添田豪、トップ100入り目前。トップ100に日本人が2人という歴史的瞬間が見れるか

管理人より:

リフレッシュ宣言しながら連日の更新申し訳ありません。本日はコリコリさんによる寄稿です。コリコリさん、ありがとうございました。

このような寄稿は大歓迎です。よろしくお願いいたします。

今回は、錦織以外の日本男子選手にスポットを当ててみました。

本日(9/20)付のランキングで、添田が1年7カ月振りにキャリアハイを更新し、104位となりました。今週も参戦しているバンコク2CHでベスト4以上に入れれば、来週にも念願の100位以内が濃厚です。

(9月23日追記:その後、他の選手が勝ち残っているため血書進出が必要な状況となってきました。)

2010年9月20日付ATPランキング:101~200位

現在のコンピュータによるランキングシステムは1973年から運用されていますが、過去にトップ100に入った日本男子は以下の5人しかいません。(キャリアハイの時系列順)

  1. 坂井利郎:75位(1973.10)※1972年の初代ジャパンOP優勝者
  2. 神和住純:78位(1975.06)
  3. 九鬼 潤:74位(1976.11)
  4. 松岡修造:46位(1992.07)※現在までの日本男子最高位
  5. 錦織 圭:56位(2009.02)

錦織の陰に隠れがちな添田ですが、首尾良く100位以内に入れた暁には、日本男子歴代6人目のトップ100選手として大いに評価されるべきだと思います。錦織と一緒にトップ100に入り、来年の全豪に揃ってDAしている様子が今から楽しみです。

管理人コメント:

瞬間的に100位に入ることは実現可能性が高いですが、来年の全豪DAを目指すためには、間もなく失効する昨年のTiburon CH優勝の75ポイントなどをこれからカバーしていく必要があります。

また、添田情報はsabumasaさんの「打倒ロジャー・フェデラー! 添田豪を絶賛応援するブログ」が詳しいです。

ところで、トップ100の壁が厚いのは良く知られていますが、詳細ランキングが公表されている1982年以降において、100位代に到達できた日本男子選手でも、その数は限られているのです。(キャリアハイの時系列順)

  • 福井 烈:177位(1983.01)
  • 鈴木貴男:102位(1998.11)※現役
  • 本村剛一:134位(2000.03)
  • 杉田祐一:186位(2010.03)※現役
  • 添田 豪:104位(2010.09)※現役、キャリアハイ更新中
  • 伊藤竜馬:176位(2010.09)※現役、キャリアハイ更新中

このように整理してみると、1970年代の黄金期以降低迷気味だった日本男子テニス界は、全体としても、ここにきて急激に勢いを盛り返してきていることが分かります。

これも錦織効果と言って良いのでしょうね。やっぱり偉い子だ。

最後に豆知識をもう1つ。

先ほど1970年代が日本男子の黄金期であったことに触れましたが、実は本当の黄金時代は戦前の1920~1930代だったのです。

その一例をご紹介すると、

故 熊谷一弥氏

1920年のアントワープ五輪シングルスで、日本五輪史上初のメダルとなる銀メダルを獲得。

故 原田武一氏 (1926年世界7位)

1926年デ杯インターゾーン決勝の対フランス戦で当時世界1位のラコステ(現ウェアメーカー)を破る。

故 佐藤次郎氏 (1933年世界3位)

1933年全仏単準々決勝で当時世界2位のフレッド・ペリー選手(英国、現ウェアメーカー)を破り、ベスト4に入る。

とにかくこの頃は、トップ10に入る日本男子選手がゴロゴロいたようで、上記のような紹介には枚挙に暇がありません。

ほとんどの方が軟式からの転向組だったらしく、技術的にはその強力なトップスピンが外国人選手に恐れられていたようですが、精神的にも武士道精神みたいなもので圧倒していたのでしょうか?

25 件のコメント

  • Deheartとの対戦成績は添田の3勝1敗。
    http://www.atpworldtour.com/Players/Head-To-Head.aspx?pId=SC47&oId=D617

    今年、3連勝していますが前回はファイナル・タイブレの接戦。

    勝ったらQFは地元WC選手のウドムチョクか。日本リーグでもプレーするおなじみの選手ですがランキングを864位と落としてます。
    でもキャリアハイ77位。
    酷暑のタイでの大会となれば地元選手断然有利。外国人からすれば食べ物や水も注意が必要。

      引用  返信

  • 周知のため別記事に対するコリコリさんのコメントをここに貼り付けます。

    コリコリ Says:
    2010/09/21 at 21:04:35 edit
     皆さん! マレーシアOP圭出場試合、GAORAで緊急放送
    決定です。

    http://www.gaora.co.jp/info/press_detail.html?para_news_id=1050&PHPSESSID=ec61c6ae340b0e61889def53c25d6e62

     いや~、もう半ば諦めていましたが、マレーシアOPのHPは
    信用できたということですね。ということは生放送のはず。

     別途の詳細アナウンスが待たれます。 

      引用  返信

  • 団長、謝る必要なんて全然ありませんよ〜(*^-‘)b

    こうやって、情報を発信(たとえ他人の提供でも)してくれるだけで、ありがたいです!( ̄0 ̄)/

    圭&テニスへの愛情にあふれてますねぇ( ̄▽ ̄)b

    良い感じ♪( ̄▽ ̄)ノ″

      引用  返信

  •  団長さん

     GAORAで緊急放送の件のフォロー、ありがとうございます。

     ところで、「ベスト8進出で100位入りが濃厚」というのは嬉しい
    驚きです。
     Winnetka CHの7ptがあるので、520ptではきついと思っていま
    した。

     添田より上位でポイントを失う人が多いということですね。

      引用  返信

  • 添田より少し上位の選手の今週の失効ポイント

    100位 Phau 20ポイント失効 532→512p ブカレスト参戦中
    101位 Greul 90ポイント失効 523→433p ブカレスト参戦中
    102位 Ilhan 3ポイント失効 520→517p 参戦なし? 
    103位 Beck 45ポイント失効 515→470p 参戦なし?

    Phauは今1回戦を戦っていて、1セットダウン。

    という状況です。下から上がってくる選手もいるかもしれませんので、これだけで「濃厚」と言うのは早計だったかもしれません。

      引用  返信

  • 年寄りなもんでもっちょと古いところで、

    故 清水善造氏 1920年 ウィンブルドン挑戦者決定戦決勝でチルデンに敗れる。武士の情け美談付き。

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  •  私も添田上位選手のポイント動向を調べてみました。

     100位のPhauはブカレストで1勝してしまったので届きません
    が、代わりに96位のMathieuが90pt失効のため、ベスト8で来週
    100位の可能性はまだ残されているようです。

     とにかく、明日のDeheart戦には勝ってほしいですね。

      引用  返信

  • 今週のランキングでは101位のはずだったのが、下位から上がって来た選手3人に追い越されて104位になりました。一度、103位と発表されたんですが、イルハンの結果が後から入って104位に訂正されました。
    この辺りは混戦ですので、どんな伏兵が上がって来るかわかりません。管理人さんが書いているように75ポイントの失効が目前なので、これをカバーして90位台の前半に来れるとDAの可能性が一気に増えるんですが。錦織くんのPR106位って、いつもDAぎりぎりでしたものね。ま、GSはしばらくないですけど。

      引用  返信

  • コリコリさん、興味深い記事有難うございます。
    sabumasaさんの影響もあり、添田選手も応援しています。
    昨年3月のデ杯のインタビューで素顔を垣間見れたのもよかったです。何とか100位の壁を突破してほしいですね!!

    (故 清水善造氏は私が生まれた田舎町のヒーローですww)

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  • いつも楽しく拝読しています、G2(twittchy)です

    ジャパンオープンは何曜日に観戦予定ですか?
    僕は月火で観戦予定です。去年に続いて2回目
    とても楽しみにしています。

    去年はサントロ目当てで行って、幸運にも、
    ガスケとの練習とGolubev戦を観る事ができました

    今年は何と言ってもナダルが観てみたいです。
    バンコク入りしたようで、ホッとしています。

    リフレッシュ宣言をされた直後ですので、
    勿論無理にとは言いませんが、

    ジャパンオープン生観戦を○倍楽しむ方法

    みたいな記事を(ちょっとだけ)期待しています

      引用  返信

  • 追記:もちろん、錦織も大大楽しみにしています!

    まだ生観戦した事ありません。
    去年ブースでゲームやってる姿は見ましたが・・・

      引用  返信

  • >連日の更新申し訳ありません。
    申し訳ないことないですよー。
    マイペース。マイペース。

    もう少しで歴史的瞬間に立ち会えるのかと思うとブルブルきます。

    コリコリさん色々な情報ありがとうございます。
    嬉しそうに実況している鍋島さんの声がすでに頭の中でぐるぐる回ってます。

      引用  返信

  • コリコリさん、netdashさん、添田くん及びブログをご紹介くださり、どうもありがとうございます・・・。

    もうほんとに偉業直前な訳ですよ!!

    添田くんの松岡氏や錦織くんと違う「偉業っぷり」のすごさは、日本を拠点に活動していることです。
    圧倒的な資金力や才能(もちろん添田くんも一般から見たらメチャメチャ才能に恵まれてますけど)がある訳でもない中、過去の沢山の選手同じような環境の中で、100という数字を破ることは本当に大変なことだと思います。

    そして、その彼が100位を突破することは、錦織くんの存在以上に、同じ環境で世界に挑んでいる他の沢山の選手たちに「希望」という名の刺激になるのではないかという気がします。

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  • どうやら添田くん、2回戦を6-4、7-5、で勝ったみたいです。
    3回戦の相手は地元タイのウドムチョク選手。完全アウェーなので、
    日本から声援を送りましょう!
    あ、もちろんアメリカからも応援します!

      引用  返信

  • 楽天オープンのチケット買ったけど
    チケットは、送ってくるのでなくコンビニに取りにいくのでしたっけ。

      引用  返信

  • たしかそうだったような。実はくーさんにお任せしていてよくわかりません(てへ)。

    注文完了メールにそのへん書いてませんか?

      引用  返信

  •  添田、ベスト8進出、やりましたね。
     もうひとりのきょうこさんの情報ソースは下記でしょうか?

    http://www.tennis-navi.jp/blog/go_soeda/

     次は団長さんが早くからマークしていた地元のウドムチョク選手
    です。(下記最近の戦績)

    http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Ud/D/Danai-Udomchoke.aspx?t=pa

     上記の最近の戦績と現状のランキング(864位)をみる限りでは
    いかにも勝てそうですが、実際にはそうは簡単にはいかないで
    しょう。

     先週のCHで明らかな復調の兆しが見られますし、いくら暑さ
    の影響があったとはいえ、1回戦であのTomicをストレートで一蹴
    しているというのは半端な実力ではできないことです。
     そのTomicには、5月のCremonaCHで添田が一蹴されている
    のですから。

     ただ、今後添田が100位以内に定着するためには、是非とも勝た
    なければならない試合の1つだと思います。

     ウドムチョク戦は、明日の第1ラウンド(現地10:00開始)に予定
    されています。来週の100位以内確定のためにも、気合を入れて
    頑張ってもらいましょう。

    http://www.atpworldtour.com/posting/2010/6197/op.pdf

     

      引用  返信

  • だんちょ、注文完了メールに書いてありました。ありがとうございます。

      引用  返信

  • そろそろこの話題も終わってる感じでしょうが、
    頑張って調べたのでコメントさせてください。

    直近の上の選手が軒並みツアーで勝ち残っており、ベスト4では100位突破はまず不可能なことが分かりました。
    http://www.go-soeda.info/archives/718

    決勝まで残ってようやく可能性が出て、優勝ならまぁ大丈夫だろうという感じです。

      引用  返信

  •  ウドムチョク戦、6-4,7-6で勝ったようですね。

     でも、100位突破には少なくとももう1勝なのですね。

     しかし、添田自身がこの辺りの事情を把握しているのでしょうか?

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。