2018上海準々決勝 vs. フェデラー レビュー

2018 Shanghai (Masters 1000)
Quarterfinal
Roger Federer[1] def. Kei Nishikori[8], 6-4,7-6(4)

遅くなってしまいましたが、上海のフェデラー戦のレビューです。
結果はストレートでの敗戦となりましたが、濃密な試合でした。
フェデラーの圧倒的な攻撃力によく食らいつき、ファイナルセットに持ち込めれば、という雰囲気までは作りました。
それでも及ばなかったので、内容的には納得できるものがあるものの、勝負という面で悔しさが残りました。

世界一のコントロールを誇るフェデラーのサーブはこの日も1st 71%の確率を維持。エースは10本。
それでも85%のポイントでリターンを返球した(2ndサーブ込み)錦織のリターンは悪くなかった。
またフェデラーの1stサーブでのポイント率は65%、2ndでは54%と、決して高くなかった。
このようにスタッツの上では錦織は健闘していましたが、常にブレイク先行された展開が苦しかった。
サービスの確率が悪い最初のゲームがいきなりビッグゲームとなり、最後は不運なネットインでブレイクされたのが響いた。
1stセットはサービス力の差で取られた印象がありました。
錦織のリターンは良かったものの、それはフェデラーがサーブで押している中での「良かった」。
逆にフェデラーは錦織のサービスを、まさにアタックしていました。

象徴的なのは試合開始直後、2ポイント目でのバックハンドのリターンエース。
最初からコースを読んでいました。
錦織のセカンドがバック側に多いということを知っていたはずです。

また良い1stサーブを入れても深くリターンしてくることが多く、錦織に楽な展開がなかなか訪れませんでした。
五分の体勢からスタートするストローク戦を、錦織はよく凌いでキープしたと思います。

こう考えると、サービスとリターンでの優位性が勝負を決めたと考えることができます。

2ndセットの錦織のプレーは非常に良かった。
ここも最初のゲームをブレイクされたのが悔やまれる。
セット後半は少しずつ押し返し始めておあり、錦織のパターンになりかけたと思います。
タイブレークは、どんなに強い選手でもトータルで取れるのは7割以下です。
現役で最高の勝率がフェデラーの65%。さすがです。
タイブレークを落とした=弱いではありません。
1−4からの連続エースを放ったフェデラーを褒めるべきでした。
錦織もこのタイブレーク、良いプレーをしていました。

ストレートですが、本当に惜しい試合でした。
ファイナルセットに入ったら、5割以上の確率で勝てたと思っています(個人的感想です)。

この1本の差は何なんでしょう?
フェデラーも「大事なポイントでのプレーの差」と言っていましたが、その正体は何?
錦織が、大事ないポイントで良いプレー出来ない選手なんでしょうか?
私はそうは思わなくて、実力差だと思っています。

錦織だってクエリー戦では大事なポイントで良いプレーをしたわけです。
実力差がそこに出るんじゃないでしょうか?
自分のプレーの上限近くでプレーしている者と、もっと上のプレーをできる選手の差。
時には錦織が取ることもあると思います。
でも10回やったら6回以上、フェデラーがそのポイントを取る。そういうことではないかと。
そういうキーとなるポイントが何ポイントかあって、
錦織は2nd3−3のブレイクバックの時は、それを取った。
でも1stセット第1ゲームや2ndセット第1ゲームではフェデラーが取った。
どのゲームか忘れまましたが、ブレイクポイントで錦織はバックをアウトした。
逆に錦織がブレイクポイントを凌いだポイントも5ポイントありました。

という風に、結局はトータルの実力で決まっていると思います。
「大事なポイントでのプレー」があるのは確かですが、
その大事なポイントに至るまでにもたくさんのポイントが積み重なっているわけで、
そこを落としまくっていたら大事なポイントの前に惨敗します。
「大事なポイントに至るための大事なポイント」もあります。
私は、結局はトータルな実力をつけるしかないと思います。

それは私は、セカンドサーブの強化だと思っています。

時間切れ切ります・・・。

56 件のコメント

  • ディミトロフ選手が楽ドロー?と思いましたが、予選出場選手を見て思わず苦笑してしまいました。どこに入っても厳しいな〜(^◇^;)。一戦一戦頑張るのみですね。応援にも力入ります。

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  • 本当に1戦1戦の積み重ねですね! 
    イズナーは、ストックホルムOPで準決勝進出、今日現在?で、レーストゥロンドンでは錦織を抜いて9位と、順位を入れ替えてます。
    ウィーンでは、錦織とイズナーの一騎打ち?!になるか、或いはティームを交えての三つ巴になるか? ポイント僅差ですから、長く残った者勝ちになる😓💨
    次戦も有るので、まだ判りませんが……。
    それは結果ですから、いつもの大会同様、錦織らしい小気味よいプレーが出来るようにと、応援するのみです❗

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  • チュン選手が欠場しましたね…
    これでドローの難易度は同じくらいでしょうか…?

      引用  返信

  • ウィーン1回戦 フランシス ティアフォー

    鳥のフォーくらいしか浮かばない。

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  • ティアフォー。へい!!3案行きまーす🙌

    ★今日はベトナム料理の屋台でフォーをお持ち帰り。
    『テ ぃく ア うと フォー』
    あ、コンビニ(7-11)にも鶏と野菜のフォーのスープ売ってるね〜♡
    旨味たっぷり、ホカホカにっこり。ランチにぴったり♫

    ★唐辛子入り味噌をこってこてに塗った、スタミナ満点肉料理
    『テッ ポォー 焼き』
    パワーメニューでご飯が進む🍚ガッツリランクも進むでしょう👌

    ★特保のお茶を午後に飲んで、健康体でロンドンまでの体力作り
    『テォくフォー』『ティ〜アフォター、ヌーン』笑笑😅

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。