2018ワシントン 大会プレビュー

大会の展望(と言いながらワシントンと関係ない話題多し)

放置してしまってすいません。想定外にいろいろ立て込んでいてなかなか大変です。
錦織の情報もほとんどフォローできていません。8月第2週までこの状況は続きますが、最低限、試合だけはフォローします。
というわけで、ワシントンが始まりますので出てきました。

ウィンブルドンの敗戦ショックで書けなかったわけではありません。傷は1晩で癒えました。ジョコビッチがむちゃくちゃ強かったですし、そのことは準決勝、決勝でもジョコビッチが証明してくれました。錦織は、よく戦ったと思います。

簡単にウィンブルドンを振り返り

ジョコビッチとナダルのあの試合を見たら、敗戦も納得。彼らは本当にすごい。彼らの強さは本当に奥深い。トップフォームであれば錦織も対抗できますが、彼らは力を出せる時間帯が長い。1試合の中でも序盤から力を出せ、それを最後まで続けることができるし、大会終盤に入っても落ちない。タフです。錦織との差はそこだと思います。

でも、「そこ」だけを強くすることはできない。あくまで総合力だと思います。言い換えれば「マージン」。フルスロットルでプレーしたらミスも出ます。体力も尽きます。一発逆転のない、ポイントの積み重ねで勝負が決まるテニスにおいては一貫して力を出すことが重要。錦織が、無理をせず通常運転で高いレベルのプレーを出せるようになれば勝機が見えてくると思いますし、それは不可能ではないと思います。
ただ、今のままでは運も味方につけないと優勝は難しいでしょう。

でも、少しの運、すなわちドローだったり、対戦相手の勝ち上がり方であったり、試合展開や作戦がはまったり、ギリギリの勝負で読みが当たる、などの偶発的要素があれば行けるのではないか、と思わせるだけのクオリティを見せてくれていると思います。「有無を言わせず実力で優勝をもぎ取る」ことが難しいだけで。
運があれば行けるかも? というのは実はすごいことです。しかも苦手と言われた芝であれだけのすごい勝ち上がり方を見せました。これまでのベスト8の中でも勝ち上がり方は最高レベルでした。このレベルに到達するのは早くて全米ぐらい、普通に考えて来年以降だと思っていましたし、下手をすれば戻ってこれない可能性もありました。それだけの大きな怪我からの復活は見事だと思います。
それ以上にジョコビッチの復活が見事すぎますが・・・。

期待大の全米オープンシリーズの開幕

さてワシントンの話題に戻ります。錦織は第7シード。エントリーランキングを20位まで戻し、レースランキングも11位に付けています。
加えて昨年は8月に戦線離脱していますから、これからはボーナスステージ。得たポイントがそのまま加算されます。錦織の季節到来。

手首の状態は心配ではありますが、体へのダメージや疲労度合いも例年より軽いのではないかと思います。
今年はチャレンジャー含めてこれまで36試合。2016年の同時期は47試合でした。
2月〜3月に風邪を引き、4月のバルセロナもリタイアしましたが、それ以降はまずまずの体調ではないでしょうか。もちろん手首を含め痛いところは沢山あると思いますが、大事に至る前に上手く体調と付き合っていると思います。今大会もウィンブルドンから約3週間経過しており、回復が見込めます。
ということで期待大の全米オープンシリーズの開幕を迎えるわけですが、すでにコメント欄で議論されているようにレース8位までの差は大きく、ATPファイナル出場のためには相当なポイントの上乗せが必要。まず目指すべきは全米オープン12シード入りかもしれません。

13〜16シードになると4回戦で1〜4シードに当たることが確定してしまいます。
今のランキングではナダル、フェデラー、サーシャ、デルポトロ。

9〜12シードに入れば4回戦で当たるのは5〜8シードです。
今のランキングではアンダーソン、ディミトロフ、チリッチ、ティーム

5〜8も強敵ですがやっぱり1〜4よりはマシです。
でもジョコビッチが8シードに入ってくることは大いに考えられるので、大して変わらないか・・・?

いずれにせよ、最終的にはトップ10、トップ5と戻っていくことが目標なので、この当たりはあんまり考えずとにかく上を目指す、でいいかもしれません。

今大会のドローについて

今大会のドローはまた、厳しい。
2回戦はバブリンカとヤングの勝者。
バブリンカとの対戦になったら2回戦から、2016全米SFの再現です。
最近のツアーはこういう組合せ多いですね。
でもバブリンカはまだ復調途上だし、負けたくないですね。

3回戦はランキングトップ30に入ってきたシャポバロフ。厳しいですね〜。
アカプルコではやられました。
ただ、あのときは錦織は風邪を引いていました。元気になった錦織と、どんどん強くなってきているシャポバロフとの対戦は非常に楽しみです。
シャポバロフのプレーはスケールが大きく、将来No.1になるかもしれないと思っていますので粗さのある今のうちに叩いておきたい。

準々決勝以降はもういつもの茨の道。誰が来ても強いし勝つかもしれないし負けるかもしれないという感じでまったく読めません。
でも勝ったことがない相手もいない感じです。
結果よりも大会を通じて波なく、高いレベルのプレーを維持して欲しいです。

今大会以降の錦織のプレーに期待すること

クレーコートシーズン、芝シーズンを通じて感じたことは攻め球の精度が悪いことです。
簡単な球のミスが多いし、攻めてもコースが甘く逆襲されることが多い。
ショットの工夫、苦しい場面の耐久力などは素晴らしいと思います。
今の錦織の勝ち星は、「頑張り」で拾っている感じがあります。
すごく頑張っています。でもそれだと優勝するのは難しい。どこかで楽ができないと厳しいと思います。

ビッグサーバーは、「サーブが入れば取れる」と思うことが依りどころになります。
また、返ってきた甘いリターンを3球目で確実に攻撃することが必勝パターンです。
イズナー、ラオニッチ、アンダーソン、全員そのスタイルです。
ラリーでもさらに強いのがデルポトロという感じです。
彼らにもプレッシャーはかかる場面はあると思いますが、サーブや3球目攻撃でポンポンと取ることが多く、精神的にずいぶん楽になっていると思います。
錦織にはそれは望めませんが、せめて攻め球が来た場面でもう少し確実に決めることができればかなり違うと思います。

錦織は「自らピンチを招いて自ら切り抜ける男」というイメージ。得意のハードコートでそのイメージを払拭してほしいと思います。
(それはそれで凄いことなのですが)

綿貫陽介が予選を勝ち抜き、初のATPツアー本戦進出!

綿貫陽介(20歳、287位、2016年全日本優勝)が予選を勝ち抜き、ATPツアー本戦進出を果たしましたね!
ランキング105位、予選第1シードのKublerを6-4,6-4のストレートで破りました。
2016年末 594位 → 2017年末 394位 → 現在 287位 と着実にランキングを上げてきています。
ますます日本男子の選手層が厚くなってしまいますね!
本戦1回戦は本日(31日)、Grandstand 2の第2試合に組まれています。
第1試合が現地14:00から。時差13時間を考慮すると日本時間では8月1日(水)の早朝5時〜6時ごろ開始でしょうか。
対戦相手はWCのDanii Medvedev (63位)です。

今大会は男女共催で、大坂なおみもPeraと1回戦を戦います。
(John A Harris Grandstand 第1試合 日本時間 8月1日(水) 3:00〜)

現地7月30日(月) 19:00現在 雨天で試合が順延しているので31日のスケジュールにも影響があるかもしれません。

大会情報

大会概要

大会名: Citi Open シティ・オープン
開催場所:Washington (USA) ワシントン(アメリカ)
日本との時差:−13時間(日本が13時間早い)
グレード:ATP 500
サーフェス:ハード(屋外)
ドローサイズ:本戦S-48(16本シード)
予選S-24(12本シード、予選勝者6人)
本戦D-16(4本シード)
獲得ポイント:優勝500、準優勝300、ベスト4 180、ベスト8 90、3回戦敗退 45、2回戦敗退 20(シード選手の場合、0)、1回戦敗退 0

日本人参戦状況

シングルス本戦:錦織(第7シード)、杉田、綿貫(予選通過)
シングルス予選:綿貫(通過)
ダブルス本戦:マクラクラン(w/ドディグ)

大会スケジュール

予選:現地7/28(土)〜7/29(日)
本戦:現地7/30(月)~8/5(日) ※錦織の初戦(2R)の日程は現地8/1(水)か。

シード順位

※名前右の数字は先週のエントリーランキング

#1 Alexander Zverev 3
#2 John Isner 9
#3 David Goffin 11
#4 Kyle Edmund 16
#5 Nick Kyrgios 18
#6 Lucas Pouille 19
#7 Kei Nishikori 20
#8 Chung Hyeon 23
#9 Denis Shapovalov 27
#10 Stefanos Tsitsipas 32
#11 Steve Johnson 34
#12 Karen Khachanov 35
#13 Frances Tiafoe 42
#14 Jérémy Chardy 43
#15 Mischa Zverev 45
#16 Andrey Rublev 46

想定される錦織の対戦相手

シングルス本戦ドロー

1回戦 bye
2回戦 バブリンカ or ヤング
3回戦 シャポバロフ(#9)
準々決勝 A.ズベレフ(#1)/M.ズベレフ(#15)
準決勝 ゴファン(#3)/キリオス(#4)/チチパス(#10)/ティアフォー(#13)
決勝 イズナー(#2)/エドムント(#4)/プイユ(#6)/チョン(#8)/ハチャノフ(#12)

2回戦バブリンカになれば熱いが、まだバブリンカは復調途上か。

今大会 過去の成績

2017年 ベスト4 (lost to A. Zverev)
2016年 参加せず
2015年 優勝 (defeated Isner)
2014年 ベスト8 (lost to Gasquet)
2013年 3回戦 (lost to Baghdatis)
2012年 参加せず
2011年 参加せず
2010年 1回戦(予選通過) (lost to Kunitsyn)
2009年 参加せず
2008年 参加せず
2007年 2回戦 (lost to Benneteau) ※SEで出場

観戦手段

TV

ネット配信

111 件のコメント

  • キリ丼 さん、西岡選手の快勝\(◎o◎)/!と重なったので、
    余計に♬ルン(V)o¥o(V)ルン♬気分だっただけです\(◎o◎)/!
    仕事中だったので映像は見れてませんが、錦織選手も快勝\(◎o◎)/!でしたね(V)o¥o(V)

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  • 下団様
    お久しぶりです、そしてありがとうございます。
    介護人の方が酷暑にやられてしまいました。(90近くの母は元気なのに。)
    でもフォーラムは拝見していましたよ。皆さんやそれからNORITHANさんの書き込みも
    嬉しく楽しんで読んでおりました。又お邪魔しますね。
    今日は久しぶりの錦織選手の汗だく頑張る姿に元気・勇気をもらいました。
    明日もがんばれ~。

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  • 今もう一度OOPを見直してみたのですが、グランドスタンドの第2試合がジョンソン選手とデミノール選手の試合の続きになっていました。当初予定されていたプイユ選手対クドラ選手は錦織選手の試合の後の第5試合へ変更に…。
    ということで、当初予定より少々早めの開始になりますね。

    http://www.protennislive.com/posting/2018/418/op.pdf

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  • 今日の試合、観ることが出来なくて、BS朝日で、放送が有るんですね、情報有難うございます。
    ゆめゆあさん。初めまして。私も、母親の介護真っ只中、ですが、錦織君に元気や励ましを見いだしています。団長さまや、此処の皆さんからも。幸せます。この酷暑は、心身に堪えますが、錦織君の大活躍❗で暑気祓い、に、なってくれますよう❗

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  • デニッシュ チャンポン パナップ(早口で言ってみて!)

    重くて食べきれなさそう…(^◇^;)

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  • なっち様
    はじまして。お声掛け有難うございます。
    母が日中ディサービスでお世話になっているので
    その間にお盆だし庭の草むしりやら生垣の剪定やらと
    この暑いのにやってしまい体調壊した自業自得者です。
    おまけに錦織選手の勝ち試合に急に元気になった
    似非病人でした。ず~っと勝ち続けて欲しいですね。

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  • また雨で開始が遅れ、大会OOP載せるのが嫌になりますが、上記リンクがそのまま変更バージョン上書きになるようです。
    雨は止んで第1試合は始まっていますが、今日は一日お天気に悩まされそうです。なんとか終わって欲しいですね。

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  • スタジアムコートでは大番狂わせが。イズナー選手がルービン選手にストレートで敗れました。後半だけ観たのですが、体格が錦織選手にそっくりなルービン選手、サーブもリターンも冴えていて素晴らしいプレー(途中、シューズが壊れるアクシデントあり)。
    イズナー選手はどこか痛めていたか、胃の具合でも悪かったのか?? サーブの確率が彼にしては低く、ボレーのミスも目立ちました。
    これでボトムハーフは誰が抜け出すか、わからなくなりましたね。

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  • GAORAによると、
    コート変更で、錦織の試合はズベレフ兄弟戦の後に
    スタジアムコートで行うそうです。
    OOPも変更されてますね。

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  • ガオラで鍋島さんが言っていました。
    錦織圭の試合はズベレフ兄弟のあとに変更になったそうです。

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  • 今日も、ライブ観戦出来ませんでしたが、
    シャポ選手に、ストレート勝利、快勝❗だったのでしょうか?次戦は、ズベレフ弟選手、楽しみですねー。

    ゆめゆあさん、無理なさらず、ぼちぼち行きましょう。錦織君が、元気で、勝ち上がってくれると、酷暑も堪えられますね〜。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。