他の選手からマークされる存在、錦織圭

スミチェクに対して痛い敗戦を喫してしまった錦織圭ですが、スタッツやスコア調べたり現地からの情報提供を受けたりしたところ、決して錦織が「全く力を出せなかった」(本人談)だけではなさそうだということが分かってきました。

1回戦でもホームラン(フレームショット)を度々放っていたとのことですから、サーフェスとの相性が悪かったというのは確かだと思います。

しかし条件は相手も一緒ですし、他の大会でもいろいろと厳しい条件はあり得るので、サーフェスが合わなくても何とかしていく必要はあります。

いろいろ聞いていくと、錦織の調子云々以前にやはり、「スミチェクのプレーが素晴らしかった」ようです。皆さんおっしゃっています。

スミチェクの1stサーブの確率は84%と非常に高かったので、これだけでもブレイクすることは相当難しかったと思います。

それでも5回のブレイクポイントを錦織は握っていますので、そこが取れなかったということは課題です。が、錦織のプレーがまずかっただけでなく、スミチェクのプレーが良すぎたということもあったようです。

スミチェクは普段は感情をあまり出さないタイプだそうですが、勝利の瞬間は大きなガッツポーズで飛び跳ねて喜んでいたとのことです。よっぽど5月のサラソタチャレンジャーでの敗戦が悔しかったのでしょう。さぞかし打倒錦織に燃えていたことと思います。

「打倒錦織」といえば、スウィーティングら他のアメリカ選手たちもスミチェクを応援していたようです。単純に同国の選手を応援していただけかもしれませんが、スウィーティングも2回続けて錦織に負けましたし、このクラス(100位台)の選手たちにとって錦織は最もマークすべき存在、勝たなければならない目の上のタンコブのような存在なのだと思います。

彼らは協力しあって錦織対策を練ってくるでしょう。あるいは、その成果が今回のスミチェクの勝利だったのかもしれません。

スウィーティングらの応援の声は錦織の耳にも入ったでしょうし、錦織はこの「包囲網」とでも言うべき厳しいマークに打ち勝って、上のレベル(ATPツアー本戦レベル)にステップアップしていく必要があることを実感したはずです。

今回、死に物狂いで来られたのと同じように、これから錦織も今まで以上に引き締まった気持ちで試合に臨んで行かなければ、簡単に勝つことはできないでしょう。

今回の敗戦は痛かったですが、錦織の中のハングリーさを呼び覚ますきっかけになったかもしれません。そうだとすれば、意味のある敗戦だったと言えます。いえ、絶対にこの敗戦をきっかけに闘争心を今一度呼び覚まして、浮上のきっかけとしてもらいたいと願います。

3 件のコメント

  • 「勝つ、負ける、勝負には2つある。
    これをどちらでも+(プラス)に使えるか」と小学生時代に、すでに
    考えている圭くんです。
    このところの敗戦を絶対今後の糧にしてくれることでしょう。

    圭くんがどんな状況であろうと、いつでも、いつまでも応援していけるホームグラウンドともいうべきこの場があって幸せです。
    団長・錦鯉の皆様、これからもよろしくお願いいたします。

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  • Savannah Challenger の二回戦でJames Ward との死闘を勝ち抜くなかでひとつ覚醒したと本人が言っていましたが、また次の死に物狂いのなかからそんな覚醒がありまたひとつステップが上がるのではと期待してます。

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     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。