「クソ強い。なんだこれ」でキャリア400勝達成!錦織は「あ、そうなんすか」と涼しい顔 (2019ウィンブルドン3回戦 vs. ジョンソン レビュー)

2019 Wimbledon (Grand Slam)
3rd Round
Kei Nishikori[8] def. Steve Johnson, 6-4,6-3,6-2

鼻血は出ませんでしたが、この言葉は久しぶりに出ました。

クソ強い。なんだこれ。

キャリア400勝をこのスコア、この内容で飾るなんて、相変わらず持ってますね錦織圭。
もっとも、本人は全然知らなかったようで、「あ、そうなんすか(笑)。それはちょっと嬉しいですね。」でしたが。

最初のサービスゲームをミス連発で落としてしまいましたが、それ以外はほぼ完璧。
最後に向けてどんどん調子を上げ、ウィナーの山を築く展開は1回戦、2回戦と同じ、いやそれ以上でした。

思えば、不調期はリードしながらも相手に関係のない自滅で流れを渡し、そのまま力尽きるパターン、あるいは余裕が悪い方向に出るパターンがありましたが、今大会はまったくその傾向はなし。一度つかんだ流れは離さず、余裕をいい方向に作用させることができています。

クレーコートシーズンから、徐々に復調し、グランドスラムでも競った試合をなんとかものにしてきて、本当に立派な戦いが続いています。
反面、体力切れでQFの壁を破れないでいたのですが、その課題を今大会でクリア。これまで全てストレート勝利で、1試合あたりの時間平均は2時間を切っています。

「体力を残して2週目を迎える」

この、次の大きな課題をクリアしてきました。これは期待できる展開ですね。

不調期の錦織のテニスに対する考え方ですが、確かに錦織のプレーもまずかったけど、フルカチュら錦織を破った選手の、「序盤からアタック」「錦織のテニスを徹底的に研究」「勝負ショットが入ってきた」これらの要素は絶対に見逃せません。

そういう試合が続いたので、誰もがそういうプレーをしてくる錯覚に陥ってしまうのですが、逆に錦織のテニスに自分のテニスを封じ込まれる選手も多いということを、今大会の結果を通じて覚えておきたいですね。

3回戦とも全ての対戦選手がミスをしていました。
それが自身の単なる凡ミスなのか、錦織によるプレッシャーなのか、一般的に判別は難しいところがありますが、今大会に限って言えば完全に錦織の好プレーが相手のプレッシャーになっています。

体力を残して2週目を迎えることができました、次の課題は「上位ラウンドになればなるほど良いプレーをする」ことです。

相手も強くなってくる中、これは非常に難しい課題です。
しかし今の錦織ならやってくれるでしょう。

今日開いたビンゴのマス

キャリア400勝
4回戦進出
3回戦まで全てストレート勝ち
スライスでウィナー
1st Pts Won 80%以上 ←追加。漏れてました

以上で確定です。

リターン返球率は75%でしたので、80%超えなりませんでした。残念。

ダンテは爪噛んでないですね。
恐らく、ビンゴさせないために禁止令が出ているのでしょう。

55 件のコメント

  • 過去の実績から1番期待が低いウィンブルドンは、プレッシャーが少ないのかな。本人も小学生の頃の夢で、ウィンブルドン優勝を掲げてたのを何かの番組で観ました。松岡修造さんの、錦織はウィンブルドンが1番可能性ある説は案外当たってるのかもしれないですね。

    あと、ぐう様の見立てはかなり的を射ていると思います。すみません1つ指摘させていただくと、錦織がGSで第4シードを取れたのは、あの苦い思いをした2015全米のみです(2015全仏は第5シード、第4シードはベルディヒでした)。

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  • ぐうさん、おっしゃる通りですね!
    私も”14全米のジョコビッチ戦でのみごとな勝利、その後のチリッチ戦での悔しい敗戦、そして’15全仏でのツォンガ戦、強風で看板が落ちた後の巻き返しも虚しく敗れたあの手痛い敗戦を、前半の追い詰められた錦織君の表情とともに思い出します。
    …あれから数年、たゆまず努力を重ね様々な経験を積んで、今に至っているんですよね。怪我の克服も含めて。それらがもともと才能豊かな錦織君をさらに成長させたと思います。
    本当に今回の1週目のプレーには唸らされましたね!気迫に満ちてしかも冷静で、生き生きとして軽快で、創造性にあふれていて。
    この良い感触を2週目も持ち続けてプレーしてほしいですね。対戦相手が誰であろうとひるむことなく立ち向かってほしいです。

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  • 今日はミドル・サンデー、選手の皆さんは
    ゆっくり休んでいるでしょうね🍹
    錦織選手の分析がたくさん出ていますが、
    私はこの人のが好きなのでちょっと共有させてください🙇‍♀️
    これまで見てきて団長様の分析に通じるところも結構あります。
    明日もいい試合になりますように☀️

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190707-07070819-nksports-spo

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  • stteffilove さん、亜細亜大学を強豪に育てた堀内氏ですね(`・ω・´)ゞ
    日本テニス界におけるデータテニスの先駆者の一人でもあります。
    教え子の森稔詞さんのコラムもよく読んでました。
    JTAの高田充 コーチも亜細亜大学だったと思います(`・ω・´)ゞ

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  • 下団さん,

    データテニスの先駆者だったんですね。
    教えてくださってありがとうございます。
    数字を適度に織り込みながら、わかりやすく分析して
    くれるので、このコラムとこちらのサイトで分析を
    楽しんでます🔢

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。