これが王者の力・・・!錦織のストローク跳ね返される(2015WTFラウンドロビン vs. ジョコビッチ)

2015 World Tour Finals
Novak Djokovic[1] def. Kei Nishikori[8], 6-1,6-1

体の状態も問題なく、真っ正面からぶつかって跳ね返されました。無念。
基本はジョコビッチが強すぎるということに尽きるのですが、錦織はストローク主体のプレースタイルがジョコビッチのと少々かぶるので、ラリーでまず優位に立たないと今後も苦しいと思います。

内容は悪くなかったと思いますが、とにかくジョコビッチがミスしないばかりか返球が良いのでポイントを取りきれませんでした。
サーブも確率が低いし厳しいリターンを返されていました。

やっぱり、全体的な底上げしかありません。
前に入って切れの良いストロークでエースを取る展開をもっと増やさないといけません。
ミスが少々でるのは想定通りですし、それほどミスが多かったという印象はないものの、ウィナーとエラーのバランスでこのスコアとなってしまいました。

繰り返しになりますが勝つためには部分的にでも「何か」で勝たないといけません。
ビッグサーバーならサーブでグイグイ押してスコアで競ることができ、ワンチャンスを掴むことで勝つというゲームプランが成り立ちます。
サーブが強くない錦織ならストローク力が必要ですし、もっとリターンゲームでも有効なリターンを返す必要があります。
今日も跳ねるセカンドサーブへの対応に穴がありました。確かに難しいのですがとりあえず深く押し込むようなリターンが欲しいです。

怪我の状態も悪くなさそうだったこと、プレー自体は悪くなかったことは良かったですが、逆に言えばその状態でこのスコアになってしまったのは少し残念でした。序盤でもっと攻撃的に行ってジョコビッチを焦らせることはできなかったかなあ・・・。

それにしてもジョコ、今がキャリアでも一番強いのでは。
まったく穴がありません。
自信を持ってプレーしていますね。

113 件のコメント

  • KK様に同意でございます。
    自分はそれほどショックは受けていませんが、どうやってこの相手に勝てばいいんだと、皆様打ちのめされた気分なのはわかります。
    でも初めてフェデと対戦して負けた時も、全仏でナダルに負けた時も、まざまざと力の差を見せつけられ途方に暮れたのを思い出します。
    この敗戦を無駄にするわけがないと信じて、まだまだ期待も応援も続けますよ。

      引用  返信

  • 心 技 体が絶頂期にある ジョコビッチには、どれが欠けても勝てる選手はいないですよね

    錦織選手の今の状態では、仕方のない負けかと‥‥

    負けて悔しがって欲しい‥‥ 悔しいに決まってますよね

    状態は変わっていきます 錦織選手のその時を待っています

      引用  返信

  • いやぁジョコ凄かったですね。ジョコと錦織選手の試合は全部みてますが、今までで一番圧倒されました。
    パリの悲劇の直後ということもあって、戦火の中、しかも隣人ともいえる人々同士の殺戮を目にしてきたジョコは、こういう時、いつも以上に高い集中力をみせますよね。
    勝利インタビュー終わって音楽も流れ始めたのにそれを止めて、パリへの想いを伝えるあたり、ジョコらしい。
    その想いも込め、初戦、圧勝を狙うだろうと思っていたら、想像以上に圧巻でした。技術だけではなく、フィジカル、精神面の強靭さの違いは歴然でしたねぇ。今はまだ。
    とはいえ錦織選手も悪くなかったし、フェデラーやベルディヒにどこまでできるか、変わらずワクワクです。こんなに学べるチャンスはないので、最後まで体調維持し戦い抜いて欲しい。
    今年はトップ10内から次のステップへの為の1年戦える身体作り、武者修行の年なので 長い目で見て欲しいというニュアンスを、チャンも年初から、確か、日本のファンの皆さんへのお願いとして言っていたので、来年こそが勝負、と期待させる試合をみせてほしい。
    攻撃的ラケットにかえた評価も、フェデラーでさえフィットするのに1年かかったわけなので、結果は来年にならないと分からないかと。フェデラーは復調の理由の一つにそれをあげてますから。

    とにかくこの8人の試合を思う存分堪能できるチャンスを今年も与えてくれた錦織選手に感謝して応援します。去年まで私はファイナルの存在を知らずに応援してましたので。ドンマイ!
    (確か昔錦織選手が英語インタビューで、試合中の応援で何と言われて励みになるかと訊かれて、日本語発音で、ドンマイ、と答えて笑っていたと記憶してるので)

      引用  返信

  • ジョコビッチがすごぎるのは同意だがそれでも錦織がジョコビッチに勝てたのは
    ライジングでジョコビッチのカウンターショットを封殺できるからですよ。
    それができないんだから参考にすらならない。むしろこんな状態でベーグルにならずに
    ゲームとれたんだからむしろ希望すら感じるけどね

    むしろみなさんは去年の全米錦織ジョコビッチ戦なにを見てたんですかって言いたいですよ

      引用  返信

  • momoさん
    私は古い(笑)人間なので応援に ドンマイ!! がとてもぴったりくるのですが最近は使わないのかと思いこんでいました。  圭君の励みになるとのこと、これからは堂々と使いますね!
    圭君、順風満帆なんてことは誰にもないのだもの今まで通り相手を認め自分を高める! ドンマイ!!

      引用  返信

  • また私見ですが、
    錦織選手、サーブを改善しようとするあまり、肩、筋肉、腹筋等にとって過負担になり、痛めることにつながり、サーブへの不安から、戦略を含めたゲームメイク全体のバランスを崩してる、んじゃないか、というのが私の憶測(妄想)です。
    サーブに対する過剰なこだわりがなくなったとき、またバランスが戻るんじゃないかという気がしますが。

      引用  返信

  • アメリカに長く住んでいて、don’t mindは正しい英語じゃないと分かっていても耳にしっくりくるという所に日本男子らしさを感じて好感度120%アップです!声援は断然圭くんの方が多かったですよー。ドンマイ!ドンマイ! 次のベルディヒ選が楽しみ。

      引用  返信

  • 余談ですが、第一セット3ー0デュースになった直後のボールガールからの逸れたボールを無意識にさばくテクは、相変わらず世界no1でしたね。

      引用  返信

  • ラウンドロビン初戦はビッグ4が白星をあげました。
    4〜5年程続いているビッグ4時代が来年も続くだろうと思う内容です。一昨年はフェデラー、昨年はマレーが不調でランキングを落としましたがしっかりカムバックしています。ナダルも来年必ず4位以上に戻ってくるでしょう。
    ビッグ4という牙城を崩すことの出来る選手は圭とワウリンカしかいないと本当に思ってます、だから今日のベルディヒには絶対勝ってくれ!!

      引用  返信

  • @ぼうず さん、
    今の圭は、第一歩目が遅く、したがってボールへの入りも完璧では無く、必然的にライジングはあまり打てていませんm(__)m
    これは一重に、常に体調が万全では無いからですね(>_<)
    また、昨年完成目前だった、チョーライジングは、ラケットチェンジのせいで振り出しに戻ってしまい、試合では使えていませんm(__)m
    来年こそは、クリアして、またあの、超攻撃的な胸のすく魅力溢れる圭のテニスが復活しますように!!!(`ー´ゞ-☆ピシッ

      引用  返信

  • 大変遅くなりましたが、ジョコビッチの試合後の会見の一部です。拙い和訳ですが、ご参考までに。
    ジョコビッチ:
     私は自分の最高レベルを発揮出来たと思います。間違いなく発揮出来ると期待していた、信じられない程のパフォーマンスだったと思います。それは、この試合に臨むに当たり、または、ここ数年間素晴らしい記録を残してきたこの大会に臨むに当たり、のことです。これまでのそれらの記憶を振り返ってみると、より多くの自信、また、より多くの心地よさが今こなしている毎試合の中に入り込んできます。
     今日の試合では、試合相手として、最も俊敏なテニス・プレイヤーの一人と対戦しました。その対戦相手は、沢山の才能をもっており、攻撃的にプレイすることの大好きな優秀な人物です。しかしながら、私は、彼にそのようなプレイを決定づけさせなかったのです。私はプレイの様々な速さをよく織り交ぜました。私はコート上で、とても心地よさを感じていました。やり取りするボールの殆どを返球出来るかのように感じていました。私はサーブを効果的にしました。私は2nd サーブも同様に、様々な種類のサーブを織り交ぜました。私は、どのサーブも二度と同じものに見えないようにサーブしたのです。私は常に変化を加えようと取り組んだわけです。そんな戦略が非常にうまく機能したのです。
     

      引用  返信

  • 更に、ジョコビッチ戦後の圭くんの会見です。これまたご参考までに。
     今日の試合では、私は何も出来ませんでした。今日の試合開始直後であっても、出来なかったのです。それは半分(50%)は自分のミスです。というのは、私が1st サーブを入れられなかったからです。彼は私の2nd サーブも攻撃を仕掛けてきました。私は試合中ずーっと守りばかりでした。
     でも、彼は、非常に多くの場面で、素晴らしい守りを見せていました。その場面とは、私が通常であれば、ウィナーを放ったり、ポイントを獲得する場面です。彼はまた、私を右に左に振り回しました。私の感覚では、今日は勝つ可能性が無いように感じられました。私は自分が次の試合に向けて努力を続けることが出来ることを期待しております。

      引用  返信

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    ABOUTこの記事をかいた人

     テニスを愛する理系人間。よく理屈っぽいと言われる。  プレースタイルはサーブアンドボレー、というよりサーブ。ストロークは弱い。  2008年2月15日に本ブログを開設。その数日後に錦織圭はあのデルレイビーチ優勝を成し遂げる。  錦織圭の存在を知ったのは2004年。その後2006年全仏ジュニアベスト8で再注目。2007年のプロデビュー(AIGオープン)で錦織の試合を初観戦。その後の活躍を確信し、今に至る。