サービスゲーム終始安定し、190km/hのサーブで締め!(2021ローマ1回戦 vs. フォニーニ レビュー)

2021 Rome (Masters 1000)
1st Round
Kei Nishikori def. Fabio Fognini, 6-3,6-4

180km/hのサーブからのフォアウィナー、そしてサービスエースと好調な滑り出し。
そしてデュースを繰り返しながらも早々にブレイクし、流れを作りました。

3-2から自らのミスとフォニーニの思い切った攻めの両方でブレイクバックを許しますが、ブレイクはここだけ。
その後はデュースになったのも1ゲームだけ。サービスゲームが終始安定していました。

フォニーニのミスが多かったこともありましたが、今日はサービスのスピードが出ており、確認した範囲で最速が192km/h。最後も190km/hのノータッチエースがセンターのライン上に決まりました。

何かが劇的に変わったようには見えませんでしたが、試合をこなしてきて感覚が上がってきたのでしょうか。
回転量は意図的にこれまでより減らしていたように見えましたし、フォルトを恐れずに積極的に狙って行って、非常に良かったと思います。

1stサーブの確率は56%と、「1stの確率が低いですね〜」とどこかの放送局の解説が眉をしかめながらいいそうな数字でしたが、そんな印象ありました?

1stサーブからのポイント率が82%と非常に高かったので、確率の低さは見ていて全く気にならなかったと思います。つまり、ポイントが取れていれば確率は少々低くても、問題ないのです。

逆に、65%くらいの確率でもポイント率が60%以下だった過去数大会の試合では、もっともっと1stが欲しい気持ちになったと思います。
しかし、ポイント率の低いサーブの確率を上げても効果がないどころか、入らない方が良かったくらいで、入れに行く1stはトップレベルでは全く意味をなさないという好例だと思います。

1stの確率が問題になるのは、1stサーブと2ndサーブでポイント獲得率が極端に異なる場合のみです。
一般にビッグサーバーはこの獲得率の差が大きいので1stサーブの確率の重要性は増します。
しかし錦織のような非ビッグサーバーにとって大事なのは確率ではなく、入ったときにポイントが取れるサーブのクオリティです。これは自信を持って言えます。

で、なぜ今日のサーブが速かったか。

まったくわかりません。

と、これでは芸がないので無理やり可能性を推測してみますと・・・

  • 回転量を減らしてフラット系にした
  • ラケットフェイスの「いいところ」に当たっていた(センターよりやや先端に当てると速くなる)
  • 試合をこなして感覚が戻ってきて、運動連鎖をうまく使えるようになってきた(スイングスピードが上がった)
  • 打点が前になった(スイングスピードが上がりきったところで捉えるようになった)
  • 単純に、思い切り打った

このあたりかなあと思います。いずれも確認したものではなく、スピードが上がる要因ってこんな感じ、という要因分析です。
いずれにせよ短期間で筋力そのものが上がったとは考えにくく、効率的に体を使えるようになったとか、そういう要因だと思います。

何はともあれ、いいことです。このままの調子の持続を期待したいです。

今日の試合で一つだけ気になったのは攻め球のミス。
ミスの数そのものは多くはなかったのですが、私がスコアを付け始めた1stセット第8ゲーム以降のミスは、大半が攻め球だったと思います。
特にバックDTLのサイドアウトですね。結構、横にそれていました。

まあ、これは調整可能な範囲だと思いますが、次の試合のカレーニョブスタは今日の状態のフォニーニよりミスが少ないはずですから、今のままでは少し心配です。
球は走っているだけにコートに入れば決まる可能性大ですから、ミスとウィナーのバランス改善は急務ですね。

それにしても、これで11-30位には6勝2敗ですよ。
今日のフォニーニは確かに不調でしたが、錦織の内容も締まっていましたし、良い調子の選手にもたくさん当たっていますから、今日くらいの試合もないとバランスが取れないってものです。

6勝2敗はそのまま額面通り、大いに評価して良い戦績だと思います。

2回戦は早速明日に入りますが、マドリードでも2試合しかしていないし、今日も短時間で終わったので疲れはあまりないでしょう。
サーフェスとしては飛びすぎるマドリードよりこのローマの方が合っているはずですが、過去は疲労した状態で迎えることも多く、成績はそれほどよくありませんでした。
今回はそういうことはないので、今の調子のテニスを続けている限り、タフドローでもチャンスは大いにあると思います。

この表情ですよ。いい意味で、メンタル的にも「行っちゃってる」んじゃないですかね? 自信をどんどん深めている段階だと思います。

110 件のコメント

  • 賭け率は今回もズべレフ優位ですが、錦織選手はこれまで大方の予想を良い意味で裏切る試合をいくつもしてきました。もちろん、客観的には、本日の試合も勝つのは滅茶苦茶大変なことかもしれません。

    でも、本人はもとより陣営は、勝つための作戦をたて、それを実行に移す練習を重ねてきたとと思います。ここは是非とも、お忙しい中とは知りつつ、団長さんのプレビューを頂ければと思います。お待ちしています。

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  • 皆さん、団長さんのレビュー待ちでコメントされず、寂しいので、一言!
    ネモリーノさんのまね(勝手に十八番を使いすみません・・)をして、「今日の錦織はズベレフにゼッテイ勝つ!」
    よろしくです。

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  • ズべレフに勝てれば次シャポの可能性あるから何がなんでも勝つべし錦織。
    今ナダルとシャポやってるけど、シャポから見て6-3、2-0(15-30)
    ワンチャンシャポ勝つから

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  • NHK BS1の2300~があながちでたらめな時間設定ではなかったことが判明。
    シャポが押してますがちょっと気を抜いたら持っていかれるのがジョコやナダル。
    どうなるんでしょうか。

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  • ナダルの底力ですかね~。2セット、0-3から逆転で、今は4-3となりました、この精神力すごいです!はい~。

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  • ジョコビッチ選手と練習している動画、団長さんはミスヒットが3球あると仰っていますが、私には全然わからない。
    全部いいボールにみえます。(^^;)
    調子良さそうですね。がんばれ錦織選手!!!!!

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  • シャポとナダルの試合がすごくて目が離せない。

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  • 今日のツイートにはミーアキャット登場。 錦織選手にラッキーが来ますように。
    団長さん、甘くて大変でしたね。
    大丈夫です、少しぐらい糖分摂りすぎても応援で消費しますから。(^^)

    あっ前の試合が終わりました。始まりますね。
    ドキドキ  ワクワク

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。