クルム伊達惜敗!太ももを痛める

Wimbledon 2009
Women’s Singles
1st Round
C. Wozniacki def. K. Date Krumm, 5-7,6-3,6-1

13年ぶりにウィンブルドンに戻ってきたクルム伊達。前回の芝の試合がウィンブルドン準決勝のグラフ戦というのだからすごいものです。

ウォームアップでの戦績紹介。最高ランキング4位。全豪、全仏、ウィンブルドンベスト4。USオープンベスト8。すごい戦績。

対戦相手はデンマークのウォズニアッキ。第9シード。18歳ですでにツアー5勝。前哨戦も優勝。

勝てっこない。

そう思いました。

しかし1stセットを取り、セカンドセットも3-1・・・久しぶりに燃えました。ドキドキしました。声が出ました。

ウォズニアッキは明らかにクルム伊達に「嵌められて」いました。

勝てるかも?勝ったら今日のブログ記事は決まりだ!鼻血が出る!ひょっとしたら、「勝てっこない」とか言っていたから、例の逆フラグが発動して勝っちゃうのか???さすが俺

とか思いました。

しかし残念ながら2ndセット終盤からクルム伊達の動きに陰りが見られ、ファイナルセットでは左のふとももを痛め(痙攣?)トレーナーを呼びます。

プレーを続行するのがやっとの状態に陥り、ウォズニアッキも余裕を取り戻して凡ミスをしなくなり、敗退となりました。

しかしウォズニアッキ相手にここまでやるのは驚異的、の一言。

優勝してもおかしくない選手相手に、です。

ウォズニアッキはクルム伊達の低い弾道のショットとネットプレイがとてもやりにくそうでした。

クルム伊達のフォアハンド・ストレートも要所でよく決まり(1stのセットポイントもこのショット)、2ndセット序盤は完全にペースをつかんでいるかのように見えました。

クルム伊達のようなプレースタイルの選手は今ほかにいませんから、慣れないのとクルム伊達が積極手にネットに来るのと、弾道が低いのとで、もうウォズニアッキに対し「嵌め勝ち」寸前だったと思います。

それだけに2ndセット2-0から、そして3-1からと2回、ブレイクバックを許したのは痛かった。4-1、5-1になったらウォズニアッキもさすがにあせるだろうし、クルム伊達の体力も持ったと思います。

芝で初戦、そして初対戦の独特のプレーヤー、そしてクルム伊達の頭脳的な作戦、勝つための条件が揃っていました。逆に、この試合でないと勝つことは難しかったでしょう。

それでも負けてしまいました。残念。

クルム伊達のプレーは素晴らしかったですが、もったいないところも結構ありました。

私の眼には、バックのスライスを使いすぎ、そしてミスしすぎに映りました。

バックのスライスを多用するのは完全にクルム伊達の作戦だったと思いますが、本来バックのフラット~ドライブのクロスというのは伊達の一番得意なショット。それを使わずスライスを多用し、結果としてミスが多かったことは非常に残念です。

弾道を低くして強打させないこと、ネットに出るため、滞空時間を稼ぐため。

そういう意図で使っていたのだと思いますが、ちょっとベースラインからのミスはもったいなかった。アプローチは良かったと思います。

そして体のキレ、スタミナも不足していたように思います。

クルム伊達のハードトレーニングは有名です。体力も38歳なのにすごいと聞きます。それでもトッププレイヤー相手に、あれだけ動いて仕掛けていくと、相当に体力を消耗したのでしょう。こればっかりは、鍛えての結果ですから仕方ありません。残念ですがトッププレイヤーとは差があるという現実を受け入れなければなりません。

クルム伊達のテニスに対する取り組み、努力、勝負強さ、才能、戦術、どれも手放しの賞賛に値するものですが、25歳で引退した時の夢の続きは期待するのは酷だと思いました。

それでもクルム伊達のテニスはエキサイティングだし、トップは難しくてもツアーの一員として十分通用するものだし、今日の試合も本当に熱くなった・・・ありがとう、クルム伊達公子!

それから昨日、杉山愛がシュニーダーに勝ち、インタビューで涙したのを見た時もジーンときました。おめでとう!

森田あゆみはもう少し競ってほしかったという気持ちもあるが、あれは相手が強い。レザイーは50位にいるのが不思議なくらい強い選手。次のチャンス目指して頑張れ!

9 件のコメント

  • 負けはしたもの、伊達さん頑張ったので嬉しく思ってます。仕事中はライスコで、今は家でビデオ見てます。ESPNのストリーミングですが、解説はイギリスの人のようです。Michaelさんがアップで映された時には、全てはこの人のせいだって解説の人に言われていたww

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  • 伊達さん、見事な負けっぷり!?でした。
    久々にTV中継をみながら燃えました。私もま、ま、まさか勝てると思っていなくて(ごめんなさい)・・でも第1セットを奪取し、第2セットをリードして「ひょっとしたら、このまま行けるか?」と
    思いました・・・そのくらいの攻めのテニスでした。

    伊達さん、お疲れ様!来年のウィンブルドンにまた期待したい!
    来年は現地観戦の予定ですから!☆

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  • 伊達さんのスタミナ切れは年齢のせいもあるでしょうが、
    故障明けでリハビリに時間を取られ、準備期間が足りなかったせいのようにも思います。
    (ブログを拝見すると普段の準備期間のような持久系のトレーニングを積めていないようでした)
    足の状態次第ですが、まだ今少しの上積みが期待できると
    信じています^^

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  • 伊達さんのプレーは面白い。
    見ていてワクワクします。

    昨日も足を痛めなければすごく接戦になり結果はわからなかったですよね。

    年齢による持久力、体力の差は否めません。
    でもそれを越えて何かやってくれそうな期待を抱かせてくれます。

    けいれんの癖は心配ですが、
    次のチャレンジが益々楽しみになってきました。

    良いテニスの試合を見ると
    自分自身も前向きになれるから不思議です。

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  • 本当に、惜敗でしたね。

    正直、試合開始までは
    一方的な展開になるんじゃないか、という
    不安もあったんですが、
    そんな想いでいた自分が恥ずかしいです。
    後ろ向きの癖ついてるなあ。最近の私。o(_ _*)o

    大阪のWTAの試合は、是非見に行きたいですっ。
    (仕事をなんとかして!)

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  • 伊達選手の試合、すばらしかったです!
    最初から最後まで、ひとときも目を離すことができない試合でした。
    ウォズニアッキは、昨年、AIGオープンで観た時には、完成度が高い分、もう伸びないのでは?という印象でした。
    うまくいかない試合の中でも何とかしてしまうあたりはさすがで、
    体も一回りしっかりして、ツアーの中で優勝を重ねる選手は違うなと思いました。
    ウォズニアッキの持ち味を途中まで完全に出させなかった伊達選手の試合運びは見事のひとこと!
    見る度にパワーアップしていて、驚きます。
    おこyさん、「(ミハエルの)こいつのせいだ」…笑えますw
    Sueさん、現地観戦良いですね!

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  • ウォズニアッキはかわいいし、日本にもよく来てくれるので応援していますが、昨日ばかりは憎きかわい子ちゃんでした。
    東レはすでに前売りを買っているので、伊達さんを見られるのが楽しみです。

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  • 666さん

    私もウォズニアッキAIGで見ました。また日本に来てほしいですね。

    Nosaさん

    伊達ねえさんの試合巧者っぷりは異常

    BAKOさん

    いやー、ウォズニアッキ強いので、勝てるとは普通思えないでしょう・・・。
    でも伊達って何か期待させてくれる選手なんですよね。

    bugさん

    確かに。全仏でけがをして、休養をはさんでからよくここまで持ち直してきましたよね。
    もう少しトレーニング積むことができたらもっと期待できるかも?

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  • 伊達さんて本当にワクワクする試合をしてくれますね。
    途中で足に痙攣おきても最後までボールを追う姿・・・
    ウルウルしながら見てました。
    次に期待です。

    杉山さん、次はDaniela HANTUCHOVAとだ。
    シングルス、ダブルスともにがんばってほしい。

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    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。