽しみにしてまーす(^o^)/
    できればメルボルンにも行ってほしいくらいです(^_−)−☆

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  • 団長、渾身の長編記事仕立て、お疲れさまでした!d=(^o^)=b
    そして、ありがとうございましたm(__)mm(__)m
    もちろん、素晴らしいレポートを書いてくださったゆきんこりさんも、いっぱい、いっぱい、ありがとうございます!!!(*≧∀≦*)♪キャー♥
    ようやくコメント出来て、嬉しいです!p(^-^)q
    改めて、この機会を提供してくれた団長に、感謝です~!(//∇//)♪ウフフ
    ベルディヒ戦での圭の描写も大好きですが、なんと言っても、“ほとんど覚えていません!”っていうロジャー戦が、サイコーですよね!!!(/≧◇≦\)ウヒョー
    私も圭の次にロジャーファンなので、その場に居合わせたら、きっと、きっと、ゆきんこりさん状態になっていたこと、間違いありません!σ(≧ω≦*)ppp
    めっちゃ感情移入させて頂きましたよ~!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ
    とにかく、独特のリズム感に溢れた心地よい語り口に加えて、クスッと笑かしてくれるウィットにとんだエピソード満載で、まるでその場にいるかのような錯覚を覚えさせてくれます!( v^-゜)♪
    本当に、ありがとうございましたm(__)mm(__)m

    あー、やっと言えた~!(^w^)♪ウフフ♥

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  • 朝から、申し訳ありません。圭君、入院なさったとのこと、どうぞお大事になさって下さいね!一日も早いご回復を心からお祈り申し上げます。

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  • ゆきんこりさんの観戦記楽しみにしておりました。
    こうしてみると、あらためて読み応えたっぷりですね。
    文章も飾り気がなくて、その時の様子が見てもいないのに眼に浮かぶようです(*^^*)
    ゆきんこりさん団長さんありがとうございました。
    ゆきんこりさんはこれからも生観戦いかれるとのことなので、またまた期待しちゃいます!
    よろしくおねがいします。

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  • ・・とコメントしたばかりですが・・すいません
    入院したのですか?Σ(・□・;)
    オフのはずなのに・・
    日本がゆっくり過ごせる場所で無くなってしまいそうで心配です。

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  • 素晴らしい観戦記、読み応えがありますね。ありがとうございます。
    私も行ったことはありませんが、イギリスが好きなので是非いつかウィンブルドンかファイナルズを見に行きたいと思っています。

    また次のレポート期待してますね。

      引用  返信

  • ゆきんこりさんのレポート、まとめるとすごいボリュームで改めてびっくり!臨場感にあふれ、ゆきんこりさんの個性がバッチリ感じられ、愛情あふれる素晴らしいレポートですね~
    そして団長、何度でも読み返したくなる記事にしてくださってありがとうございます!!
    遠くてとても行くのは無理と思っているロンドンに行けそうな気がしてきました!

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  • ゆきんこりさん
    素敵なレポートありがとうございます。
    2年前、ウィンブルドン観戦ついでにO2アリーナを確かめてきました。
    ここでファイナルやるんだと思いながら・・・
    (いつかKeiもと思ったらいきなり翌年w)
    ロンドンアイピアーからリバーバスを使ってノースグリニッジ迄行った
    ことを思い出しました。
    昨年Keiが同じ場所で写真を撮っていたのを見てうれしく思いました。
    いつか行けるときにゆきんこりさんのレポートを参考に試合を楽しみた
    いと思います。
    でもきっと、ロジャーさん出番の時のゆきんこりさん状態に、全試合な
    りそうな気もします。
    Keiのおかげで、おまけのお楽しみが増えました。
    感謝しています。
    来年も、いい時でも悪い時でもいつでも応援しています。
    団長、毎日ここに来るのが楽しみです。
    よろしくお願いします。

      引用  返信

  • ゆきんこり様、レポートありがとうございました!
    ここまで写真を入れてまとめて下さって、大変だったと思います。
    会場は音楽も流れてライトアップされているので、どうしてもあの雰囲気に飲まれて、試合のことを覚えていないというのは良く分かります。笑
    私は今年は行けなかったけど、その代わりテレビで冷静に観戦出来ました。
    そして、ゆきんこりさんのレポートで臨場感あふれる観戦も出来ました。ありがとうございました。

      引用  返信

  • ばあばさま☆彡

    写真を入れてまとめて下さったのはわれらがヒーロー、団長様でございます!私の乱文を抜粋して繋げて章立てして下さり、お好みでところどころ太字にされて、もうワタクシの手を離れた作品(オーバー!)になっています。

    そして今回は念願だったお名前を呼ばせていただきます。しまちゃんさん、ryoさん、圭大好き!さん、ミオさん、つるみさん、yuriさん、micchiさん、るびさん、ご声援本当にありがとうございました!
    圭君ほどの人ですから私くらい観戦している人なんて大勢いらっしゃると思っていたので、こんなに嬉しいコメントまでいただき、自分が一番驚いています。私が試合に出ているわけではないのにこの暖かさ!嬉しいです。またこれからもどうぞよろしくお願いします。

      引用  返信

  • 団長様、ゆきんこりさん
    観戦レポート☆もうそれはそれは楽しく読ませていただきました!沢山の場面が容易に想像でき臨場感溢れる文章に感激でした!所々にプッツと吹く場面も(笑)私もいつか圭君のテニスを同じ空気間で味わいたいと思っています。テレビの前でもエキサイトなのに実物になるとどうなることか・・・それにしてもファイナルのフェデラー戦は圭君のテニスにまたそれに答えるフェデラーに感動しまくりでなんて良い試合なのだろうと涙してしまいました。いつかファイナルの圭君見たい!!!来年が楽しみです!良い試合もそうでない試合も全力応援します!!入院のニュースは本当に心配しました・・無理しすぎたのでしょうね

      引用  返信

  • 遅いレスですが、ゆきんこりさん、団長さん、ナイス記事ですね(^^)ありがとうございます☆

      引用  返信

  • 間の抜けた投稿でご迷惑でしょうが一言お礼言いたくて・・・・
    ゆきんこりさん、昨年は読み応えのあるユーモア入りの報告にとても楽しませていただきました。ありがとうございました。
    パリ行きもかなり影響を受けて思い切って出かけました。おかげさまで、初めてフェデラー様の神々しいお姿を拝見しました。
    帰国後緊急入院・手術となり、回復したら暮れの忙しさとなり・・・・と波乱万丈の一年でこのような事態になりました。
    今年もみなさんと一緒に錦織君を一生懸命応援します。期待! MS優勝  GS優勝ですね。
    今年も楽しいレポート心待ちにしています。
    ゆきんこりさん読んでくれたらいいなぁ!

      引用  返信

  • B-mamaさん、

    読みましたよ!わざわざコメントいただきありがとうございます。パリ楽しまれたようで何よりです。私から影響を・・・ってびっくりですがとても嬉しいです。
    大変な師走でしたね。その後体調が回復されましたよう願っております。

    2月も3月も観戦予定です。観戦記は、今までは舞い上がっていたから笑えた文章になっただけですので(´∀`*)、これからはどうでしょうかね。また舞い上がるか!
    いやー、今年こそは本当にビッグタイトルを切望しますよね。圭くんご本人が歓喜の紙吹雪を眩しそうによける姿・・・。もっと言うと、コートサイドの陣営にハイタッチした腕を掴まれて、抱え上げられた上に、ファミリーやお姉さまにハグする姿が見たすぎる〜〜!! これからも楽しんで応援していきましょうね。ありがとうございました。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。