【鼻血出た!】5人の錦織を総動員!!2021全仏オープン2回戦 vs. ハチャノフ レビュー

2021 Roland Garros (Grand Slam)
2nd Round
Kei Nishikori def. Karen Khachanov[23], 4-6,6-2,2-6,6-4,6-4


鼻血出ました!

今日も信じられない逆転劇! どうなっているんでしょうこの人は。今日もどうやって勝った!?
この修正力には島耕作もびっくりです(ツイキャス配信を聞いていた人向け)。

5人の錦織

今日の錦織は5人いました。
そして4人目がMVPだと思います。

MVPおめでとうございます、錦織圭(4人目)!

でも錦織圭(1)も錦織圭(2)も錦織圭(3)も錦織圭(5,大将)も本当に本当に頑張りました!!
それぞれに役目があったのだと思います。

1人目の錦織圭は完璧なスタートを見せたものの、3球目攻撃のミスに苦しみサーブも低調でした。
バックダウンザラインがことごとくテープを叩き、動きもこころなしか重いように見えました。

2人目の錦織圭はセカンドセットにやってきました。
リターン返球率が高く、3球目攻撃も上手でした。
バックダウンザラインやネットプレーを決め、ハチャノフを左右に翻弄。
技術力は5人の中で最高だったかもしれません。

3人めは3rdセット第2ゲームの長いゲームのブレイクに失敗すると、いつの間にか入れ替わっていました。
ハチャノフを調子づかせ、バックDTLをたくさん喰らいました。
風に苦しみ、風下からパワフルなショットを打つことができず、疲れもたまり動きが悪くなってしまいました。
4thセットの最初には109kmhの1stサーブを打つなど最もファンを心配させた錦織圭でした。

4人目は今日の5人の中で最も頭脳派、「考える錦織圭」でした。
疲れもあり、ハチャノフの好調なプレーもあり、ポイントを取れる確固たるパターンを持ち合わせていない状況で、錦織圭(4)は考えて考えて考え抜きました。
その答えは「サーブアンドボレー」でした。

セットカウント1−2、ゲームカウント3−3の30-40という、落としたらほぼ試合を落とすだろうというポイントで、使っていないサーブアンドボレー。
これを決めました。

私は、このポイントが勝負を決めたと思っています。

強烈な風により、風下からのサーブは効かず、ストロークのみでキープは難しい状況でした。
確かに、BPでのサーブアンドボレーはギャンブルであり、私も「ああっ! ここで出るの!?」と思ったほどです。
しかし、実はリスクも高めるがリターンも高める、最適な戦略だったと思います。
ハチャノフは予測していませんでしたし、サーブもきっちりとコーナーに飛んで、リターンのコースを限定させました。

そしてファイナルセット、満を持して5人目の「大将・錦織圭」にバトンタッチ。
この男は過去、32回登場し、25回勝利していました。

予想通り、プレーの質が上がります。
サーブも180kmhを出します。
109kmhとは何だったのか。
いやあれは別人(3人目)だから仕方ありません。

大将はブレイクできないまでも、リターンを確実に返し、じわじわとハチャノフを追い込んで行きました。
ハチャノフも絶好調のバックDTLと、精度の高いフォア逆クロスという両翼の武器をファイナルセットでも駆使してきましたが、徐々にミスが増えていきます。
両者、力を出し合って非常に良い試合になりました。

大将は強い闘争心を持ちつつ冷静な人物で、ポイント欲しさの強引な攻めはあまりしません。
ただ来た球を自然に返し、チャンスと見るや迷わず攻撃です。
4-4まではハチャノフも踏ん張ったのですが、4時間プレーしてますます切れ味が増す大将の前に、最後は力尽きました。

ハチャノフのバックDTL

今日のハチャノフの最大の特徴は、バックのDTLでした。
手がつけられない状態に近かったと思います。

その1つ前のショットが良かったことは見逃せません。
錦織も先にバックDTLを打ちたいのですが、バック側に振られてその余裕がありませんでした。
そして空いた錦織のフォア側へウィナーというのがパターン。

もともと、フォアの逆クロスが良い選手です。
つまりコートの両サイドに厳しい球が来る状態で、これは錦織でなくとも苦労する状態だったと思います。
風に負けないサーブ力があったことも、ハチャノフに有利でした。

バックDTLとフォア逆クロスが強いということは、コート左側からのショットが強いということです。
となると錦織は先にバックDTLでそれをさせないことが必要でした。
試合中盤までは、このショットの精度が悪く、行きたくても行きたい状態でしたが、またもや終盤にはすっかり直っていました。
ほんとどうやって直してるんだろう・・・。

4thセット最初では魂が抜けていた3人目の錦織

4thセットの最初で109kmh、138kmh、119kmhと3本のゆるい1stサーブを打ったときは、さすがに故障を心配しましたが、「魂が抜けていた」そうです。

3セット目を落としたのは非常に今日はストレス。3セット目の最初に先にブレークを許して、取りきれなかったところが一番悔やむところかなと思います。3セット目を取られて、ぼう然としていましたね。また5セット戦うのかというのと、戦いたいかと自分に問いかけた時になかなか答えが出なかったので、ちょっと魂が抜けたというか、あの場面は辛かったですね。

出典:<一問一答>錦織圭、2試合連続の死闘制すも「完全に攻めの気持ちではなかった」[全仏オープン]

こういう状態だったのであれば、あのサーブも納得です。
体力も精神も厳しい状態だったのでしょう。
でもそこから粘れるのは本当にすごい精神力だと思います。

3球目のミスが多く(全仏オープンの公式スタッツで18本)、特にバックのDTLが前半ずっと決まらないなど解決できていない課題は多いのですが、それでも全体としてよく持ちこたえ、修正し、最後までファイトできていることが、何より好材料だと思います。

今年はこんな勝ち方が多いというか、個々のショットは2016年あたりとくらべてまだの部分があっても、勝負強さや修正力は全く衰えていません。
負けているときは勝負強さや修正力ではどうにもならないところで負けている感じです。主に体力ですかね。

体力は今日もきつそうで、1回戦でフルセットを戦ったとはいえ中2日あった2試合目でこの状態であれば、やはりまだ戻りきっていないのかなとも思いますし、落ちそうで落ちない4th、ファイナルセットを見れば、気持ちにも左右される部分もありそうです。

あ、中の人が変わったから体力は持ったのか。

3回戦は、バウティスタアグートに勝ったラクソネン。150位の選手です。これは4回戦進出のチャンスなのですが、2試合連続で4時間超えの試合をしたので、次はますます体力的に厳しくなります。
中1日では十分に回復するとは思えません。
次も、タフな戦いになると覚悟しておいた方が良いでしょう。3試合連続の5セットも辞さない。いや、できれば辞してストレートで勝ってほしい。

それにしても、立派ですよ錦織。
この頼もしい戦い方はやっぱり「大将」です。

40 件のコメント

  • 確かに修正力は素晴らしかったけど、
    3-1で勝てた試合じゃないかな。
    消耗しすぎだよ。
    せっかくアグート負けたのに。

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  • いやー、今回は負けた!と思いました。
    ハチャノフのバックDTLの精度がむちゃくちゃ高く、第3セットは手がつけられない状態でした。
    よく、あそこから巻き返したと思います。
    第4セットからバックのスライスを混ぜたのが、徐々に効いたのかな、とは思いますが、それにしても凄い精神力です。
    第3セットの終盤は、明らかに投げやりでしたから。
    錦織選手のバックDTLは、打ち急いで棒立ちになってるときはミスが増えますよね。 ジョコに負ける時も、このパターンが多いので、次戦きっちり序盤から修正してほしいですね。
    体力が回復することを祈ってます。
    P.S. 5人の錦織がいたという団長の分析、サイコーです!

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  • 「セットカウント1−2、ゲームカウント3−3の30-40という、落としたらほぼ試合を落とすだろうというポイントで、使っていないサーブアンドボレー。」
    ダイジェスト映像で見ましたが、おっしゃる通り、このポイントが分岐点だったと思います。震えました。
    そこから風が弱まった?のもあるかと思いますが、ネットプレーの数も増えて(良いところで決めてたので、そう見えたのかもしれませんが)ハチャノフ選手としては違う相手と戦ってるような感覚になったかもしれません。
    あのポイントで得た自信が大きかったかと思います_(._.)_

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  • 団長さん、レビューをありがとうございました。5人の錦織圭が登場する物語仕立てで楽しく拝読しました。錦織圭は忍者みたいだ、分身の術だ!
    それと、またもや長時間のツイキャス実況もお疲れ様でした。タイムラグの長さを気にされてましたが、大丈夫、私はすっかり慣れました。見逃した所を時間差で聞けたりするので逆にいい感じです。他のリスナーの方もそうじゃないかな。心配だったのは、深夜に繰り返す雄叫びで隣室の人からクレーム来るんじゃないか、ということだけです。笑

    感動的な素晴らしい試合でした。相手が良くなるたびに修正を繰り返し、超クリエイティブに戦ったと思います。インタビューで「体は『嫌だ』と言っているけど、心でプレーを続けていた」と言っていましたが、胸打たれる言葉です。「どれだけの努力、修練を積み上げてきた成果なのだろうかと」下団さんのお言葉通り、私も想像してみる…

    ハチャノフも本当に良い選手で、今度こそ勝ちたいとプレーを修正して臨んできました。BHダウンザラインは錦織のお株を奪う場面もあり、ウィナーもたくさん取られ、第3セットは強風も味方に無双の強さになってきました。が、不思議と今日は負ける気はしなかったです。錦織の方が上手さ(別名:変態さ←テニスでは褒め言葉だとのこと)は一枚も二枚もうわ手だと試合中に感じたので。

    特に団長さん下団さんもご指摘の第4セット第7ゲーム!!!ミスも出て苦しい中、知恵を絞ってあの手この手で工夫を重ね、勇気ある(団長さん曰くギャンブルの)サーブ&ボレー2本、最後にはタイミングを外したドロップも見事に決めてキープ。見ていて心を揺さぶられるものがありました。今思い返しても胸が熱くなる!本人は無我夢中で手探り状態だったかもしれませんが、才能が凝縮して発揮され、結果として勝利の狼煙を上げたゲームになりましたよね。
    第10ゲームのリターンも素晴らしかったなあ!相手の3球目攻撃を立て続けに封じてのブレーク!(自分の3球目ミスを相手にもやらせてみた件⁈笑)

    ファイナルセットはさらにしびれる展開!最後の方はハチャノフも疲れたのか焦りと力みが見られ、ウィナーもあるが凡ミスもある状態になっていましたが。
    それでも錦織側からすると、BP握りながら取れないゲームがあって前半はストレスのたまるセットでしたが、よく辛抱しましたよね。
    3球目攻撃のミスを減らし、風も計算に入れてプレーを修正し続けたのが良かった(風も次第に弱まってくれた)し、最後の最後にさらに集中を高めてサーブの読みもズバリ的中、ラブゲームブレークしたのは本当に立派!

    オンコートインタビューで「意識も朦朧としていた」と言っていましたが、あれは”ゾーンに入っていた”ってことだったのでは?(本人はそうは思ってないのかな…)

    フルセット連続2試合を終えて、連勝で自信は深めたと思いますが、さすがに体の方はすっかり疲弊しているんじゃないでしょうか。
    できればストレート勝ちしてほしかったけれど、またそうできたチャンスもあったけれど…今日のような魂のプレー、中身の濃い試合を見せられると、文句は言えない。
    短い休みですが、まずはしっかり疲れを癒やしてください。そしてまた頑張ってください!
    次戦こそはサクッとお願いします!

      引用  返信

  • 「決勝を目指しているので」
    「今週はあと2試合あるので」

    いつもは、「まず、目の前の1戦」というようなコメントですが、今回は先のことまで口にしています。
    昔とは心境も変わってきたんでしょうね。

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  • 5人いるという表現、いかにテニスがメンタルのスポーツか、ということなんでしょうね。凄く納得しました

      引用  返信

  • ツイキャスに続きレビューアップも有難うございます。団長も体力勝負で頑張って下さってるんですネ🙏
    ハチャノフ戦、感動的な良い試合でした!魂抜けてたとか心でプレーしてたとか言う錦織のコメントを後で読んで、改めて胸が熱くなりました😭
    攻め球のミスは相変わらずあったけど、それでも勝てたのはやっぱり土台がシッカリしてるから、意識朦朧としながらもフルセット戦おうと思えたのは自分のプレーに基本的に自信があるからと思います。
    ラクソネン戦は中1日なので体力が非常に心配ですが、何とか勝ってほしいな。
    Go Kei!沢山試合が観られますように😊

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  • なるほど、中の人が変わっていたのか。腑に落ちました(笑)
    私は、錦織くんのインタビューで、「3セット目を取られて、ぼう然としていましたね。また5セット戦うのかというのと、、、、」ここがすごいなーと。
    4セット目落として負けると言う恐怖というか悪いシナリオを考えないんですね。
    戦いたいか?って自問するんですね。
    時間的には3人目ということになるんでしょうが、考え抜く4人目と二人で対話していたんでしょうか。

    試合も凄かったけど今回は試合後の話もキレキレでしたね。疲れは大きそうでしたが、とても嬉しそうだったのが良かったです。
    3回戦はブルペンデーで、最初から大将登場でお願いします!

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  • 錦織選手が5人いた。確かにそうでした。ツイキャスの中で、2人目の人に戻ってきてほしいとあったのに笑いました🤣でも本当にそう思うくらい、長く苦しい戦いでしたね。
    ハチャノフは前回のリベンジでじっくり対策を練ってきましたね。強かったです。この5セットは、取れなくて伸びたんじゃなくて必然だったと思います。ストロークのエースもたくさん取られたし、サーブも強かった。分岐点のサーブ&ボレーで賭けに出て成功したのは大きかったけど、他にもどうやって勝ったのか、、本当にわかりません。錦織選手はすごいと改めて思います。

    ラクソネンとアグートの試合少し見ました。フォアの強打とサーブでポイント稼いだようです。
    今回の全仏シードダウンが激しいですね。固いはずだったルブレフやアグートまで。ジョコビッチナダルフェデラーは全盛期を過ぎたけど、次に変わる人がまだ現れていない混沌とした状況で、ランキングに関係なく皆がモティベートされてるんでしょうか。シナーのような若手だけでなく、カラツェフやアンドゥハルのようなベテランも参戦して。
    こんな下剋上みたいな状況でも錦織選手はいい意味で鈍感なので、次もやるべきことをやってくれると信じています。1日休みがあるけど、パリは天気が悪い日が続きそうなのでもう1日ぐらいオフがあるとラッキーですね〜☔️

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  • 本当に何とも形容しづらい試合でした😅
    ただ1つの試合で「何人もの錦織圭」が出てしまうのは現時点での課題でもあり、この人数が統一かまたは出来るだけ絞る事が出来ればまた1段上に行くのかもしれません。

    この試合は幾つもキーポイントはあったと思われますが、個人的には第4セットの4ー4からの錦織選手のサービスキープでしょうか。15ー30でハチャノフ選手がバックのドロップを選択し大きくサイドアウトしましたが、あの場面でバックのDTLを決められて15ー40にされていたら・・・

    ただ、この様な展開でも試合を通して「一貫した錦織圭」があったとすればソレはリターンの良さでしょうか。特に最後のブレイクはその象徴だった印象でしたし、個人的にはロッテルダム500のデ・ミノー戦の最終盤と少しリンクしたかなぁと。

    今季は大会終了時点での勝ち越しが中々出来ませんでしたが、この試合の勝利で現時点で12勝10敗と今大会終了後の勝ち越しは既に決めました。

    まだまだ天竺(トップ10)は遠いかもしれませんが、その旅程に対する期待(と、たまに不安)をしながら応援していきたいと改めて感じた次第です。

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  • 3球面攻撃のミスが気になりますが今に始まった事ではないと思います
    ゾーンに入った時以外は結構やらかしてますよねいつもね
    それとブレイクできそうでできない
    挙げ句に相手をのせてしまうけど結局は勝つ
    結構難しいボールの処理は天才なのになんでもない、むしろチャンスボールを良くミスする
    勝負にいってのミスは紙一重なんでいいんですがなんでもないボールをミスするのは前からですね
    錦織劇場の最大の原因かと思うけどこれはもう治らないのではないですかね
    それも含めて錦織でしょう
    疲れて頭もぼ〜っとして意識も朦朧とした時に初めて身体が勝手に動いて身体の余分な力が抜けて最高の状態になるのだと思う
    頭で考えてる時はどうしたって欲や邪念や打つ前ににすでに次のショットが頭にあったりで鈍かったクラスになっても力が入るんでしょうね
    あのミスがなくなればフェデラークラスになると思うんですけどね
    疲れてない時にゾーンに入っても又直ぐ戻ってミス連発なんてのもありましたね
    昔からよく、それと上手くいって攻撃的にいけてるのになぜか”ひく”
    2014年のファイナルのジョコビッチ戦1セット取られて取り返した後ジョコビッチはベンチで呆然としてたのに次のセットなぜか錦織は”ひいた”で負けた
    ビック4以外で競った試合で負けた錦織をあまり、いやほとんど見たことない
    16年の全仏のツオンガ戦くらいか
    ファイナルで体力負けした試合はあるが最後まで競った試合でビック4以外には負けた試合はない
    疲れきってゾーンに入ったら最強でしょうね
    いつもだせたらいいんですが?
    そんなんも含めて錦織でしょうね
    スポーツを真剣にやった人だったら皆、意識的は朦朧としてるけど疲れきった後にスーッと身体が楽になり身体が勝手に動き考えられないショットが打てる経験はあると思います
    経験なくても分かるか
    スポーツ医学ではこういった状態はどう表現するのでしょうね
    若い時でないとヤバいですよね
    多分
    スポーツ選手にとってもどうなんでしょう?
    ランキングハイも似たようなもんなんですかね?

      引用  返信

  • 「セットカウント1−2、ゲームカウント3−3の30-40という、落としたらほぼ試合を落とすだろうというポイントで、使っていないサーブアンドボレー。」
    👇
    「セットカウント1−2、ゲームカウント3−3のADカチャノフという、落としたらほぼ試合を落とすだろうというポイントで、使っていないサーブアンドボレー。」

    が正しいですね_(._.)_
    団長さんも同じ場面を分岐点と思ったのか!!と思わず素直にコメントしてしまいましたが、40-15から?反撃されてのBPのピンチでしたから余計に重みがあったかと思います_(._.)_

      引用  返信

  • 団長、早速のレビュー、ありがとうございます。

    錦織 圭インタビュー(2回戦終了後コートサイド)/全仏オープンテニス2021【WOWOW】
    https://www.youtube.com/watch?v=I0YfkKEfyWM
    【マッチハイライト】カレン・ハチャノフ vs 錦織 圭/全仏オープンテニス2021 2回戦【WOWOW】
    https://www.youtube.com/watch?v=8I53kyaPNE0

    上リンクにアップされているインタビューではカットされていますが、インタビュー直前で真っ赤な顔しながら「あっつー」と思わず口をついて出た言葉にほっこりさせられました(微笑)こういう一面もファンにはたまらないですね。

    「今は大きな結果が欲しい」全仏前の錦織の言葉です。フェデラーが復帰?会見で語っていた自信。結果が自信につながります。錦織の言葉ではアップダウン。それまでは何人もの錦織が出てくることを我々ファンは許容して応援していかなければならないのでしょう。自分はフルセット5セット、武道に例えて、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将と名付けました(笑)先鋒は悪くない立ち上がりだったけど隙をつかれて敗退。次鋒はナニコレで完勝、このまま行くかなと思ったら中堅は別人、ブレークポイントを活かせなかった2ゲーム目のすぐ次にブレークされてジリ貧(意識も朦朧、そりゃあサーブも108km/hになるわ)、しかし振り切った副将(団長MVP)が流れを戻し、ATPで勝率1位に君臨する大将が最後で決める。鮮やかな連携?団体?プレーでした。

    鼻血ツイキャスで「1人目は1人目で役割があるんでしょうか?」との質問にまたほっこり。団長がしっかり(笑いながら)答えていましたね。「役割ありますね。相手をよく分析して対策を立てるという…」に納得しながら聞いていました。でもよく勝ちました。ハチャノフのフォアの逆クロスは従来から脅威ですがこの試合はバックのダウンザラインがキレていました。要所でやられていたので厳しいなあと見ていたのですが、変態ドロップとミルヌイ直伝?サーブ&ボレーが炸裂してのマラソンフィニッシュでした。

    ずずさんもピックアップされている「決勝を目指しているので」「今週はあと2試合あるので」と錦織。その目標に向かって少ないセットで終わらせたいのに「今日また5セットか・・・」と意識が朦朧としてしまった錦織。身体は心配ですが良い結果を期待できるプレーをする錦織(次鋒・副将・大将)はいるので変わらず全力応援です。

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  • 嫁も熱烈な錦織ファンなんでいつも一緒に見てるのですが錦織がなんでもないボールをミスする前に入りかたで分かるのでネットするとか、ヤバいとか言ってると嫁に”松岡修造みたい”とか”黙っとって”と言われてしまいます(@_@)
    息子が現役の時にはちっとも熱心に見なかったし、錦織の小学生の頃にはちっとも興味しめさなかっ嫁が今は錦織と松坂桃李に夢中ですが(TT)

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  • 第3セットを落とした時「魂が抜けた」の本人談に、坂本正秀さん、「我々も魂抜けそうになりましたよね」ww
    魂抜けても動きたくないのに体が勝手に動いて勝ってしまう錦織圭という人は、最高に愛すべきヘンタイ的な天才ですね。
    ローマの後はRGの目標は掲げづらいと言っていたのに、今回目標が決勝だったので2試合フルセットは痛いスタートって言ってたのをどこかの記事で見かけたような。。。
    3回戦、めちゃくちゃフレッシュな錦織圭がまた現れないかな。

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  • 下団さん、第4セット第7ゲームのあの2回のサーブ&ボレーを語り合うのは楽しいですね。
    いずれもBP握られた(しかも1回目は3球目攻撃ミス、2回目はDFとどちらも自らのミスで招いたBP)直後の、ここで再びミスすればブレークされる(挙げ句の果てにセットを失って敗北する)かもしれないというピンチに突如繰り出してきたもので、見ている方も多分ハチャノフも度肝を抜かれた変態ネットプレーでしたよね!
    大きな賭けだったに違いないですが、本人にしたらふと思いついた瞬間に体がもう動いていたのかもしれない。恐怖もあっただろうけど、それよりヒラメキに賭ける楽しさの方が優っていたのかも⁈
    錦織圭はクリエイティブな天才、天然の賭博師ですね!
    こういうシーン、ホントたまりませんね。

    3回戦、めちゃくちゃフレッシュな6人目の錦織圭が現れるといいな!

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  • 5人の錦織、、最高です^^
    錦織の「テニスってほんとうにメンドクサイですね。。」
    心底共感!!

    苦しいけど→楽しい  辛いけど→幸せ 「こういう試合ができることが幸せなんだ」と思うこと。
    ストレスはテニスをやっている勲章!! 誰もができる経験ではない。
    いつでも人生のハイライトは今!この時なんだと。→ 次がある めげることはない。

    を常に考え草トーシングルスに挑んでおります。。

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  • 団長さん、5人の錦織・武勇伝、ありがとうございます。
    笑えるやら、感動の再現が楽しめるやらで、何度も読み返してしまいましたよ。

    風下側のサービスゲームがつらかった・・・(観てるほうがつらくてどうするんだ!)
    ハチャノフのBHダウンザラインがすごすぎた・・・(リターンほぼ不能!)
    最終セットは無心のプレーが勝利を呼びこんだ・・・(夢のようだった!)

    力みのない、レーザービームのようなフォアハンドにしびれました。
    マッチポイントの取り方が最高でした。

    さて、3回戦に向けて、今日は敵情視察しようと思います。。
    ラクソネン選手、昨年のニューヨークで西岡選手が対戦してフルセットで破っていましたよね。
    バウティスタ‐アグート戦のハイライト動画もチェックしよう。
    そして、錦織選手の武運を祈ろう。

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  • 30代になった今、さすがに2戦連続4時間の試合のあと中1日では体は戻らないでしょう。今の錦織の充実度(特に精神面)なら
    体さえ持てばトップ選手も含めほとんどの選手に勝てると思うので何とか体が戻った状態で試合をさせてやりたいですね。
    ということで全力で雨乞いをしたいです(せこい)。実際パリは今日明日と雨の予報です。テニスが無理なぐらいずっと降り続きますように。

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  • ラークソネン選手、日本勢ですと、西岡選手、杉田選手、内山選手、太郎選手、添田選手、伊藤選手等との対戦があります。
    ハマると物凄く強いです(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾しかし、とても波の激しい選手で試合中でも同じ選手か❓と思うこともあります。
    1セット目は「なんでこの選手が3桁ランクにいるの?50位以内に入れるだろう?」と思うほどの強さを見せたと思ったら、次のセットは「なんじゃこりゃ」というような感じで・・・(ΦωΦ)
    錦織選手としては、先手を奪って大人しいままにさせてストレート勝ちといきたいですねぇ~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

      引用  返信

  • 団長さま、私も5人の錦織を見ました!
    ストンと腑に落ちる表現に大いにうなずきながらレビューを読ませて頂きました。
    かなり久しぶりにコメントです。
    いつも興味深い記事をありがとうございます。

      引用  返信

  • 次はサクッと勝ちたいですが相手の力を引き出すのが(TT)上手い錦織選手
    どうなりますことやら😅

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  • 深夜の1時までの応援、皆さんお疲れ様です。私は睡眠不足で朦朧(❓)として仕事に行きました。
    もし負けていたら休んでいたでしょう(年なもので)凄くいい試合だったと思います。この頃思うですけど1ゲーム目で錦織の
    サービスゲームの時、前はよくキープ出来ないことがあったんですか、現在は安心してサービスゲームをキープしているように思います。
    身体が良い方向に回復して思いっきりプレー出来ますように!、

      引用  返信

  • ウクレリアン さん、第3セット以降は布団の中でのライスコチラ見でしたが、ダイジェスト映像を見てまして、あのシーンを見て「ここが分岐点だ!!」確信出来るほどに震えました(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
    あの変態的なテニス脳・・・震えるのみでした(;^ω^)

      引用  返信

  • トップ10の選手にこれだけ多いアンフォースエラー到底太刀打ちできないと思いますが、さて次戦はともかく、ズベレフ兄ちゃんにどう対処できるか試合が楽しみ。まさか、手前の100位中盤の選手に負けないよね?錦織選手がんばれ。

      引用  返信

  • 遅ればせながら、団長さん!鼻血試合‼️のレビュー記事をありがとうございました😊
    久々だなあ( ̄∀ ̄) と思って見てみたら2020年9月27日全仏1回戦エバンス戦以来でした。あーあの時、まだ危なげなプレーながら、錦織らしいふんばりでもぎとった嬉しい勝利でしたっけ。あれから8ヶ月ちょっとでハチャノフ相手の鼻血試合!あの時点と全然プレーが違いますよ。これからもっともっと鼻血試合を見せてくれるのではないでしょうか。期待に胸が膨らみます。
    錦織同様団長さんも鼻血レビューだわと思いました。あの錦織の不可思議な入れ替わり(まあ、不安定という人もいるけれど😅)を5人の錦織でまとめて見せるなんてね。ホントにあっ!今脱皮した?みたいな瞬間ありました笑 2セット目の良くなってく錦織が現れはじめて、おっ!来た来たと拍手する瞬間もありました。みてるこちらも手に汗握る苦しい時間もありましたが、出入りする錦織をツイキャスの団長さんと同じタイミングで呟いたり、なんか笑ってしまう(漫画みたいな映像が浮かんで)場面も多々ありました。しばらくその目線で見てしまうに違いない。今日は3人出てきたねーとか🤣 いいも悪いも全部含めて今の錦織の明るいトーンがめちゃくちゃ嬉しいです。だから心から楽しめます。勝ったら尚更です。
    全仏前、錦織はそれほど勝ててないし目標は言いにくい状態と言ってた様に思いますが、どうやら密かに勝ち進むイメージを抱き始めている様で、それも頼もしい。自分で自分を凄いって正直に思えちゃうって素晴らしい自己肯定感。これからが本当に楽しみです😃

      引用  返信

  • 「あの変態的なテニス脳・・・震えるのみでした(;^ω^)」下団さん、同感です。錦織圭のテニスは楽しくてしかも見る者の胸を打つ!

      引用  返信

  • 団長さん、レビュー記事ありがとうございます。

    的確な試合分析をユーモアたっぷりに解説していただいて、楽しく読ませてもらいました。
    4セット目は魂が抜けていた(幽体離脱か)。 5セット目は朦朧としていた。(とてもそんな風にはみえなかったけど)
    そんな極限状態であのような最高のテニスが出来るなんて何という選手でしょう。
    朦朧とした中でも出来てしまうって凄いことですよね。身体が覚えてしまっているというか、細胞までしみ込んでいるというか。一つ一つがそれ位のレベルにないと出来ないと思う。
    そしてその域まで到達するには地道な練習の繰り返ししかないとおもうので、
    私も、下団さんの「どれだけの努力、修練を積み上げた成果だろうか」という言葉に共感しました。

      引用  返信

  • 2015年の全豪QFのワウリンカ選手戦の第3セットのTBを1-6→6-6 に追いついた場面でドロップショットを放ちました。ミスになって敗戦となりましたが、その時の感想ですが・・・

    「あの場面でドロップを選択するとは(@_@;)世界でトップ5になれる訳ですね~劣勢だった試合の全てをひっくり返す可能性を秘めたビッグショットでしたね~素人、凡人では想像しえない選択でしたね。チャンコーチもビックリしたでしょうね~一応は注意しても「悪いアイデアではなかった」と思っているでしょう。」

    決まれば称えられ💪失敗すれば批判されてしまう・・・(ΦωΦ)
    大きな勇気と野望を持って挫折と成功を繰り返しながら歩んで行く・・・
    その歩みをみられるのは幸せなことですねぇ~\(◎o◎)/!

      引用  返信

  • ハチャノフ戦、見逃しオンデマンドで何度も観ています。
    翌日ワクチン接種だったので、日を跨いだ所で寝ました〜勝っても負けても寝れへんし!
    今日も試合が観れて、幸せです♫
    錦織くんの記事を読んで「いいね」押してますよ。此方のどなたかのコメントかな〜
    胸が熱くなります。
    今日の試合、楽しみーーー!!!

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  • 本日初対戦のラクソネン選手、先のアグート戦の映像を見る限り、普通に強そうな選手ですね。
    結構サーブも速いし、アグート選手の強打にも負けていませんでした。
    ただ、このランキングですので、弱点ももちろんあるのだろうと思います。
    錦織チームは当然、それを分析して作戦を練っていると思いますが、悲しいかな素人ではそれが何かはわかりません。
    ただ、今回の試合の最大のポイントは、相手云々もさることながら、錦織選手の体力がどれだけ戻って自分のテニスができるかでしょうか。
    いずれにしても団長さんのプレビューを待ちたいと思います。
    お忙しいことと思いますが、可能な範囲でよろしくお願いいたします。

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  • 愉しいレビュー記事をありがとうございます🤗
    試合中に現れる何人(5人)もの錦織選手の別人格?にハチャノフ選手も翻弄されたんですね🎵
    私の魂!(錦織選手のまねっこ)も揺さぶられたよ〜〜
    ほんとうに味わい深い、鼻血試合でした❗

    今日も応援できる嬉しさ!ですね。
    アグート選手を破って勝ち上がった選手(まだ、名前が頭に入ってない、笑)要警戒ですね。
    でも、最初から、大将の出突っ張りでストレート勝利、祈願です❗

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  • なかなか試合を見返す時間がなく、今頃のコメントになりました。
    皆さんが、この試合の素晴らしさを言い尽くしてくれていますね。
    なので私は、最後の部分だけを。

    ファイナルセット、4-4となり第9ゲームからの試合運びは圧巻でした。ともかく前に出てネットからプレッシャーを掛けた。
    RFMとなった第10ゲーム、そのプレッシャーからハチャノフのDFも生まれて30-0。
    次のポイント、ワイドに振られたサービスを思いっ切り深く返した後のセンターへの戻りと間髪入れずにネット前に詰めたあの速さと流れる様な動きは、4時間闘い続けてた選手のそれではなかったです。
    そしてMPでの、少し下がり深く緩く山なりに返したリターン…。
    私は2019全豪カレーニョ戦のマッチタイブレ最終局面で見せた、あの相手に打たせる緩いボールを少しだけ思い出しました。
    サービス側有利なのはハチャノフのはずなのに、大将のショットの展開が速く完全に受け身に回って、最後はフォアウィナーに全く追いつけませんでした。
    まさに団長さまのこの言葉
    “大将は強い闘争心を持ちつつ冷静な人物で、ポイント欲しさの強引な攻めはあまりしません。
    ただ来た球を自然に返し、チャンスと見るや迷わず攻撃です”

    冷静な総大将が最後に安定の攻めを見せてくれて、本当に嬉しかったです😊

    のろのろコメントしている内に、もうラークソネン戦は今夜ですね。
    どんな展開になろうと我々は応援📣するのみ。少しでも疲労から回復していますように、頑張れ錦織選手!

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  • 今日の試合は2人目の錦織圭から始まって、4人目に行って、5人目の錦織圭が「お?今日の俺の出番早いな」って感じでゆったり登場してほしいです。

    本音:たまには日をまたがないで就寝したい…

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  • なっちさん
    >「試合中に現れる何人(5人)もの錦織選手の別人格?にハチャノフ選手も翻弄されたんですね」
    に、思わず頷きました。
    ハチャノフ選手はしっかり錦織対策をしてきました。
    錦織選手のお株を奪う完璧なバックのDTLは決まりまくり、
    強風も味方につけていいプレーを続けていました。
    でも最終セットに入って5人目の総大将錦織ヴァージョンの登場に至っては上手く対応しきれなかったんだと思います。
    それまでに「何人も中の人入れ替わる(入れ替わったったかの様に感じさせられる)テニス」にその都度
    対応を迫られていたに違いないので・・。
    ハチャノフ選手にとっては精神的にとても疲れる試合だったことでしょう。
    錦織選手は本当によく勝ちきりました。
    どこまで体が回復してるか?が気になります。
    今大会絶好調かもしれない相手との対戦、
    大変ですが頑張ってほしいですね。

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  • ヤバい(ó﹏ò。)💦
    コメする前に、試合が始まっちゃう~( *^艸^)
    圭、今日こそは、日付変わる前に終わらせてね(≧∇≦)/♥
    あ、もちろん勝ちでお願いしますm(❁_ _)m♥

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。