2016デ杯決勝レビュー(遅っ!)内容の濃い対戦の末、アルゼンチンが初優勝!

先週金曜日から日曜日にかけて行われたデ杯決勝 クロアチア vs. アルゼンチンを(半分寝ながら)見ました。
ちょっとだけ見て寝るつもりがあまりの激闘に、(睡眠学習状態ながらも)気づけば(ソファで寝落ちして)朝を迎えるという3日間を過ごしました。
簡単に振り返ってみます。

Rubber1: Cilic(CRO) def. Delbonis(ARG),6-3,7-5,3-6,1-6,6-2

チリッチが2セットを連取し、「さすがだな〜、貫禄だな〜」と思っていたら、デルボニスが逆襲。思い切りの良いフォアハンドがどんどん決まっていきました。
デルボニスは41位の選手ですが、第3,第4セットのクオリティはトップ10レベルだったと思います。とにかく活きがよかった。
しかしファイナルセットは失速。それまで決まっていたフォアが大きくアウトするシーンが目立ち、自滅気味に落としてしまいました。
疲れか、はたまた勝利が見えたことによるプレッシャーか。分かりませんが、これがデ杯です。2セットダウンから追いつくのこともデ杯ならではの雰囲気がそうさせたのかもしれません。
2セットアップを追いつかれてもチリッチは落ち着いていました。ファイナルセット序盤で丁寧に立て直したのがさすがだと思いました。

Rubber2: Del Potro(ARG) def. Karlovic(CRO), 6-4,6-7(6),6-3,7-5

(半分寝ていましたが)デルポトロがしっかりプレーした印象。取られた1セットは、カルロビッチと対戦したらありえることなので気にしてませんでしたね。
息の長い選手生活を送っている大先生、リターンを返し、プレーさせると怖くないと言うことは知られてしまっています。
大先生のリターンゲームは基本、早めの勝負でフォアの強打か、いやらしいスライスか、ネットプレーですが、デルポトロが落ち着いて対処しました。
これで順当に1勝1敗ですが内容的にはアルゼンチンが良かったと思います。

Rubber3: Cilic/Dodig(CRO) def. Del Potro/Mayer(ARG), 7-6(2),7-6(4),6-3

なんと両チームともチリッチ、デルポトロというエースを投入して3連投体制。勝負のキーポイントとなることが多いダブルスを全力で取りに来ました。
試合内容もストレートながら、両ペアの気合いがむき出し。緊迫した展開となりました。タイブレーク2つを制したクロアチアペアが勝利。ドディグのダブルス巧者ぶり、特にネットプレーでの華麗な動きに目が釘付けになりました。
ドディグは楽天オープンにも度々出場していますが、このように常にファイトするプレーを見せてくれるので多くのファンを獲得しています。私もその一人です。

2010年代に入る前だったと思いますが、修造さんのMCでこういうことがありました。

修造「次は、なんと、急遽試合順が変更になりましてコロシアムで試合することになりました、あの! スーパースター! ドディグです!!」
観客「オオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」
修造「え?皆さんちゃんと分かってる?ロディックじゃないですよ、ドディグ! ド・ディ・グ!!

と、「ドディグ」が「ロディック」に聞き間違えやすいこと、ドディグの知名度が当時まだ低かったことから、ギャグに利用されていました。
(セリフは正確には覚えてないのでニュアンスです。ご了承ください。)
ドディグは日本語が分からないからよかったですけど、ちょっとかわいそうでしたね。
でも今だったらそんな間違いをされるおとはありませんね!!

Rubber 4:Del Potro(ARG) def. Cilic(CRO), 6-7(4),2-6,7-5,6-4,6-3

重要なダブルスを制し波に乗るチリッチが引き続き気合いのプレー。錦織ばりの、前に入るフォアハンドがクロスに炸裂し、常に先に仕掛ける攻撃で2セットを連取します。
このまま決まった、クロアチア優勝か!!と思われましたがそこからデルポトロが驚異の粘り・・・。
ファイナルセットは起きていられませんでしたが、我慢しつつじわじわ押し返し、最後は逆転してしまいました。会場のボルテージも凄かったです。
同い年、身長も同じ、プレースタイルも似ておりともに全米チャンピオン。ジュニアの頃から顔を合わせているというライバル同士の戦いはデ杯史上に残る4時間53分の死闘を産み出しました。

チリッチは終盤戦、大活躍でした。

東京 準決勝
上海 2回戦負け
バーゼル 優勝(錦織に勝利)
パリ 準決勝
WTF 1勝2敗(錦織に勝利)

そして今大会、3日連続の試合、シングルスは2つのフルセットでさすがに疲労はあったと思います。
最後まで戦い抜いたチリッチ、天晴れです。

デルポトロは今年は大復活の年になりました。
ウィンブルドンでバブリンカに勝ち、オリンピックでジョコビッチとナダルに勝利。デ杯SFではマレーまで破ってしまいました。
そしてこの勝利です。バックハンドがまだスライスが多く、手首が100%治ってるか疑問な中でのこの成績。
約3年のブランクは大きな影響があるはずなのに、やはりBIG4が全員完調だった時期に次世代No.1候補の筆頭と呼ばれただけはあります。
このデルポトロに錦織はバーゼルで初勝利しました。これも大きな勝利でしたね。

Rubber5: Delbonis(ARG) def. Karlovic(CRO), 6-3,6-4,6-2

Rubber1 チリッチ戦でいいプレーを見せたデルボニス。フロックではありませんでした。
優勝がかかった大一番で、今度はチリッチ戦のように自滅することもありませんでした。精神力にも脱帽です。
このプレーがコンスタントにツアーでできるようになれば、来年の台風の目にすらなれると思います。
彼の場合、自分を信じて愚直に、体力の続く限り打ち続けるということで良いのだと思います。
カルロビッチ大先生は今大会、不発でしたね。

そして下馬評を覆してアルゼンチンが初終章。スコアもそうですし、内容的にも非常に濃密で、印象に残る対戦になりました。
思わず日本チームがこの舞台に立つことを想像してしまいました。
いつか、そんな日が来て欲しいと思います。

14 件のコメント

  • 団長さまの記事にいちいち「ウンウン」と頷きながら読んでいました。本当に(半分寝ながらでも)見応えのある決勝戦でした。1-2からひっくり返して優勝した国は今回のアルゼンチンが3ヶ国目だそうです。

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  • デ杯決勝はダイジェストでしか見れていませんが、激闘ばかりでどちらの優勝でもおかしくない紙一重の勝負でしたね。デルポン選手もチリッチ選手も、3連投お疲れ様でした。来年デルボニス選手は要注意選手になりそうです(__)

    大坂なおみ選手がWOWOWと契約したこともあり、来年は男女ともWOWOWの放映が多くなるのかな~^^;GAORA、NHK BS1等々にも頑張って欲しいです。

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  • お早うございます。
    団長さま、新スレ立て有難うございます。コメントを咀嚼してもう一度録画観戦したいと思いました。

    すぅーさま
    何とグッドタイミング。早速WOWOWさんから放送予定です。
     「新春WOWOWテニス ドキュメンタリースペシャル」
     錦織圭・伊達公子・大坂なおみ それぞれの世界挑戦2017
     【放送日】2017年1月1日(日・祝)夜6:00[無料放送] 
    これはもう録画必須ですね、無料放送ですし。スレから脱線して申し訳ありません。

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  • デルポトロ復活からのアルゼンチンが悲願の初優勝。素晴らしいの一言です。
    おめでとうございます。また3日間熱い戦いを見せてくれた選手の皆さんありがとうございました。

    デルポトロ選手の2setダウンからの脅威の粘りはさすがでした。
    そしてデルボニス選手、恥ずかしながらデルボニス選手のことはこれまで存じ上げていなかったのですが、大変素晴らしかったです。本当に41位なの?と思わせるような圧巻のプレーを見せてくれました。緊張しないはずのないこの大舞台で、冷静な判断力に長けていたように思いました。
    カルロビッチ戦では1stサーブの返球率が7割を超えていたようで、これは大先生の調子がイマイチだったことを差し引いても驚異的ではないでしょうか。
    これからはデルボニス選手にも注目していきたいです。

    錦織選手がデルボニス選手と対戦したら、どんな試合を見せてくれるだろうと想像してワクワクしてきました。来年このカードが実現するといいなぁ(2011年に1度対戦しているようですが)

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  • スレ違いですが・・・m(__)m
    CH大会も終了しました。FU大会は続きますが、大きな変動はないかと思います。
    錦織選手以下の、日本勢の2位~10位のランキングです。

    100位:西岡選手 604点
    112位:杉田選手 527点
    126位:添田選手 480点
    127位:太郎選手 476点
    171位:伊藤選手 333点
    173位:守屋選手 331点
    216位:晶選手  247点
    234位:吉備選手 229点
    236位:内山選手 226点

    西岡選手は、全豪本戦DAが確実です!
    杉田選手~内山選手までの8選手が全豪予選に参戦すると思われます。
    晶選手と吉備選手がGS予選に初出場となりますが、これにより、予選、本戦を合わせて10選手もの日本男子選手がGSに挑戦する快挙と言っても良い状況になります!
    来シーズンは、更に若手の台頭が期待されます!層が厚くなれば、近い将来に日本チームがデ杯決勝で戦う雄姿が見られるかもしれませんね・・・皆さん!頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/

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  • @下団 さん、ありがとうございます。

    杉田選手はAltの6、7番手あたりで本戦DAの繰り上がり待ちってところでしょうか?錦織選手、西岡選手に続いてくれぇ~(^^)予選のptを積み上げることも大事ですが、やはり本戦で結果を残し「日本は錦織圭だけじゃない!」と、国内外にアピールして欲しいです。

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  • 既出ならすみません。

    デルポトロはチリッチ戦の第4セットで左手の小指を骨折していたそうです。ATP サイトにありました。
    「デ杯で優勝出来るならこんな痛みはどうってことない!」
    だそうです。

    凄すぎデルポ。

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  • @yuri さん、紹介ありがとうございます。

    試合中はアドレナリン出まくりで痛みを感じなかったのかもしれませんね^_^終わってホッとした途端ズキズキかも。凄い選手ですねぇ~。

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  • @すぅーさま、@yuriさま
    おそらくチリッチ選手のサービスが当たった時ですね。確かにその後しばらく左手の薬指〜小指あたりを気にしていました。下手したら骨折したんじゃないかなと思っていたのですが(かなり強烈なサービスだったので…)、途中からは全く気にする風もなくプレーしていたので私の杞憂だったのかと思っていました(^◇^;)。
    勝利への執念は骨折の痛みすら吹き飛ばすのですね。

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  • 私の友人は小指にひびが入っただけでも みるみる腫れてきて痛い痛いと大騒ぎしながら病院へ直行でした。信じられません。

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  • デルポの2ダウンからの逆転勝利には本当に感動しました
    アルゼンチンの応援しつつも 疲れも見えていて2ダウンした時はさすがにここから逆転勝利は厳しいかな‥なんて思ってしまった自分が恥ずかしいです
    しかも左小指骨折しながらだったんですね
    インタビューの時の涙にこちらも胸が詰まりました
    最後の勝負を託されたデルボニスもあの状況で落ち着いて自分を信じて自分の力を発揮して素晴らしかったですね
    どの試合もそうですが デ杯は特にメンタルの重要性を感じます
    日本は来年はまずフランスと!
    どんな戦いになるのか楽しみです

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  • そういえば ダンテコーチはアルゼンチンの方でしたよね。遅ればせながらおめでとうございます!。

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  • 今晩は。
    大興奮のデ杯決勝、WOWOWさんでハイライトの放送があるようです。
     <決勝 クロアチアvsアルゼンチン ハイライト>
     12月4日(日)09:00~11:00
    これは録画必須。デルポトロ選手の涙をもう一度。

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  • もうすっかり出遅れましたが、アルゼンチン、デ杯初制覇、おめでとうございます❗(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)❤
    デルポン、驚異の2セットダウンからの巻き返し勝利、おめでとうございます❗(*^-^)/\(*^-^*)/\(^-^*)❤
    寝よう、寝ようと思いつつ、結局2試合とも、そして歓喜の表彰式まで、ぜ~んぶ見てしまいました❗😌🌸💓⤴⤴❤選手だけでなく、アルゼンチン全員の涙が美しかったです~❗😍😍😍💪💪⤴⤴❤
    ここ何年か、初制覇の国が続いて、デ杯決勝の時期は、毎年寝不足です~(^^;💦
    日本も、圭が現役の間に、デ杯決勝進出して欲しいですよね~❗😅😅😅❤←No.2の登場&強いダブルスペア(専門じゃあなくても、ずっとペアを続ければ大丈夫だと、今回はっきりわかった👍)の出現を願います❗(`ー´ゞ-☆ピシツ❤

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。