錦織圭の復帰に関する情報まとめ

腕の治療のため6週間の休養を発表し、現在リハビリ中の錦織圭。

ファンの関心は「復帰はいつになるのか?」そして「万全の体制で臨めるのか?」、この2つでしょう。

この2つについて、私を含めてスタッフ以外の人間ははっきりしたことは言えませんが、それなりに情報も集まってきたのでここで整理しておきたいと思います。

いつまでリハビリか?

「少なくとも6週間の休養」と発表したのは3月23日でした(関連記事:日刊スポーツ3月23日「錦織長期休養、リハビリで最低6週間離脱」)。

3月23日から6週間後は5月4日(月)ですので、少なくとも4月一杯はリハビリにあて、ラケットを握らないのでしょう。

「最低6週間」とありますからもう少し長くリハビリを行う可能性もあります。全仏オープンは5月24日(日)からですので、2週間くらいリハビリを延長し、残り1週間でラケットを握っての調整、全仏にぶっつけ本番、ということもできなくはありません。

理想的には5月4日までにはラケットが握れるようになり、この週あるいは翌週で1回前哨戦をこなしてから全仏入り、というのが良いでしょう。

結局腕の症状は何だったのか?

テニスエルボーか?とも言われていましたが、デ杯中国戦やそれまでの試合の時にさすっていた場所からすれば上腕の外側の筋肉のように思えます。

テニスを長年やっていると、利き腕のこの部分は最も筋肉が発達する場所ではないでしょうか。私も左腕と比べると筋肉の付き具合の差がエライことになっています。

テニスエルボーだとすれば6週間という期間は中途半端に思えますし、過去に発表があったようにやぱり「筋肉の炎症」あたりでしょうか。少しすっきりしない部分もありますが。

エントリー状況は?

5月4日の週にはエストリルオープン、セルビアオープン、BMWオープン(ミュンヘン)の3大会が予定されており、錦織圭はこの3つに重複エントリーしています。

いずれも本戦ダイレクトインには漏れていますが、待機リストの中でエストリルで2番目、セルビアで1番目、ミュンヘンで5番目に位置していますので、最終的にはどこかの大会の本戦に入れる可能性が高いと思います。

この週に復帰するというパターンが1つ目。

2つ目のパターンはこの5月4日の週末に行われるデ杯ウズベキスタン戦から復帰という案です。

しかし復帰初戦がプレーオフ進出へのプレッシャーのかかるデ杯でエースとしての出場、しかも5セットマッチということになれば、タイミングが合ったとしても少し躊躇してしまうかもしれませんね。

しかし日本チームとしては、例え休養明けでも錦織出場は大歓迎ではないでしょうか。

これから10年の日本チームを背負って立つのは間違いなく錦織だし、実力はもちろんのことチームの和としてもすでに錦織の存在はチームに不可欠になっていると思います。 

まあ可能性としては無くはないかな?という程度でしょうか。デ杯から復帰でも個人的には驚きませんね。

5月4日のATP3大会はいずれもヨーロッパなので、ウズベキスタンへの移動もアメリカからよりは短時間ですみます。

腕の調子が良ければATPのどれか→デ杯というパターンもあるかも。あくまで体調次第ですけどね。

もしATPの大会を勝ち進んだらどうするか?という問題は残ります。

2回勝ったら3試合目(準々決勝)は金曜日になるでしょうから、デ杯初日には間に合いません。

準決勝敗退(土曜日)まででしたらなんとか日曜日のデ杯最終日には間に合うかもしれません。しかしいずれにしても移動は強行軍になります。

この週の試合結果を反映したランキングがウィンブルドンのカットオフに使われますから、ATPの大会を勝ち進んでおきながらデ杯のために辞退、というのはあまり考えられません。

それ以前にデ杯に参加するという理由で棄権してよいものなのでしょうか?よく分かりません。

しかしこういう悩みは勝ち進むことによる嬉しい悩みですから、実現してほしいですね。

5月11日の週はマドリッドのマスターズ1000大会がありますが、カットオフランキングが高すぎて予選に入るのも難しいと思います。錦織のエントリー状況も分かりません。

この週はむしろ、ボルドーのチャレンジャーの方がエントリーの可能性があると思います(まだエントリーリストは発表されていません)。全仏と同じフランスで行われますから、前哨戦としては悪くないと思います。

5月18日の週はキッツビューヘルにエントリーしていますが、待機リストの15番目です。待機リストのメンバーがそのまま予選にもエントリーしたら本戦ダイレクトインは厳しく、予選からの出場になるでしょう。

その他、4月27日からのローマ・マスターズ1000大会の予選にもエントリーしていますが、この時期はまだリハビリ中でしょうね。

以上、5月初旬からの復帰もエントリー状況から判断すると場合によってはあり得そうですが、「リハビリ中の錦織 5月中旬に試合復帰へ」(スポニチ)という報道もありましたので(情報提供:えみっちさん)、この記事から判断すると5月17日の週のキッツビューヘルから復帰という可能性が一番高いということになるのでしょうか。

5 件のコメント

  • これは自分の勝手な見方なんですが、公式サイトのOlivierの報告から、IW後NYへ行って診断を受けたと思ってます。なので、6週間は3月16日の週からではないかと思っています。ローマの予選は6日締め切りなので、登録は先週・直前ぐらいにしたのではないかと思われます。ローマ大会開始がちょうど6週経った時になります。その時点で大丈夫そうだったら出場を考えているのではないかと思ってます。そこで、5月の大会も全てその予定ではと思ってます。
    早く復帰して(治って)欲しいなと思う自分の勝手な思いも入ってます。(^^)

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  • テニス少年さん、ありがとう。
    圭君の笑顔をみれてほっとしてしまうのは私だけ?

    早くよくなってほしいですけど、きっちり直してほしいです。

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  • おおお、ホントだ。錦織の笑顔、いいですねぇ。なんかジュニアの子たちのお兄さんみたい。

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  • ちょっと質問なのですが
    テニスから離れてオフを過ごした後に腕を痛める選手が多いそうですが
    リハビリで6週間もラケットを握らずテニスから離れた後
    また同じように痛める危険性はないのでしょうか?
    試合の勘もすぐ戻るものなのでしょうか?
    質問ばかりですみません(^^;)

    写真のみなさん、いい顔してますね!

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。