諦めなかった錦織残った!!!QMK of QMKをモノにして薄氷の勝利(2016マドリッド2回戦)

2016 Madrid (Masters 1000)
2nd Round
Kei Nishikori[6] def. Fabio Fognini, 6-2,3-6,7-5

内容的には負け試合でした。本当に良く勝ったと思います。

1stセットは思い通りのテニスでフォニーニを封じ込めましたが、2ndセット開き直り気味のフォニーニの強打が決まると、1stサーブが入らなかったゲームを攻め立てられ、初めてのブレイクを許します。

一方のフォニーニのサービスゲームでは、フォニーニのサーブとフォアがどんどんよくなり、錦織がやりたかったコートの中に入るプレーをフォニーニが披露していました。
ファイナルセットも先に苦しくなったのは錦織。疲れがあるのか徐々に動きも悪くなり、フォアハンドの不調も重なって1-2 15-40の大ピンチ。
ここでフォニーニが痛恨のフォアのアプローチミスと、超簡単なスマッシュのアウト!!!
錦織は命拾いします。

このあたりが不安定さと爆発力の同居するフォニーニらしさといいますか、両方あっての彼なんでしょうね。

しかし錦織のピンチは終わりません。フォニーニは気落ちを見せず、圧倒的なサービスゲームを後ろ盾にしてリターンゲームも積極的に攻めてきます。深い強打に押されてフレームショットを重ねる錦織、最後はダブルフォルトで落とし、3−5の大ピンチ。

次のサービスゲームをあっさり取ったことで首の皮一枚繋がりました。フォニーニは、WGOだったのか?とも思いましたが勝利へのプレッシャーが掛かっていたのでしょうか。次のサービスゲームでミスを連発。
錦織がやるべきこと(粘り)をやったことがこの挽回に繋がりました。さすが錦織。諦めの悪さは天下一品です。

このパターン(フォニーニの自滅)以外に追いつく術がなさそうに思えましたが、フォニーニを一方的に攻めるわけにも行かないと思います。
シード選手相手のSFMは誰しも緊張しますし、錦織も苦しい球も一本返すことでプレッシャーをかけ続けていました。
何はともあれ、錦織は生き返りました。

次のゲームもキープして迎えた6−5の第12ゲーム。信じられないことが起こります。
前のリターンゲームに続いてミスなく粘る錦織に対し、ミスをしてしまい0−30となったフォニーニは、この日何回目かのNGワードによる警告→ボールを観客席に打ち込んだ「ボールアビューズ」でポイントを失い、0−40のトリプルマッチポイント。

急にマッチポイントが来ることを鼻血ブログ用語でQMKといいますが、まさにQMK。いやこんな急なQMKみたことないです。QMK of QMK。

このQMK of QMKを錦織はバックストレートのリターンエース1本で仕留めます。しかもこの日一番のショットがここで来ました。獲物を狙うヒョウの動きでした・・・。

この勝利はものすごく大きいです。ワウリンカが敗退しましたが、第6シードの錦織まで敗れたら大波乱の一日でした。まけたらマスターズ1000優勝はおろか、ガスケへのリベンジもできません。ポイントも苦しくなりますし、ベスト4常連も遠のきます。

それら全てが「残った」のですから、これは本当に大きな勝利です。
ラッキーもありましたが、とにかく負けないことが序盤は大事。一回負けを覚悟したことで次の試合には却って良い精神状態で臨めるかもしれません。自分のプレーがまずくて負けそうになったというより、フォニーニのプレーが凄かったですからね。

去年なら負けていた試合をことごとく拾っている感のある今年の錦織。やはり強くなっていますね。

試合後インタビュー


おめでとうございます。今日の試合はどうだったか。

最初すごくよかったが、彼のプレーも徐々に上がり2ndセットからリズム崩した。
ファイナルも競った中でしたが、勝てて嬉しい

3rdセット、ブレイク先行されたが何を考えたか。

自分が少し消極的な守りのプレーだったので、少し自分から打ってくことを意識して最後の数ゲームをプレーした。

次の試合はガスケ。

プレーはいいので、この調子をキープして次の試合もがんばりたい。

52 件のコメント

  • @ママ さん、
    正確な解説、ありがとうございます!d=(^o^)=b♥
    今回のことは、どなたかもおっしゃってましたが、ニーニの態度が第1セットから目に余っていたので、審判はもっと早い段階で警告していたら、と思いましたm(__)m
    ルールはルールですが、試合の大詰めであんなポイントの入り方は、勝った方も見ている側にも後味の良いものではありません(>_<)💦
    まあ、ウォーニングが無くても圭が勝ってたでしょうけど、状況的にはあの場面で出すのは、ちょっと試合が壊れるかな、とm(__)m♥
    “審判が目立たない試合が、良いジャッジメントの証拠”と、サッカーの世界では言われています!(^-^)/♥タイムバイオレーションも、厳格に取りすぎると試合を壊してしまう等、審判の力量もますます問われる時代になりましたね(^^;
    長文、失礼しましたm(__)mm(__)m🎵

      引用  返信

  • 皆さま、ご説明ありがとうございます。
    試合を見直したら、ふぉにゃがボールを打ち込んでいるところを確認できました。
    客席に入ったかどうかはわかりませんでしたが。
    怒りのコントロールって難しいんですね。
    錦織くんは出来ていたのでその差が出たのかなと思いました。

      引用  返信

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。