男子決勝はNo.1&No.2対決!(2016全仏決勝)

ちょっと更新に間が空いてしまいました。
雨に祟られた今年の全仏ですが、なんとか日曜日に決勝を迎えることができました。
屋根無しの弊害が改めてクローズアップされたことで、2020年以降に予定されている屋根設置のスケジュールにどう影響するでしょうか。
もちろん、あった方が選手に優しく歓迎すべきことだと思います。
ツアーのスケジュール全体の厳しさが批判される中、スケジュール通りに試合が消化できないことは一時的には選手の休息にはなりますが、後でしわ寄せが来るだけです。
できるだけ様々な措置を講じていただきたいですね。

雨の中、試合を続行することによるコンディション調整の難しさもありますね。
錦織もジョコビッチも苦労しました。
これについては相手も対等な条件なので一概には言えない部分はありますが、有利・不利なプレースタイルというものはあるので、できるだけ一定のコンディションでプレーさせてあげたいです。

ただし雨が降ることは珍しいことではないので、選手の側としても想定して様々な戦略のオプションを用意すべきではあります。
錦織も昨年は風、今年は雨という経験を積んで来年はきっと対応してくれるはずです!

さて決勝はNo.1のジョコビッチとNo.2のマレーの対戦です。
いろいろありながらも結局は決勝に進出してくるところがさすがです。
錦織も、優勝が期待される選手の1人ではありますが現時点ではこの2人が抜けているという認識で、挑戦者の立場で良いと思います。
勝てなくてもいいという意味ではありませんが、一歩一歩でしか前進できませんので・・・。
4回戦敗退は残念だったし、プレー内容も良いとは言えなかった。
一方でガスケのプレーは本当に冴えていたし、勝ちへの執念も凄かった。
でも錦織の第3セットの頑張りはもっと評価されてもいいし、今年の全体で見ればまだまだ進歩しているしこれからも進歩の余地があるので、悲観的にはなる必要はないと思います。

個人的には、2セット挽回したとはいえ去年の負け方の方がよっぽどショックだったし、内容も去年より良かったと思っています。
(地力で持ち直したので)

ただ、「○○認定」(苦手認定、など)に対して一貫して慎重なスタンスを貫いている私ですが、「GSでの負け方」という点では少し心配な部分を初めて感じました。
それは前の記事に書いた通りです。
1回、2回であれば私は全然問題にしません。3回でもまだ断定はできません。
ですが納得のいくGSの敗戦は2014ウィンブルドンのラオニッチ戦くらいかな。
結果、負けるのは仕方ないのですが内容や取る戦術についてですね。
その中では今回の負けは、実はは相対的にはいい方の負け方だったのではないかと。

内容は良くなかったけどそれは主に「調子が悪かった」ということだと思ったからです。
まあ少し、じっくりストロークしてほしいとは思いましたが、それだとガスケに攻められるというプレッシャーがあったものと推測。
「わかっちゃいるけど、できなかった」のかな、と、あとで録画を見直して思いました。

端的に言えば「力を出して負け」が欲しいということですが、力を出せば負けないので、ちょっと矛盾した感想かもしれません。
逆に言えば負けるときは今回のような負け方をするだろうということ(対BIG4除く)。
今年に関して言えば、今回のような負け方をしてもおかしくないところを、何回も勝ちきっていること。
それらを考えればやはり悲観的になる要素はありませんね。

悲観的になる必要がないための条件は、錦織本人が自信を失っていないことですが、ショックは少なからずあったと思いますが、経験を大きく積んできている中、きっと立ち直れると思っています。

世界6位なら常に6番目という結果ではなく、マイアミのように準優勝だったり、今回のようにベスト16だったりして、その平均がNo.6ということですから、少し長期的な目で見たいですね。
今の男子テニス界はとにかくジョコビッチの支配力が強く、それに次ぐマレーも、時代が変われば完全にNo.1を張れる力と実績を示していますから、錦織はよくやっていると評価できると思います。

このあたりは見る方のスタンスによりまして、
錦織はNo.1になれる器だ、きっとジョコビッチに勝てるはずだと思っている方ほど、評価が厳しくなります。
よくコメント欄で、厳しめの評価をする方に対して批判が集まりますが、そこに対してはその人のスタンスを見るようにしてください。
単に錦織を下げたいのか、期待の裏返しなのか。
厳しめのコメントする方々であっても、仮に錦織がグランドスラム優勝をすることなくキャリアを終えた場合でも、「よくやった、本当にありがとう」と言ってくださるはずです。
ただ、その日が来るまでは錦織の可能性を信じて、叱咤激励するというスタンスを貫いているだけです。
お互いのスタンスを尊重しつつ、楽しくディスカッションしましょう。

話がそれました。
ジョコビッチ vs. マレー。
甲乙付けがたいです。
ジョコビッチ有利と考える人が多いのでしょうが、プレッシャーの掛かり方も半端ないと思います。

マレーは、完全に「クレーが苦手」のイメージを払拭しましたね。本人も自信を持っていることでしょう。
もともとディフェンスが強く、懐が深く戦略的なストロークをする選手でしたので、適性は十分だったはずです。
そこにあのセカンド叩きのリターンを磨いたことで一気に優勝が狙える選手になりました。

錦織も進化してますがマレーも、ジョコビッチも進化してるんですよね。
本当に大変な時代になってしまいました。

共通する要素が多い2人の決勝戦は、これまでの実績が示すとおり地力が上回るジョコビッチに対し、どれだけ意外性と多彩な戦略をマレーが見せるかにかかっていると思います。

ジョコビッチは慎重に、確実に試合を進め、最後ギアを上げる戦略を取ってくるでしょう。
それに対しマレーが序盤から積極的な攻撃を仕掛け、ジョコビッチを慌てさせる。
そしてジョコビッチに生涯グランドスラムのプレッシャーを意識させることができれば、マレー圧勝まであり得ます。
今年のジョコビッチは例年にも増して、フラストレーションを溜め、発散する場面が見られます。
以前からありましたが、今年は特に目立つような気がします。
QFのベルディヒ戦では投げたラケットがボールパーソンに当たりそうになって失格寸前になりましたね。
ストレート勝ちしたにも関わらずこれです。
ジョコビッチがすごいのはそれでぼろぼろにならず、しっかりメンタルを取り戻すことですが、1の王者の孤独でしょうか、常に相当なプレッシャーと戦っていると思われます。
逆に、一度流れを掴むと一気に試合を持っていく力の方もすごいです。
マレー圧勝と同様に、ジョコビッチ圧勝もあり得ます。

総合的に、完全に主観で予想しますと、

ジョコビッチ圧勝 25%
接戦でジョコビッチ勝利 35%
接戦でマレー勝利 25%
マレー圧勝 15%

このくらいかなあ、と。大体、3:2くらいの比率で。
この2人の試合だと接戦を予想しますが、意外と一方的になる展開もあるのではないかな、と。

この方式、わりと予想としては「ずるい」のでw、どっちだ?と言われればジョコビッチのグランドスラム達成!としておきます。
セットカウントは3−1くらいで。

167 件のコメント

  • 第2セットは5-0?からフェデラーがカムバックして6-6タイブレに!
    2回もマッチポイント握ったのに、結局ティームが取りました。相変わらずフルセットに持ち込みますね。タフな選手です。

    でも!フェデラー勝って~!!

    あれ?雨でサスペンデッド?

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  • ティーム選手が何故これほどタフなのか?知りたいです。
    どれだけ頑丈な人なんでしょう?!
    この身体の頑丈さは錦織選手に少し分けてあげたいです。
    何か理由があるのでしょうか?

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  • Linusさん
    ハレのドローありがとうございますm(__)m

    1回戦、プイユとは初対戦ですね。
    QFは、鉄人フェレールと!
    久しぶりの対戦、見たいです(^^)
    ティーム君、こちらの山にきちゃったか…(^◇^;)

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  • ロジャーがティームに負けました。
    ティーム、素晴らしいな。

    なぜ、タフなのか?
    若いのと、これだけ勝てるとテニスが楽しくて仕方ないのではないでしょうか?
    だって、ロジャーとテニスして勝てるんですよ。楽しすぎるでしょう。

    でもさすがにハレではバテていると思いたい・・・。

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  • OMG・・・ロジャーがティームに負けちゃった。
    ロジャーは怪我からの復帰戦だからしょうがないか~とは思うけど、
    誰かティームを止めて~!!

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  • ティーム、芝でもフェデラーに勝つなんて!(◎_◎;)
    フェデラーに2連勝、凄いです❗️

    2014全米後のケイのように、2週連続優勝とか、まさかないよね…

    1セットダウンしても、巻き返すのが凄い!
    本当にタフな選手です😵

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  • フェデラーとティームの試合を見ていた方に質問です。
    ティームの勝因は、ティームが絶好調だったためですか、それともフェデラーが本調子に戻っていないためでしたか、どちらの方か、感想をお聞かせください。

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  • @ラッキーワンコ さん

    私は第2セットからしか見ていないのですが、ティームはいつも通り、フェデラーがまだまだ本調子ではないように見えました。大きくフォアをアウトしたり、大事なポイントでダブルフォルトしたりしてましたね。タイブレで2回もマッチポイント握ったのに逃してしまったのが大きかったです。ティームはとにかく粘り強く最後まであきらめないので、フルセットに持ち込んで勝つことが多いです。フェデラーは復帰して最初の大会だし、あまり無理はしたくなかったのかも。雨で何回も中断したりでコンディションもあまりよくありませんでしたね。

    こうなったら、デルポトロに頑張ってもらいたいです!

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  • yuriさん、情報ありがとうございました。
    フェデラーが本調子に戻っていないのはとっても残念なことですが、もし本調子に戻っていたのにかかわらず、ティエムが鬼のように強くて勝っていたら怖すぎると思ってお尋ねした次第です。
    それでしたら、本調子の錦織君だったらティエムにきっと勝てますね。

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  • しばらくトーナメントから離れていたので、今回は試合勘を取り戻すだけで充分です。
    それでもやっぱり勝って欲しかったけど(T . T)。

    フェデラーのいないGS(全仏)は何か物足りない感じがして寂しかったです。休んでいた分のポイントをなんとか取り戻してファイナルには出場して欲しい。

    錦織選手のファンではありますが、ロジャーファンとしての経歴の方が長いので、悪しからず…m(__)m

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  • @下団
    この問題は興味が湧きます!何故ならば これは錦織圭の問題では無く 我々一人一人の問題だからデス!増してやこの問題は 人類学、政治、経済、工業、化学、医学、音楽、等と限りがないからです!ワタシはそうした全体的な遠近法で 錦織圭の 極限を 見て コレは 単に テニスと言う テニスコートの内だけの問題としてと云うよりも寧ろ我々 個人個人の ライフワークのシルエットの上に錦織圭のシルエットを重ねて見る迄に及びます! そこら辺の 近視眼的無知な見方から発して遠くに 錦織圭をセットして天体望遠鏡で眺めて見てああだのこうだのとと自分自身を解説して分析して こき下ろす迄果てし無く覗いて何とか出来ないものかとヤキモキするフィールドがあり ソコに独り孤独な錦織圭の存在を見て 嘆息する我々ひとりひとりな訳ですネ!詰まり 日本人の限度にさらされるので 一概には否定性だけや 無力な願望論では無く 常におきている ミラクルな現象のイメージを錦織圭の姿の上に置いてみて測定する行為は 最終的には 単なる 自分の1日1日でしかない訳デス!give him a chance!全力を尽くす その全力というエネルギーの球体が呼吸しながらその形を変えながら進行を続けるころに 錦織圭のプレーを見て受け入れる丈と妥協するしか無いですネ!未だ数年見守るしか有りません! うひひデス

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  • 見てませんが スコアを見て オカルトのページを読み、フーム!歳とってからの リカバリーは 波じゃ無いなーと 嘆息!勿論 ティーェムは今 日増しに進化しつつある新鋭で体力も先天的に籠ってるのでしょう!ラージャー キラーになりましたネ!?フェデラーが未だ元どおりでは無いとしても!?ラージャー フェデラーを引退へと追い込む ティーェム?! ハレーのトーナメントでの フェデラーのもう一段階 復帰している姿を 見守りたいですネ!

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  • @ROM さん、
    激しく同意します❗((o(^∇^)o))♥
    私も同じく、ロジャーのファン歴の方が長いですm(__)m♥

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  • ハレは、またしても、ロジャの敵を圭君が打つ形になりそうですねw

    ところで、昨日、ようやく、途中寝落ちてみれなかった、男子決勝を最後までオンディマンドで見ました。
    素直にジョコ、生涯グランドスラム達成おめでとう!と心からの祝福を。

    マレーの負けたときのジョコへの祝福、表彰式でのスピーチ、なんか素敵というかカッコイイ。

    BIG4にあって圭君にないものをまた見ちゃった感じ・・

    マイアミ、バルセロナの負けたときの圭君の対応、残念すぎると思っていただけに、マレーの潔さ、勝者をたたえる姿言葉にぐっとくるものがありました。

    そして、それに答えたジョコのスピーチも素敵だった。

    この舞台にふさわしい彼らとの違いを感じた表彰式でした。

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  • @下団、 バージンの芝の上で 湿度の高い日、最も滑りやすい条件なのをわきまえて バランスを取りながら 今 未だ若く進化しつつ有る プイユとの試合。ダブル逆手の動きを 強いられて 脇腹(リブ)が 突っ張りスジの断層にシワ寄せが来た炎症ですネ!或いは すじを違えただけなら ウルトラサウンドやカイロプラクティックな調整と冷やす 温めるの繰り返し?やプールに入っての体操水泳等?本人は経験者だし 骨のスープやところてん系のものが 治りを促しますネ! あれやこれやで 何とか 間に合うと良いデスネ! 結局 下団さんの懸念する通りデス! 5’10” 日本人の体形での酷使で ハレ の トーナメントが ピークの障害点になりましたが 大事をとって 4輪車のバランスを再確認 オイルチェンジ 充電し直しして GS の長丁場運転に備える。楽くーな試合運びで行けば 付け込まれるし ヤハリ コレを 不幸中の幸いとして間を取り メンタルな再調整もして再出発 柔らかい動きを期待シマス!

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  • 節穴 さん、懸念が当たってしまいました・・・ハズレてほしかった(T_T)
    全仏3Rのベルダスコ選手戦での第3セットの第3ゲームで、ジャンピングドロップショットを決められた後に、不要に2バウンド後のボールを打ち返していました・・・
    あれが、ボールの回収に動いているボールパーソンに当たったりしたら、失格にもありえる危ない行為です。2セットアップの優勢な時間帯で、ブレイク先行を許したといっても、まだセット序盤でした。
    それを見て、違和感、少し心の疲れが出てきているのかな~?と思いまして・・・(T_T)
    ナダル選手の手首もですが、雨で重くなったボールが大きな災いでしたかね~(@_@;)

    今回のハレは仕方ないですね・・・休養後は、身体が少し硬くなったりしていて、前哨戦で身体を戦う身体に仕上げて行きますが、その過程では起きうる事態です。
    幸いにも、TBを含めたフルセットを1試合戦えましたし、全英の会場入りすれば、太郎選手等の日本勢もいますので、リラックスして、良い流れになるのではないかと期待しています(`・ω・´)ゞピシッ!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。