頑張り抜いた錦織圭。ナダルの圧倒的強さの前に力尽きる(2019全仏準々決勝 vs. ナダル レビュー)

2019 Roland Garros (Grand Slam)
Quarterfinal
Rafael Nadal[2] def. Kei Nishikori[7], 6-1,6-1,6-3

よく頑張った!!!

まずは錦織の今大会の激闘に対し、お疲れ様、ありがとうと言いたい。
最後まで立派に戦い抜いたと思います。

個別にはもう少し上手くやれた部分はあると思いますが、その代わりいつも以上に上手く出来た部分も沢山ある。
完璧にプレーすることは難しいものです。
良い面、悪い面両方を含めてトータルで考えると、力を発揮した素晴らしい大会だったと思います。

これで、4大会連続のグランドスラムベスト8。
直近4大会でそれを達成している選手は、なんと他にジョコビッチとナダルしかいません!

2019全仏 ナダル/ジョコ/フェデラー/バブリンカ/ハチャノフ/錦織/ティーム/ズベレフ
2019全豪 ジョコ/錦織/ラオニッチ/プイユ/バウティスタアグート/チチパス/ティアフォー/ナダル
2019全米 ナダル/ティーム/デルポトロ/イズナー/チリッチ/錦織/ジョコビッチ/ミルマン
2018WB フェデラー/ラオニッチ/アンダーソン/イズナー/ジョコビッチ/デルポトロ/錦織/ナダル

今日の試合について。
戦い方のコンセプトは間違ってなかったと思います。

早い段階でコートの中に入って攻撃。
戦略ははっきりしていました。

ただ、精度がイマイチでした。

その要因は2つ、ナダルのボールの強さと錦織の体力。
ナダルのボールが強烈すぎて、錦織は打点に上手く入れませんでした。
元気なときならもう少し打てたと思いますが、それにしても強烈でした。

しかし、いいポイントは沢山ありました。

正直、昨日のペール戦よりも良かったと思います。
ナダルが全てのショットで隙がなさ過ぎて、彼にしてはミスも多かったと思うのですが、それ以上に攻撃的ショットが圧倒的でした。
錦織に体力的不安があることを分かっており、パワーで一気に押せると踏んだのでしょう。
守りは当然堅いので、攻守ともに盤石の支配体制でした。

勝つまでは至らなくても、錦織に何ができたか考えてみます。
まず、攻め球のミスはある程度覚悟はしていたものの、簡単な球でのミスもありました。
ここは減らすことができたと思います。

次に、リターンが肝心のところで返らなかった。
おそらく試合全体のリターン返球率は悪くなかったと思うのですが、
第3セット第1ゲームで競った場面、最後は3連続でサービスポイントを決められ、
いい形でキープした2-4のあとの雨天中断再開後のゲームではサービス4本でゲームを取られてしまいました。

3-5からの最後の反撃という場面でも、15-30とブレイクの匂いを漂わせながら、2ポイント連続でリターンが返らず。
これらのうち1,2本でも返っていたら多少違ったかもしれません。

ただ、元気ならもう少しできたのは間違いないです。もう少し決まって、もう少し返せたでしょう。
しかしそれでも勝つことは難しかったかな。今日のナダルは強すぎました。
クレーのナダルに勝つためには、ナダルの調子が悪いことが最低条件だと思います。

そのくらい強いです。実績(90勝2敗)も圧倒的ですし、ボールも圧倒的。メンタルも崩れない。ディフェンスも鉄壁。打っても打っても決まらず、強烈なカウンターに常におびえなければならない。
本当にこんな選手にどうやって過去2回も勝ったんだろう?という感じです。
クレーコートでは錦織だけでなく、どの選手もナダルには歯が立ちません。
こういうスコアになってしまっても、錦織が悪かったわけでは決してありませんので、落ち込む必要はありません。
スコアよりはずっと良い内容でしたし。

グランドスラムを勝つためには、もっと短い時間で勝たなければならないというのは以前から言われていることです。
本人も十分自覚しているでしょう。好き好んで接戦しているわけではありません。
どんな泥仕合になろうとも、一戦一戦勝っていかないと次はありません。
そういう意味で、これが実力とも言えるし、よく戦っているとも言えます。
全豪、今回の全仏と、相手のプレーが良かったこともありますので、少々の運も必要です。
決勝に出た2014全米は、2回戦で相手の途中棄権がありました。

方向性としては、再び速攻を増やすこと、ネットプレーを増やすこと、サーブの強化、等が言われていますが、
私は今一度、体力増強のためのトレーニングを積んで欲しいと思います。
要するに走り込みです。
十分やっているとは思うのですが、錦織の持ち味はフットワークです。
得意のメンタルタフネスを発揮するためにも、基礎体力は絶対必要です。
体が動かないと、いくら気合いを入れてもどうにもなりません。
しんどいでしょうが、ぜひ取り組んで欲しい課題です。
かなり戻ってきましたが、今年前半の不振は体力と思っています。

リターン返球率も、勝負を左右する重要なキーポイントであることが再確認できました。
ペール戦、今日のナダル戦と、サーブに対し飛びついて当てるだけとなっているリターンが多かったように思います。
クレーコートなので、もう少し返せると思います。
前に出るのは良いのですが、それによって当てるだけになってしまうのなら、1stサーブはもっと下がっても良いように思います。
(ずっと割と下がっていたと思うのですが、今大会はけっこう前にいた?)

と、課題はまだまだあるのですが、錦織本来の粘り、勝負強さ、奇跡的な挽回力が戻ってきたことは朗報です。
これでフォアの安定性が増せば、キャリアハイ狙えると思います。
グランドスラム優勝は最終目標で、全米でチャンスがあると思いますが、NEXT GENの台頭が著しい今の状況では、まずは今の地位を固めてから上位を伺うというステップが必要でしょう。
正直、ジョコ、ナダル、フェデラーはまだまだ別格ですので、安定して挑戦権を得ること自体が、まず必要です。
そしてこの3人に負けながらも何度も挑戦し、技術や戦術を吸収し、いつか倒す。
そんなシナリオを考えています。

今日の敗戦は仕方ない。むしろ思い切りの良いプレーに目を奪われました。全豪よりもずっと動けており、希望が持てる内容でした。
芝シーズンにはそんなに期待していませんが(笑)、夏からの全米シーズン、大暴れの予感しかしません。

124 件のコメント

  • 🖕錦織選手関連でこんなコメントを書いていましたが、フォーラムのNORICHANさまから個人的に全く想定外のニュースが。
    https://mobile.twitter.com/MercedesCup/status/1136965718765899776
    サーシャ選手が来週のシュツットガルト250にWC参戦です。

    再来週のハレ500に向けての実戦を積む意味では理にかなってはいます。しかし何名かのテニス賢者も指摘済ですが、もしもハレまで参戦したらマラケシュから11週連続参戦となります。

    これはリスクもかなり高い気がしますが・・・

      引用  返信

  • ナダル 全盛期に戻ったんかと 思てまうほどやな笑
    2015 2016頃は もう衰えた もう無理かもとか 言われよったのに

    BIG4 は 格違いの 才能 桁違いの 努力 両方であの強さなんやろけど それてにしても ホンマに 人間なんか?
    とおもてまうな〜笑

      引用  返信

  • フェデラーのスコアにも驚きだけど、さらに上行くナダル、驚異の強さ😱
    あの暴風の中で合計ミスが19本って😱

    錦織圭が万全であったら少しは展開が違っていたかも…って生易しいことはいえないくらい、今回の全仏ナダルは強すぎる😱
    勝ち進めば進むほどプレーが上がってる感じが。

    それにしても、ジョコにナダルにフェデラーに、もう強すぎるよ〜😭

      引用  返信

  • 本当にナダル凄すぎます!
    強風で土煙の舞い上がる悪条件下でも、赤土が大好きで生き生きと楽しんでプレーしているように見える。それでいて粗さとかはなく、粘り強く丁寧に守り、緻密かつダイナミックに攻撃を仕掛ける〜この集中力と技術力は何⁉︎ ボールに魔法をかけたとしか見えないけど!(笑)
    錦織君が戦っているのはこんな選手が一人どころか複数いる世界なんですよね。そう考えると、錦織君も凄いよなあ!

      引用  返信

  • 日刊スポーツさんの記事なんですが…
    「錦織が5セット試合を回避するための3つの具体策」
    https://www.nikkansports.com/sports/news/201906080000025.html

    全てこちらで提案された具体例…。錦織選手の試合をずっと見てきたファンならばこう考えるのは当然だと思うのです。
    なのにあえてやらないのか?それとも実は出来ないのか?色々オープンにできない理由があるのでしょうか…。部外者がいくらかんがえても結局はわからないので(悶々としないではないのですが)錦織選手とチームを信じて応援します。

    QFであちこちがっちりテーピング見られましたが(大会当初からの腰のテーピングが一番気になる)、単なる疲労や予防措置でありますように…。ハレで元気な姿が見れますように!

      引用  返信

  • 「第1セットから90%で飛ばす」はジョコやフェデラーなど、明らかに攻めないと勝てない相手にはやっているような気がします。
    錦織くんが苦手なのは初対戦の相手や体力を温存しても勝てるかもと思うような相手の時に、様子を見ながらのスロースタートになっているように思います。
    様子を見ながらでもストレートで勝てれば良いのですが、相手が調子に乗ってこちらが後ろ手になるパターンが多いような気が。。。
    ハレからのプレーに注目したいと思います!

      引用  返信

  • 今大会では「第1セットから90%で飛ばす」事はしていたのではないでしょうか。1回戦から全開だったように見えました。結果、披ブレイクも多かったですがストレート勝ちでした。
    3.4回戦は縺れてしまいましたが、全仏前と比べればミスで自滅というものではなかったように思います。
    私は、ダブルフォルトの後にも崩れる事なくしっかりと攻めていっていたのが、嬉しかったですね。
    ダブルフォルトはある程度は付き物だと私は思っているので、気にせず攻めてくれて嬉しかったです。

    「最初から全開でプレーする」「ダブルフォルトやミスは気にせず攻める」この2つがバッチリ出来ていたと思うのでとても良かった、嬉しい大会でした。

    後は体力。エガリテさんがコメントされていた「体の強さ」は団長さんの仰る「体力」と結び付いているように思います。走り込みをして欲しいですね。アスリートの基本のように思いますから。

      引用  返信

  • 記事内の(3)の日程についても確かに考え直して欲しい点も有りますね。

    錦織選手のスケジューリングって基本的には「ATP500クラス以上の大大会路線」だと思いますが、この路線って負担も大きいのでMSの縛りが緩くなった以上ATP250を多く組み合わせた日程も検討して欲しい気がします。ましてや、今の錦織選手のランクなら28ドローのATP250なら1回戦byeはほぼ確実ですし。

    例えば・・・
    ①夏の北米で同じ3連戦なら現行の「ワシントン→カナダMS→シンシナティMS」よりも「アトランタ→ワシントン→カナダMS」とか。

    ②秋のアジアで同じ2連戦なら現行の「東京500→上海MS」よりも「中国ATP250(成都or珠海)→東京500」とか。

    ③秋の欧州室内で同じ2連戦なら現行の「ウィーン→パリMS」よりも「欧州ATP250(アントワープorストックホルムorモスクワ)→ウィーン」とか。

    確かにワシントン辺りの参戦は「IMG案件的なオトナの事情」的な香りがプンプン漂う感じもして(※個人の感想です。)簡単にはいかない背景もあるのかもしれませんが、心身の疲労の対策を優先に考えて欲しいですかねぇ〜。

      引用  返信

  • おばっちさん
    「母親目線なのです」なるほどなあ。と感じ入りました。私自身、人の成長に関わる類の職種なので、おばっちさんの一言一言につい共感してしまいます。錦織くんを応援しながら、全てを前向きに捉える態度は、錦織君から学んでいるのかもしれません。どんなに絶望的な状況でも、時折はっとするような澄んだ目で、相手のサーブを待つ姿ほど清々しいものはありません。「論戦はこりごりなので、書き過ぎ注意報を自分に発令しながら」というのもよくわかりますが、まあ、そう言わず、団長さんのコメントとほぼ同じぐらいおばっちさんのコメントを待っている読者もいますので、もう少し頻度を上げて投稿してもらうと有難いです。

      引用  返信

  • 2日がかりの準決勝でティーム選手、ジョコビッチ選手を倒して決勝進出。SFMをブレイクされて気落ちするかと思いきや、勇気を出して攻めに攻めて、勝ち切ったのは素晴らしいとしか言いようがないですね(錦織ファンとしては、ちょっと悔しいけど)。

    昨年に続き、仕事そっちのけで全仏オープン生観戦を思い切り楽しんだ私ですが、今回撮った写真をツイッターに投稿しました。以前から持っていた休眠アカウントを削除して新たにアカウントを作り直したものです。「だいあんだい」で検索してみてください。今後の現地観戦のご参考に・・・いや、あまり参考にならないかもしれませんが、ご興味のある方はご覧ください。

      引用  返信

  • だいあんさまそして他に現地観戦された皆さま

    現地情報ありがとうございました。

    テニス観戦自体皆無の私にとって、皆さまからの情報はとても有意義でそして「見れない者としてのジェラシー」もほんの少ーーし混じりながら😅全仏のテレビ鑑賞をより楽しく出来たと思っています。

    テニス観戦自体皆無ですが、野球や格闘技等を観戦している身としてはスポーツ観戦者の立場からはかなり共感出来た様な気がします。そして、この応援が錦織選手の大きなチカラになったと思っています。

    やはり、現地観戦は良いですね!😆😆😆

      引用  返信

  • ふくちゃんさん,

    ありがとうございます。
    私もリタイアしましたが似たような職種に就いていたので、お気持ち分かります。
    人の成長に力を貸すには、トコトンその相手の潜在能力を信じることが大切ですものね、
    錦織選手を応援することでそのメンタルも鍛えらるかも^O^

    芝の季節まで間があるので、どうすれば勝てるかの議論が出てくるのは仕方がないとは思います。
    ただ私は、当の本人は、負けたのは実力不足だからで、もっと上手くなりたい、もっと強くなりたい、ただそれだけを純粋に考えいるのではないかと思いますし、それが強みだと考えます。
    合理性を求めて色々実行に移すタイプと言えばラオニッチ選手で、リオOP不参加や芝対策としてマッケンロー氏を招聘したことについて、巧い!と言われましたが、その後も安定し切れません。
    ティーム選手についても「週刊ティーム」なんて揶揄されるほど愚直に試合に出て、ランキングを考えれば馬鹿なこととも思われ、そこを上手くやったズベレフ選手に先行されていましたが、今の本物の強さは、試合に出続けることで鍛えたフィジカルとメンタルの強さが根底にあるのだと思います。

    少し長くなりますが、ROMさんがご紹介くださった3つの具体策について素人なりに考えました。
    まず、最初から90%の力で、ということに関しては、youkoさんとほぼ同意見です。
    付け加えるとすれば、むしろ、ストレートで勝つことに拘り過ぎたくらいかと。。
    ジェレ戦、第2セットで力を抜けば、後の展開を楽にできたかもしれませんしね~。それも結果論です。

    トスでリターンを選ぶことについては、相手の心理を考えれば得策かと思います。
    いつもならトスに勝つとサーブを選ぶ選手が、錦織戦ではリターンを選ぶことがよくありますよね。
    それは、それだけ錦織選手のリターンが警戒されている証拠ではないでしょうか?
    リターンを選ぶことで、リターンに自信があることを印象付け、先にブレイクする決意を表明する。
    そのことが相手への無言の圧力になると私は考えます。

    大会を選ぶということに関しては、私はまだ時期尚早だと思います。
    錦織選手自身も、少し戦術を変える必要性について語っていましたが、今はそのための過渡期。
    等速直線運動をしていればエネルギーは要りませんが、方向や速度を変えるためにはエネルギーを使う。
    けれど、方向性が定まり、その戦術に慣れてくれば疲労度は減ってきます。
    慣れるためには試合数をこなすことが大事なので、今は怪我リスクを考えながら、出られる試合には出て行く方針は正しいのではないかと思います。将来的にマネージメントが必須なのは同意です。

    実は、その新しい戦術を最も効果的に使えるのが芝シーズンです!
    そのためにも、ハレの大会を上手に利用して欲しいです。
    それについてはまた後ほど。 長々失礼しました。

      引用  返信

  • おばつちさん、 
    論戦(?)に巻き込まれることを恐れず、長文のコメントを投稿していただき、感謝します。いつも、妄想と謙遜されますが、錦織君の今後のあり方について、とても理に適った考えのように受け止めました。おばつちさんの芝シーズンの捉え方を参考に、ハレ、ウインブルドンとワクワクしながら、錦織圭君を応援していきたいと思います。

      引用  返信

  • おばっちさま
    とても興味深いコメントで面白く感じました。

    錦織選手の応援でメンタルが鍛えられる、確かにその通りだと思います。本当に感情がジェットコースターの様に動きまくる様に感じる事も数知れずですし・・・😅

    でも、やはり錦織選手の応援ってやめられないんですよねぇ〜。😃

    日程変更については難しいですね。
    私が前にコメした内容も自信は持ち切れないですし、おばっちさまの「過渡期」というのもその通りですし。

    錦織選手はもちろん、おばっちさまが挙げられていたティーム&ラオニッチ選手、そして来週のシュツットガルトにWC参戦し事実上11週連続参戦となるサーシャ選手など、正解なき道を試行錯誤しながら歩いているのかなぁって思っています。

      引用  返信

  • 団長の錦織&錦鯉ビンゴに触発されて、『錦織グランドスラム双六』を作ってみました。何人でも遊べます。各自好きな大会を選んでください(グランドスラムを達成してもよし)。PDF版はこちらです(背景が黒白バージョン2枚あります)。テニス雑誌に売り込んでるのですが、2020年の新年号に豪華付録で採用してくれないかなあ(笑)。次は、錦織テニスツアー・人生ゲーム(1年間の波乱のツアー生活を追う)、ATPツアー・モノポリー(ITFとも闘いながら各トーナメントを買収したり作ったりして相手を破産させるゲーム)、テニスポイント・ドミノ(0、15、30、40しかない)などのゲーム開発か(笑)。

      引用  返信

  • おばっちさん,
    >むしろ、ストレートで勝つことに拘り過ぎたくらいかと。。
    ジェレ戦、第2セットで力を抜けば、後の展開を楽にできたかもしれませんしね~。

    ちょっとわかる気がします。

    思い出したのはローマのQFです。疲労があったと思いますが、第1セット0-5!しかしここから4ゲーム連取で4-6、第2セット2-6で結果ストレート敗けになりました。決勝のジョコさんも疲労で第1セット0-6、第2セット6-4、第3セット1-6でした。取得ゲーム数は圭くんとジョコさんは1ゲームしか違いません。圭くんの第1セットの4ゲームを第2セットに持ってきていたら第2セットは取れていたかもしれません。勝敗は変わらなかったかもしれませんが、ストレート敗けではないので印象は違ったものになったかもと思ってしまいました。

    ジェレ戦では第2セットよりも、第4セットの第1ゲームをキープ出来なかったのが縺れてしまった要因の1つかなと私は思うんですよね。ジェレさんも少し気落ちしていたと感じたのでここが大事だったのではないかと。

      引用  返信

  • ティーム vs ナダル 現在進行中です。

    この数ヶ月を見れば、錦織の全仏は良かったです。錦織とナダルのドローは比較するとややバランスを欠いているように感じましたが、全仏ナダルはやはり特別ですね。
    ウィンブルドンでは、禮さんの言葉にもあるようにリターンが上位進出のポイントと思います。ハレではその点を注目して見る予定です。
    全仏勝者時のフェデラー、ジョコビッチ、ワウリンカは現在よりも強い(と思われる)ナダルとは当たらない運もありました。ジョコ戦を含め、ドローで幾つか運が微笑んでくれるといいですね。
    錦織に流れが戻って来ていますので、ウィンブルドンは昨年以上に期待できると見ています。

      引用  返信

  • 日刊スポーツ記事「錦織が5セット試合を回避するための3つの具体策」ですが、

    (2)最初のトスで勝った時はサーブを選ぶ
    ◯ 第2ゲームの自分の最初のサービスゲームを落とすと、一気に0-3となる確率が高い
    ◯ 4-5で自分のサービスゲームとなる。そのゲームを落とせば、即、セットを落とす

    と論じていますが、一概に先サーブを選ぶべきか、リターンを選ぶべきかは自明でないと思います。

    理由

    1)錦織の試合結果で先サーブが有利かというと、今年の成績は、先サーブは6Wー2L(6割7分)、後サーブは17W−8L(6割8分)で勝率は全く同じです。錦織のキャリアのデータはどうなっているか調べないと分からないですが。錦織の場合、体が温まらないうちにサーブをしたくないのでレシーブを選ぶのだと思います。この理由により教科書によってはレシーブを選べとあります。

    2)錦織の今シーズンの先サーブの試合(6Wー2L)のうち、ストレートで終わったのは、ロッテルダムのフーチョビッチとグルビス戦の2試合のみ。なので先サーブで短時間で試合を終わることができるというデータはない。錦織のプレースタイルだと、先サーブかどうかに関わらず、どうしても試合時間は長くなるだろう。

    3)少し古いですが、4大大会のデータに基づく先サーブが有利か?というIBMの解析では、
    ◯ 先サーブで第1セットを勝つ確率は54%で有意
    ◯ だがランキングが近い場合、先サーブで勝つ確率は48%と逆転する
    とあり、特にMSやGS後半戦の上位陣との対戦では先サーブよりもレシーブの方が有利な可能性がある。

    4)先サーブの方がキープが続いた場合相手にプレッシャーを掛けられるのは事実だが、後サーブでも4−4からブレークしてサービスゲームをコンファームすればセットを取れる。サービスキープされて、第1セットを落としても、第2セットを先サーブで始められる。

    なので、ラウンドとか対戦相手のランキングごとに詳しく調べないと、単に一方的なメリットだけから議論しても意味はなく、多方面のデータとpros&consを調べる必要があると思います。

    (3)年間の日程を考え直す

    については、600試合達成によるMS1大会出場義務免除のみが触れられていますが、錦織は初12大会以上の年から12年サービスによるMS大会免除の権利も今年から持っているはずです(免除権の回数については、Open Era Rankingsのサイトから緑の2019 EXEMPTION LISTをクリックすればチェックすることが出来ます)。ローマとかシンシナティは場合によってはスキップしてもいいかと思いますが、ランキング維持のためには、当然それに代わるATP 500等のポイントが必要となります。

      引用  返信

  • ナダル強いなぁ…
    という感想しか出ない(^^;

    こうして時間が経てば経つほど、あのときのソダーリング戦を思い出します。

    さん,

    わたしも「コイントスで勝ったら先にサーブ」というのは安易すぎると思います。

    特に錦織くんは世界最高水準のリターンを持っているので、最初にリターンを取って、第1ゲームで全力でブレークを狙いに行ってもいいかもな、と考えたりしております。

      引用  返信

  • 全仏決勝戦、ハイレベルの戦いに目が釘付けになりました。前半は互角の勝負でしたが、後半、ミスを減らしプレーの質を一段と上げたナダル。もう凄いと言うしかないです。
    思い切りの良いスィングで懸命に赤土の王者に食らいついたティーム、以前よりもラリーの応用力が増し、さらに粘り強くなっていて驚きました。なにより凄いと思ったのは、準決勝が強敵相手に2日に渡るフルセットで、決勝戦まで連戦になった(しかもラリーでエアKならぬエアT連発していた)のに、怪我や体調不良もなく、決勝戦を戦える体力を維持していたことです。後半はさすがに疲れてミスが増えていましたが。

    錦織君は、こんな世界最高峰の選手達と何度も戦う位置につけているんですよね。そのことを誇りに思うと同時に、一回り体の大きいタフな彼等に勝つことがどれほどの困難を伴うことか、それゆえにどれほど価値のあることか、身にしみてわかった気がしました。
    一大会を決勝まで戦い抜く体力をいかに養えるか?一試合を早めに終えるための技術をいかに磨けるか?この挑戦を見守りながら、錦織君の戦いをこれからも熱く応援していきたいと思います。
    頑張れ、錦織圭!

      引用  返信

  • 辻仁成氏の滞仏日記「息子特派員によるローランギャロス観戦記」に心癒されました。とてもキュートな観戦記です。負けた選手のことをまず思うなんて、この少年はなんて柔らかな心の持ち主なんだろう!ちょっと興奮気味に説明する息子さんに、ただただ相槌を打つしかない辻さん。この親子の対話がなんとも微笑ましい。

      引用  返信

  • 気力の裏付けには、体力も含まれるのでしょうね
    それに加え、アイデンティティーというか、
    獲物が瀕死の状態であっても、油断すると、命を落とす…本当にトドメを刺すまで、油断出来ない狩猟民族と、
    異常天候、災害を除けば、害獣を追い払うことぐらいが生命線となる農耕民族の差というか。
    走力の差を生かす戦術とすれば、ショートクロスの採用、センターとコーナーを打ち分ける
    それよりミスを減らすには…だと思うが、
    単なる筋力の強化ではなく、コートからの反作用を体幹にため込むメカニズム、ここを磨くところではないかなぁ
    何にせよ、しっかり休んで。
    トレーナーも変わり、年齢も重ね、順応するスタイルも変わっているのだろうから。

      引用  返信

  • 今年楽天ジョコ初参戦。日本で吠えながら打つジョコ見れそう。

      引用  返信

  • ただ錦織とは決勝まで当たらないドローであってほしい。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。