スーパースターの美技に酔いしれた！2016IPTL初日レビュー（試合編１）

IPTLの初日レビューの続きです。
会場編と試合編に分けることにしました。

この日の第１試合はUAEロイヤルズ vs. シンガポールスラマーズ、
第２に試合がジャパンウォリアーズ vs. インディアンエーシーズ　でした。

第１試合　UAEロイヤルズ ２９−１９ シンガポールスラマーズ

レジェンドS　イワニセビッチ　6-3　シュットラー→モヤ
女子S　ヒンギス　6-1　バーテンス
男子S　ベルディヒ　6-4　キリオス
男子D　ネスター／クエバス　6-3　メロ／バグダティス
ミックスD　ネスター／ヒンギス　5-8　メロ／バーテンス
※左がUEAロイヤルズ

イワニセビッチ、去年のドリームテニスでも思いましたが、上手いです。
現役時代よりプレーが丁寧な気がしますｗ
サーブだけの選手に思われがちですが、ストロークもいいんですよね。
現役時代は安定感のあるバックに対し、フォアは脇が開くことがあって不安定な時がありました。
シニアになって、なぜかこの欠点が解消ｗ　脇が閉まったコンパクトスイングからフォアの鋭いウィナー連発でした。
特に逆クロスは予測してないところから飛んで来て、観客の度肝を抜きました。

スラマーズは最初、シュットラーが登場。もちろん上手いのですが現役時代は安定した弾道とフットワークを武器にしたいわゆるシコラー系の選手でしたので、年を取った今、なかなか厳しいという感じでした。
２−４でモヤに交代。胸板厚くてかっこいいです。フォアは健在。
でもリードされてからの出場では厳しかったですね。

ヒンギスがむちゃくちゃ上手くて驚きました。
体もシェイプしており、36歳と思えない若々しさ。
それもそのはず、ダブルスで今No.1ですもんね。
シングルスは滅多にやらないと言っていましたが、短期限定ならまだまだ通用しそうです。
コントロール抜群で、じわじわと相手を追い込んでからコートの中に入って打つショット、
あるいはネットプレーが冴え渡っていました。
錦織のテニスと似ているなーと思いました。
しっかり前に振り切っているのにボールは飛びすぎません。
唯一サーブが強くない点がつけいる隙でしょうか（ここも錦織と同じ・・・）。
テニスの内容的にはこの日一番面白かった試合でした。
バーテンスは現役バリバリの24歳（20位くらいかな？）。この選手に６−１で勝ってしまうのだから凄すぎます。

ベルディヒとキリオスはサーブが凄すぎて、ラリーがあまりありませんでしたｗ
キリオスは波があるけど私が見るときはいつも凄いですｗ
あのポンポン入るサーブは反則。
でも最後だけブレイクされて負けちゃいました。

ダブルス2試合に出場したネスター44歳。
上手すぎます。
落ち着いています。
自信に満ちあふれています。
トスを前にしたサーブで最適なネットのポジションに付き、
安定した姿勢から深いボレーを打ち、
人並み外れた反応を見せ、
勝負所はストレートのリターンで吠える。
ヒンギスと組んだミックスダブルスは負けてしまいましたが、２人で世界最高のテクニックを見せてくれました。

バグダティスはムードメーカー。
最初の試合から一番大きな声を出して応援していました。
自分の試合では、トスの上げ直し禁止のルールを忘れてしまって、
４０−３０から相手のパワーポイントでやらかしてしまいましたｗ
途中で気がついて慌ててラケットを振りましたが、間に合いませんでしたｗ
会場は笑いに包まれましたが、バグダティスはちょっと悔しそうでした。

メロもネスターにひけを取らないダブルス巧者。
昨年の楽天オープンダブルスではクラーセンと組んで優勝しています。
でかいです。203cm。
隣に並んだちっちゃいオッサンは誰？と思ったらバグダティスでした。
でもバグダティスだって178cmあります（錦織と同じ）。

最後のミックスダブルスでは意地を見せて６−５で勝利。
この大会の特別ルールで、最後の試合を勝ったチームが、トータルのゲーム数で負けている場合、
ゲームを連続で取り続けている限りは試合を続行することができます。
このルールを利用して試合が続行され、メロ組が２ゲームを取って会場を沸かせました。

スコアはやや一方的でしたが、独自ルールも新鮮で面白い対戦でした。

ああ、執筆終わらなかった。
試合編も2回に分けます。

今から３日目の試合を現地で観てきます。