錦織が負ける理由とは

USオープン決勝は、錦織がグランドスラムで当たった選手同士の対戦となりました。

全仏2回戦で当たったジョコビッチ、ウィンブルドン1回戦で当たったナダルの対戦でした。

これってやっぱり、ドロー運がいい(あえていいと言ってみた)ですよねw

USオープンでは、今度は1回戦でフェデラーと当たっちゃうんじゃないかと本当に心配しましたが、さすがにそれはありませんでした。

それと共に私の予想曲がりっぷりも終わりを迎えたようです。(ナダル優勝的中)

まあ、優勝候補だったナダルの優勝を当てるなんて自慢にもならないのですが・・・。

ともかく、錦織は強い選手とばかりあたってるというわけです。

このことは過去記事「錦織と戦った選手たちが軒並みランキングを上げている件 」でも触れたのですが、錦織が負けるとき、それは「相手が強い選手だった」ってことが多いと思うのです。

いや、ファンゆえの贔屓目じゃなくて。

大体以下のパターンです。

パターン1:今をときめく強豪選手

ナダル、ジョコビッチ、チリッチ(2年前)など。キャリアハイ付近にいる選手含む。

パターン2:過去に実績があるがランキングを落としている選手

ガスケ、バグダティス、グロージャン、リュビチッチ、シュットラーなど(このパターン多し)

パターン3:ランキングが実力に追いついていない選手(上昇中の選手)

マルシェンコ、カムケ、グロイルなど

「勝たなきゃいけない相手だったのに負けた」ってパターン、実はあまりないんですよね(ゼロではない)。

復帰後しばらくは全く自分のテニスができていなかったらしいですから、カムケやジネプリに負けたころは、プレー内容も悪かったのでしょう。でも後述するように、この2選手も弱い選手ではありませんでした。

それでもなんとかこれまで、勝ってきてますし、途中まずい試合運びがあっても最後はなんとかする、勝負どころで集中して取る、そういったパターンが多いですね。

要するに、錦織は変な相手にはあんまり負けないよ、ってことだと思います。つまり

強い

まあ、その「強い相手」には負けてるのでトップ選手並に強いとはまだ証明出来ていませんが(でもチリッチに勝ってそのポテンシャルを証明した)、少なくとも120位の実力ではないですよね。

今年負けた相手

ベッカー 40位 復帰初戦 キャリアハイ付近 パターン1
カムケ 177位 現在88位 パターン3
ジネプリ 108位 元USオープンベスト4 キャリアハイ15位 パターン2
ジョコビッチ 3位 現在2位 パターン1
ガスケ 45位 元7位 パターン2
クズネツォフ 273位 尻痛でリタイア
ナダル 1位 パターン1
スミチェク 192位 スランプ
クニツィン 124位 元35位 スランプ パターン2
モンタネス 23位 リタイア パターン1

ご覧のように、リタイア以外はほとんどが3つのパターンにはまっています。

この中でスミチェク、クニツィンの2敗はその前に勝っていたし、自分のテニスができなくて負けたことが原因の2試合だったと思いますが、それ以外は何か負けるだけの理由があった試合ということになります。

(だから負けても良かった、といいたいワケではありません。「不甲斐ない負け」は少ないと言いたいのです。)

公式ブログを読んでいたら、「あの試合は全然だめでした。うんぬん。」って本人反省の弁が多いので、「そうなのかー。まだまだなんだな。」って思ってしまうのですが、これは本人の自己評価が厳しいということであって、客観的にはよくやってると思います。

ツアーには「おいしい大会」(大会の格の割には出場選手が手薄な大会)が存在しますが、錦織はそのような大会にはほとんど出ていません。またランキングに算入される18大会の枠もまだ使い切ってはいません。

ランキングを落としたので、大量ポイント獲得のチャンスであるマスターズ1000シリーズには出られていません。

小さな故障も結構ありました。

そのような状態での120位は立派だと思います。まあツアーの選手たちは誰も錦織が120位の選手だとは思っていないでしょうが・・・。

コメント欄で「ATPを甘く見るな。」と良くお叱りを受けるのですが・・・それはこのような分析によるものであり、また錦織圭の実力をそれだけ高く評価しているからなのです。

「ATPを甘く見ている」というより「錦織圭を高く評価している」と解釈していただければありがたいです。錦織ファンですし、錦織応援ブログですので、大いに期待して応援させていただけたらと思っております。もちろん過度の期待を煽らないように気を付けます。

(まあ「ヒラルド強い強い」→「錦織大逆転勝ち」くらいの眼力しか持っていませんので、お叱りもごもっとも。)

閑話休題。

今年の試合結果の一覧を見ていて驚くべきことに気づきました。

タイブレークが現在11連勝中なのはご存知と思いますが、

今年、ファイナルセットまでもつれた試合は12勝1敗

なのです!(復帰初戦のベッカー戦のみ敗退)

まあ簡単に勝てたところをもつれさせてしまった、という試合も結構ありましたがw

それでもこれはすごいことです・・・。

錦織は気持ちの切り替えが抜群にうまいですが、記録にも現れていますね。フェレール戦もファイナルセットでの切り替えが見事でした。

今年の成績でぜひご確認ください。

ちょっと最後はタイトルからはかけ離れた記事になってしまいました。失礼いたしました。眠いせいです。

15 件のコメント

  •  面白い記事ですね。僕はこれまでどちらかというと次男がやっていたアメリカの高校の野球、サッカー、フットボールを主に追っかけて来たのですが、全く同じ結論でした。つまり、「本当に強い選手・チームは下位にとりこぼしをしない」
     どんな選手・チームであれ調子が悪い時はあります。そういう時に「悪いなりに試合を作れる」かどうかが本当の強さです。錦織クラスになれば、調子のいい時にはトップ10の選手にも勝てます。ただ、ここまであっという間に120位台まで上がって来たのは「とりこぼしのない本当の強さ」のおかげだと思います。
     チームの場合、例えば「ディフェンスが悪ければオフェンスで補う」となるのでしょうが、個人競技の場合、例えば「サーブが不安定ならストローク戦で(言い方は悪いですが)ごまかす」(例えのレベルが低いことはお許しを)ことが必要なんでしょうね。
     あと、付け加えるならば、フルセットにもつれた時に負けない、の裏返しとして、鼻血さんが以前言っていた「1stセットを取ったら23勝0敗(ケガからの復帰後)」というのもあります。逆に、「1stセットを落としても7勝10敗」です。
     復帰後の勝率7割5分もすごいですけど。

      引用  返信

  • 今の錦織の実力が何位相当なのか分かりませんが、仮に50位だとして、そのくらいの選手がこれだけ100位以下の選手とまとめて試合するってことは怪我明けでもないとあまりないことなので、面白いデータが取れたと思っています。
    要するに、7割5分くらいは勝てるってことですね。復帰直後で不安定だったことを考えるともっと高いかも。7割5分って、結構すごい実力差です。
    以前調べたとき、「トップ30に入るのは勝率60%で行ける(ただしツアーレベルですが)」ということが分かりましたが、それと合わせても錦織がフルで1年間、ツアーレベルで参戦して25大会くらい出場できれば、すごいことになりそう、というのが私の(当たらない)予想です。

      引用  返信

  • あ、50位ってのはまさに仮ですので。あまり意味はありません。50位くらいの実力だと思っているわけではありません。もちょっと上かな? ってのはこれこそファンの贔屓目?w まあ実際のところはほんと分かりません。

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  • 大変な量の分析をありがとうございました

    つまり、圭は無限の(思いもしない・も含む)引き出しを持っている!
    いつでも それの中から(最良を)選んで引き出せる!
    と、思っています。 

    # facebook 目指せ 圭ファン 10,000ポチ! 
      そして来期全英までに 100,000ポチ! 進行中  

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  • さすが純ファンサイト!
    読んでて気持ちいい~!フル充電されました。

      引用  返信

  • ちょこさん、純ファンサイトっていいですね。

    わたしは3年前から錦織圭は、すごいと言いまくっていたので、最近は、圭君が勝つと、「おめでとうございます。」とラジオ体操のおじさんにまで言われてしまいます。でも、その一方で、テニスをするひとでももろくに試合を見ていないのにやっぱり体が、弱いからなんていっているのを小耳にはさみむことがあり、今に見ておれ、プンプン、と思っています。

    こんなに夢中になれて本当に気持ちいい!

      引用  返信

  •  私もこういうの大好きです。

     団長さんやあもくさんの記事に刺激され、デルレイ当時にまで
    遡って錦織の戦績を調べてみました。

    ①1stセット先取後の勝敗
     ・デルレイ~離脱:28勝0敗
     ・復帰~現在  :23勝0敗

    ②ファイナルまでもつれた試合の勝敗
     ・デルレイ~離脱:14勝4敗
     ・復帰~現在  :12勝1敗

    ③上記の内、1stダウン後の勝敗
     ・デルレイ~離脱:9勝4敗
     ・復帰~現在  :8勝1敗

     このように整理してみると、復帰以前からあった錦織の傾向が、
    復帰以降になっていよいよ揺るぎないものになっていることが
    分かります。

     その傾向とは、

    ●1stセットを取ったら絶対に負けない。
    ●仮に1stを取られてもファイナルに持ち込めればほとんど勝つ。

    というものです。これは応援し甲斐がありますね。

     でも、これだけ凄い戦績を誇っていながら、観戦する側がいつも
    ハラハラさせられてしまうのはなぜなんでしょうね?

     まあ、それも魅力の1つですがw

      引用  返信

  • 団長はじめ錦鯉の皆さん、朝から元気になるコメント、ありがとうございます!!♪( ̄▽ ̄)ノ″
    ここ最近、引っ越しの疲れが出たのかくたばっていましたけど、おかげで元気モリモリです!(*^-‘)b

    chachaさん、言いたい奴には言わせておきましょう(^-^)b彼らにはわからないのです。
    圭は十分体力がついています。ただ、そのテニスのレベルに見合う、強い相手と毎日試合をこなして行くための体力及びメンタルが、経験不足なだけです。
    この先は、トップの選手と試合を重ねることでしか手に入らないものだと思いますよ!!( ̄▽ ̄)b
    そのへんのことは、USオープンのジョコを見て、再確認しました。世界3位のジョコでさえ、2年もかかっているんです。

    圭はまだまだ道半ば。
    でも、その秘めたポテンシャルに、私たちは恋してしまったんです!!(*^ー^)ノ♪
    日本人男子のテニスで、こんな興奮が味わえるなんて!♪( ̄▽ ̄)ノ″
    なんというしあわせ(*^o^)/\(^-^*)!!!

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  • 連投、すみませんm(__)m
    今週のNumberに、USオープンでの圭の記事がありました!( ̄▽ ̄)b

    「まだジュニアでプレーしていた頃、全仏ジュニアで地元フランスのホープを叩きのめした錦織圭は、現地の新聞に「怪物」とかかれた。…中略…
    “ファンタジスタ”の錦織が、じりじりするようなメンタル勝負を制してしまう。身長で20センチも上回る198センチの巨漢をフィジカルで圧倒してしまう。当時16歳の錦織を「怪物」と書いたフランス人記者の直感は正しかった。」

    ブラボー(*^▽^)/★*☆♪

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  • フランスのジュニアってシドレンコかな?
    でもその後同じくフランスのシャルディにやられた(T_T)

      引用  返信

  • TB11連勝というのは聞いていましたが、団長やコリコリさんに書いていただいた実績や傾向は初めて知りました。
    実に心強いですね。
    トップ30にはツアーでの勝率60%なら、今シーズンの目標としている100位にはツアーやチャレンジャーを合わせて何%の勝率ならイケるのでしょうか?
    ケイメヒコさんの試算だと、あと520ポイントということなのですが、上記2種の勝ち上がりと取得ポイントの関係が良く分からないんです(・・苦笑)

    ところで、スレチですが・・・
    圭 大好きさん!さん>

    応援掲示板で背中を押してもらったWOWOW193への加入を、フレッツ・テレビで決めましたよ。
    これで私もやっと圭君の放送全試合が見られそうです。
    ただ、やはり「遅きに失した」というか、どうしても見たかった次の試合が録画できなかったことが未だに心残りで、思い出すと胸がキリキリ痛みます(笑)

    ・全仏:錦織vsジョコビッチ
    ・全米:錦織vsチリッチ(第4セットのTBからは録画してあるのですが)
    ・全米:ユーズニーvsロブレド

    以前、団長ともお話したのですが、やはりライストだと球が流れてしまったりして違いがありますね。
    また、よろしくお願いします。

      引用  返信

  • 島さん、外野がうるさくしただけなのに、恐れ入りますm(_ _)m
    これでWOWOWは、すべて見られるようになったのですね!
    おめでとうございます!!

    >・全仏:錦織vsジョコビッチ
    >・全米:錦織vsチリッチ
    この2点は、録画保存してありますが、いかんせんCOPY ONECE なので、わけてあげられません、残念です。

      引用  返信

  • 圭 大好き!さん>

    ご返信、ありがとうございます。
    本当にあのチリッチ戦はブレーク、フェレール戦に次ぐエポック・メイキング的な勝利でしたよね。
    ・・・お気遣い、ありがとうございます。
    結局は、いつまでもデジタルを導入しなかった決断力のなさと、「そのうち191でもやるだろう」という読みの甘さが招いた自業自得状態なので仕方がないです。

    紹介していただいたnumberの「ラストマン・スタンディング」という言葉は印象的ですね。
    これまでの圭君からはイメージできない言葉でしたが、たぶんそのうち普通のことになっていくのでしょう。
    本当に、彼のポテンシャルには計り知れないものがありそうです。

      引用  返信

  • 圭 大好き!さん、last man standingとfantasistaこのふたつが一緒に圭君に使われているなんて最高ですね。

      引用  返信

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。